しかし、やはり欲張りな私。こうなると、どうしても綺麗なメスアユが釣りたくなる。納竿のタイムリミットがじりじりと近づく中、意を決して、腰の深さまで立ち込んだ。川の真ん中を流れる流心脇に狙うポイントを変えてみたのだ。深場の流れ込みにオスがいるのなら、やや浅く速い瀬の瀬脇にはよいメスアユがいるのではないか、と思ったからだ。それが功を奏し、瀬脇へオトリが入った途端に“ゴソゴソ”という手応え。むむ?と思っている内に目印が下流へと流されていった。慎重にキャッチして覗き込むと、そこにはぽってりと太った綺麗な色のメスアユがいた。狙ったポイントで狙い通りのアユが掛かった時の充足感たるや、というやつである。その後も、色々なポイントを探ってみたが、残念ながらタイムリミット。オトリ込み7匹という結果で2022年のアユ釣りは“納竿”となった。因みにK師匠はトップで18匹、続いてS師匠は11匹。Kさんは…、私と同じくリベンジを誓うも匹数はノーコメント。(苦笑)連日釣り人が入る人気の河川。竿抜けを狙い、掛かるアユがいなくなったらすぐに移動。これが数を伸ばす秘訣だったようだ。かくいう私は、夏に釣れていたポイントのイメージが強く、同じ場所で粘り過ぎたのが、数を伸ばせなかった原因の一つだった。この日は天気もよく、午後は汗ばむほどの陽気で、アユの活性はあがっていた。私も天気の恩恵にあずかりたかったが、その前に腕を磨いてこい!と言われた気がした。また来年リベンジ!ピカピカに腕を磨いてチャレンジしたい。