釣りビジョン

小菅フィッシングヴィレッジで「多摩源流サーモン」を狙う

2023年09月20日公開

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早いもので、今シーズンも9月末、多くの渓流でヤマメ・イワナ釣りが禁漁となる。「2023年は飽きるくらい谷通いするぞ!」と周囲に宣言した春が昨日のようだ。今夏は猛暑続きだった。その影響で8月における私の渓流釣行回数は史上最低を記録した。“思い切り魚の引きを堪能したい!”。そんな思いがピークに達した某日。管理釣り場の小菅フィッシングヴィレッジに、大型ニジマス「多摩源流サーモン」が特別放流されたという情報が飛び込んできた。小菅へ行こう!

小菅川は渓流釣りのパラダイス!

小菅川は多摩川の最上流部で、山梨県小菅村を貫流し、ヤマメ、イワナ、ニジマスなどが釣れる関東有数のトラウトフィールドだ。流程は約18㎞。最下流で首都圏の水がめである奥多摩湖に注ぐ。

冬期ニジマス釣り場、管理釣り場、疑似餌専用のC&R区間といった釣り場が、釣り人のニーズに応える形で、村役場前付近から奥多摩湖バックウォーターにかけての本流に開設されている。そして、川に近接してポンドタイプの管理釣り場もある。もちろん、これら釣り場以外の一般渓流では、ネイティブのヤマメ、イワナを釣ることができる。

小菅川は自然渓流で、ヤマメやイワナの天然魚を釣るのも良し、管理釣り場でニジマスなどと遊ぶのも良し。まさにトラウトフィッシャーマンのパラダイスなのだ。向かった小菅フィッシングヴィレッジは、そんな楽園の一角にある管理釣り場だ。

小菅フィッシングヴィレッジの注目魚

「小菅フィッシングヴィレッジ」は小菅川の渓流を生かした施設。全長は約800mで通年営業している。河原が開けていて、家族連れでも安全に楽しめる平坦な流れには、上流から「ヤマメ・イワナ」、「ニジマス」(以上がエサ釣り)、「ルアー・フライ・テンカラ」の3エリアに区分されている。どのエリアも落ち込み、適度な水深のあるプールが複数整備され、夏でも冷たい清冽な流れにはヤマメ、イワナ、ニジマスが泳いでいる。

施設最下流の「ルアー・フライ・テンカラエリア」は流程300mほどに10のプールがあり、前述の魚が随時放流されている。魚のサイズは、ヤマメが20~25㎝、イワナが25~30㎝、ニジマスが25㎝前後。このエリアの注目放流魚は、何といっても多摩源流サーモンだ。この多摩源流サーモンは村内で生産されている赤身の大型ニジマスのことで、大きなものでは60㎝を超える。愛用するテンカラ竿で釣り上げられるかどうか若干不安だが、一度は対面したい魚だ。

「ルアー・フライ・テンカラエリア」の料金は、釣れた魚の持ち帰りとリリースする場合で異なり、前者が3500円、後者が2500円。この日は1日遊ぶつもりでやってきたのだが、この日も午前中から気温が上昇、炎天下での釣りには体力的に少々不安があったので、キャッチ&リリースの4時間券(1500円)を購入して河原へ。事務所前から土管橋を渡って、木陰の駐車スペースに車をとめる。河原は遮蔽物がないのでエリア全体が見渡せる。釣り人はルアーアングラーを中心に10人前後だろうか。

 

大プールで多摩源流サーモンがヒット!

テンカラ仕掛けをセットしてエリア最上流から攻める。数日前の雨で水量が回復したという流れだ。

落ち込みは白泡が立ち、水勢は力強い。まずは流心脇で見え隠れしている40㎝ほどの魚影を狙って14番の「ビーズヘッドニンフ」を鼻先に送り込む。が、相手は邪魔な物体が流れてきたと思うのか、何度キャストしてもスイと身を翻してしまう。

これは相当スレている。そこで、毛バリを16番の「カワムツキラー」(参照https://www.fishing-v.jp/premium/967.html)にサイズダウン。淵尻の浅場に定位しているニジマスに的を絞り、サイトフィッシングで狙うことにする。

ハリスを長めにとり、毛バリを頭上に通したところ、何匹かいるうちの1匹が追い食いしてヒット。ナチュラルドリフトではなく、誘いをかけた方が反応は良く、その後もこのポイントで数匹追加して、土管橋下のプールへ移動する。

土管橋下は対岸まで20mはあるエリア最大のポイントだ。橋下には幾匹ものニジマスに交じってヤマメ、そして待望の多摩源流サーモンが3~4匹見える。14番の普通毛バリに付け替えて、ハリスを0.8号に上げて右岸際から多摩源流サーモンの40~50㎝上流にキャスト。竿を軽くあおりながらアクションを付けて、毛バリを手前に引いてくると、なんとその魚が中層から急浮上してきてパク!

「やった!」と喜んだのもつかの間、テンションを保っていた竿が突然軽くなった。フックアウトだ。ヤマメ釣りで何度も使用していた毛バリだったので、ハリ先が甘くなっていたようだ。悔やんでも後の祭りである。この日の釣果は、通常サイズのニジマスが数匹だった。「残念な思いをしないためにも、ハリ先やラインの確認は忘れずに」。釣りの教訓を再確認した。

11月からは「冬期ニジマス釣り場」開設

2023年の小菅川(疑似餌専用のC&R区間含む)の渓流魚の釣期は9月30日まで。ただし、小菅村漁協は11月1日から翌年2月29日までの期間、村役場前付近の小菅川に「冬期ニジマス釣り場」を開設する。この釣り場はルアー、フライ、テンカラの疑似餌釣りのみが、キャッチ&リリースで行なえるエリアで、リピーターも多い。

渓流釣りシーズンオフの期間中、前述の小菅フィッシングヴィレッジとともに、この冬期ニジマス釣り場でトラウトと相対するのもいいだろう。“くれぐれもハリ先のチェックはお忘れなく!”

施設等情報

■小菅フィッシングヴィレッジ
〒409-0211 山梨県北都留郡小菅村池尻4383
Tel.090-4012-5951

■株式会社源
〒409-0211 山梨県北都留郡小菅村3445
Tel.0428-87-0888
http://kosugeminamoto.jp/

■小菅村漁業協同組合
〒409-0211 山梨県北都留郡小菅村4383-1 
Tel.0428-87-0741
http://kosugeriver.com 小菅フィッシングヴィレッジ

施設等関連情報


     
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この記事を書いたライター

小島 満也
雑誌「北の釣り」東京支局を経て、埼玉県西部地方の地域紙「日刊文化新聞」の記者。文化新聞定年退職後は同紙及び釣具の業界紙「釣具新聞」に記事執筆。還暦過ぎても釣欲が衰える気配なし。テンカラを愛好。
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