下流から釣り人が上がって来たので上流へ移動する。竿先から垂れた仕掛けをアシに引っ掛けないよう注意しながら、木橋下の渕へ。対岸には民家が建ち並び、土手では梅の花がほころんでまさに初春。淵の中央付近に定位しているヤマメの反応はいまいちだ。その下手や対岸近くでユラユラしていたヤマメに狙いをつけて、水面の毛バリにアクションを付けたらヒット。木橋の上流は、流れが岸壁にぶつかって左にカーブし、さら右に進路を取るS字ポイント。渓流区域内でも5指に入る好場所だ。毛バリをそれまでの茶系から、蛍光グリーンのボディに白ハックルのパターンに付け替えて流れ込みに投げる。すると、なんと1投目からパシャリ。痛恨の合わせミスに気合を入れ直し、その下手でキャッチ。理由は分からないが、その後、蛍光グリーンの毛バリにヤマメの出はすこぶる良好で、午後3時までの間に計8匹ヒットさせることが出来た。フッキングしたものの、外れてしまったケースも加えると、この日相手をしてくれたヤマメは平均サイズ約20cmが10匹以上という大満足の解禁日となった。因みに釣ったヤマメはすべてリリースした。3月後半ともなると、里の名栗川では天然ヤマメも動き出す。一帯はスギの主産地。釣行時、花粉症の方は対策を怠りなく。