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滋賀県・琵琶湖 現在大ブーム!?流入小河川のコアユ釣りに初挑戦

2023年05月30日公開

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琵琶湖の初夏の風物詩といえば…流入河川などで楽しめるコアユ釣りだ。とはいえ、琵琶湖釣り歴は20年近い筆者なのだがコアユ狙いというのはまだ未体験。乏しい情報しか持たない初心者でも釣れるのか…とりあえず、湖北へと向かった!(執筆:望月俊典)

買うと高いコアユのジャーキー…じゃあ、釣るか!

フレンチブルドッグの子犬(名前はアブサン)を飼い始めて2ヶ月になる。先日一緒に釣りをした犬飼いの先輩に、「ジャーキーをおやつにあげるといいよ」という話を聞いたので調べてみると…ワカサギやコアユなど琵琶湖産の魚のジャーキーもあるではないか。でも、結構お高いんですよね…。

というのがきっかけで、フードドライヤーを購入し、ジャーキーを自作することにした。

最初のターゲットはこれからが旬のコアユだ。ずっとやってみたかったのだが、この時期は他の釣りも忙しく…なかなか手をつけられずにいたのである。

あえてネットで軽く調べた程度の知識だけでやってみようと思う。場所はコアユ釣りでぼんやりと名前聞いたことがあるような…湖北のとある流入河川に決めた。仕掛けなどは釣具屋の店員さんにアドバイスをしてもらった。

川に着くと、めぼしい場所は先行者だらけ…どうする?

7時すぎには現場に着いていたが…世はコアユ釣りブームなのか? 平日だというのによさそうなポイントには人、人、人…。ネット情報では「落ち込みの下がいい」とか書かれていたが、ポイント選びをする余地すらない。

ただ、水深は非常に浅く、偏光グラスをしていればコアユがいるかどうか一目瞭然。とりあえず、川を歩いて目視で群れを探すことにした。コアユのいるところにはやっぱり釣り人がいる…のだが、ついに釣り人のいない群れを発見! あ、でも先行者のものと思しき道具は岸辺に置いてある…。でも人は居ないし…とりあえず少し離れた場所で釣りをさせてもらおう…ということでタックルの準備を始めた。

すると、その近くで釣りをしていた道具の持ち主(Sさん)が戻ってきて、場所を譲ってくれた。ラッキー!

Sさん「僕は4時から来て釣りをしているからね。どうぞどうぞ」

この釣りのキモはどうやら僕の苦手な早起きのようだ。というわけで、8時をとっくに過ぎたころ、ようやく釣りが始まった。

もう、目の前にコアユの群れがいるので、そのチョイ上流側に仕掛けを投入する。すぐにコアユがサビキ針に掛かるのが見えた。軽く合わせると、ピチピチと小気味のいい引き味。あっさり、1匹目が釣れた。

 

シブいながらも…3時間で15匹。天ぷらもジャーキーも楽しめた

これだけ人が多いせいでコアユもスレているのか、群れの近くに仕掛けを投入すると驚いて散ってしまう。なので、2mほど上流側へ、そっと投入し、ごくゆっくり、そろそろと仕掛けをズル引きさせて、群れへと近づけていく。バス釣りでダウンショットリグをスポットへズル引きさせていく、あの感じだ。アタリの取り方は、ウキが一瞬動くが、むしろコアユが掛かるのを直接目視する方が早い。その瞬間に合わせを入れる。

しかし、なかなか食わない…。寄せ餌に反応している様子がまるでなく、食い気がないのが明らかだ。結局、11時までの3時間で15匹をキャッチするにとどまった。

Sさんによると、この日はかなりシブかったそうだが、釣れるときは誰でもたくさん釣れるそうな。去年は200匹釣れた日もあったという。ちなみに、湖北の最盛期は6月下旬から7月上旬。8月まで釣れ続く。彦根あたりからシーズンが始まり、湖北、湖西へと移行していくそうだ。南湖南端エリアでも釣れる。

なお、滋賀県でのコアユ釣りは9月1日~11月20日まで禁漁期間になっている。安曇川、石田川、知内川、塩津大川、姉川、天野川、犬上川、和邇川の特定区域では9月1日~11月30日まで禁漁。詳しくは滋賀県の「遊漁の手帖」を参照してほしい。

※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

望月 俊典
千葉県九十九里町生まれ。雑誌『Rod and Reel』副編集長を経て、フリーランスの編集/ライターとなる。海外の秘境釣行も大好きで、『世界の怪魚釣りマガジン』の立ち上げ&制作を手掛けた。現在は、琵琶湖事務所で仕事や釣りにいそしむ。著作は『バスルアー図鑑』(つり人社)。ちなみに、学生時代に、ネッシー(といわれているであろう現象)を目撃&撮影したことがある。
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