これだけ人が多いせいでコアユもスレているのか、群れの近くに仕掛けを投入すると驚いて散ってしまう。なので、2mほど上流側へ、そっと投入し、ごくゆっくり、そろそろと仕掛けをズル引きさせて、群れへと近づけていく。バス釣りでダウンショットリグをスポットへズル引きさせていく、あの感じだ。アタリの取り方は、ウキが一瞬動くが、むしろコアユが掛かるのを直接目視する方が早い。その瞬間に合わせを入れる。しかし、なかなか食わない…。寄せ餌に反応している様子がまるでなく、食い気がないのが明らかだ。結局、11時までの3時間で15匹をキャッチするにとどまった。Sさんによると、この日はかなりシブかったそうだが、釣れるときは誰でもたくさん釣れるそうな。去年は200匹釣れた日もあったという。ちなみに、湖北の最盛期は6月下旬から7月上旬。8月まで釣れ続く。彦根あたりからシーズンが始まり、湖北、湖西へと移行していくそうだ。南湖南端エリアでも釣れる。なお、滋賀県でのコアユ釣りは9月1日~11月20日まで禁漁期間になっている。安曇川、石田川、知内川、塩津大川、姉川、天野川、犬上川、和邇川の特定区域では9月1日~11月30日まで禁漁。詳しくは滋賀県の「遊漁の手帖」を参照してほしい。