通常ならハリを大きくして挑むのがセオリーだろう。使っていた7号のハゼバリでも当地は小さい。私が数が上がり、常連さんが使っていた号数なら数が上がらなかったのも頷ける。そこで4号までサイズダウンさせて、オモリも2.5号まで軽くして細かいアタリを捉えた。「やっぱり」と複雑な心境。7~9cmのハゼが次々とヒット。最初の細かいアタリは小型ハゼだったのだ。「この時期にこのサイズとなると、産卵期はいつなのだろう?」と何が起きているのか分からない。通常当地のハリサイズなら釣れず「不調」という事になり「ハゼはダメなのか?」と思ってしまうだろう。「それなら」と場所を運河に移した。この時期は全く合わないポイント。さらに違和感を無くす為に、渓流釣りの目印仕掛けを装着。ハリをハゼ4号、オモリはガン玉で底に止まるギリギリでセット。すると小型ハゼがヒット。8cmから12cm。「居るにはいるんだ」と安心したが不思議な感覚だった。常連さんが話していた「お盆の大釣り」は、7月下旬から8月に東北地方を襲った「大雨災害」で流され、河口に固まった可能性が有る。私も東北に居て足止めされてしまったが、松島付近は抹茶色の水だった。仮説だが関東のハゼスタート時期のサイズと比較すると、流されてきたマハゼが8月産卵。そう考えると確かに現在のサイズに合う。更に“2年魚”の大型ハゼが多いと言うエリアでもある。謎が深まる。岩手に移動の為、午後3時に終了。“つるべ落とし”で日暮れが早い東北だ。移動中マスコミの先輩に伝えると「どうも周年産卵している可能性が高いんじゃないか」と言う。「岩手でもハゼ狙って来ます」と伝えて200km先の岩手県大槌に向かった。