オフショアマガジン
2014.10.1号

宝生丸・千葉県勝山港
奥の深さを楽しむ!千葉県・内房、勝山沖のカワハギ

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沖釣りを始めた当初、先輩から「カワハギには気を付けろ」と聞かされた。「病み付き」になるからと。今思えば確かに、カワハギ船を出すどこの船宿にもマニアがいる。今回はどんな釣り人に出会えるのか、9月21日、千葉県・内房、勝山港『宝生(ほうせい)丸』を訪ねた。

船の真横が受付所

『宝生丸』は、勝山港口に最も近い場所から出船する。午前4時30分に到着すると、既に船に照明が入っていた。船の真横が受付所だ。先ず“船形”から座席札を確保する。次に乗船名簿を記入して餌の“アサリの剥き身”を購入する。私は空いていた右舷ミヨシ(船首)から2番目に座った。私の後から釣り人が続々と到着。予約が入っていた13人全員が揃ったので定刻よりも少し早く5時40分に高橋賢一船長の操船で出港した。

大きな看板が見えてくる
出船1時間前には既に照明が
先ず座席札を確保する

乗船名簿に記入する
餌の「アサリの剥き身」2袋は必要
[動画]奥深き楽しさ!カワハギ釣り

双耳峰からの日の出に「ルンルン気分」

港を出ると、船は正面の浮島を右手に見て南下した。すると三浦半島からも見える房総の象徴的な山、富山(とみさん)の双耳峰の真ん中から陽が昇った。“ダイヤモンド富士”に劣らぬ景観は、カメラマニアには垂涎の被写体では?これだけでも来た甲斐があったとルンルン気分。5分程走ってエンジンがスローダウン。船長は慎重に旋回して「ハイやってみて下さい。水深は15mです」と、投入合図を出した。

期待が膨らむ時間帯
私の周りは「名人が揃う」…後で知ることに
絶妙のタイミングで双耳峰から陽が昇る

桶に海水だけでは寂しいから

仕掛け図
早速、左舷側から撮影を開始した。ほどなくミヨシの釣り人がリールを巻き始めた。取り込まれたのは小型ながらも“本命”。「後で放流するから…」と遠慮がちに桶に入れた。確かに桶に海水だけというのは寂しいもの。その気持ち、よく解かる。次に上がったのも小型。すかさず仲間から「可哀想だ」とジャブが飛んだ。15分程して3番目に座った釣り人がキープサイズとしては第1号を取り込んだ。

船長のお勧めは、ハリ交替が可能なタイプ。右が替えバリ
キープサイズとしては船中1号 坂本さん
1匹目は毎回嬉しいもの

このままでは全員1桁釣果…

1時間30分程、左舷側で撮影したがトップでも3匹止まりという超食い渋り。右舷側に回っても同様、大苦戦の様子。ここで船長はこのポイントを諦めて浮島の西側に移動した。そこでもポツリポツリと上がるが後が続かない。このままでは全員1桁釣果の様相。さらに船長は、保田(ほた)沖への移動を決断した。このポイントは鋸山の南側だ。

浮島の西側に移動
浮島の南側にある「大ボケ」
取付けワンタッチの「集魚シート」

やっと良型が上がり始めるが、私だけは…

ここでやっと良型が連発し始めた。1人上げると2、3人が続く。右舷でアタれば左舷でも。急に桶の中が賑やかになって来た。上手な人は着実に数を伸ばして行く。「これなら私でも」と11時を回って竿を出した。しかし、投入する度にアタリはあるものの“本命”は顔を見せてくれない。ゴールキーパー(“外道”)が立ちはだかって中々得点できないイメージだ。1時間ほど粘って釣り上げたのは、たったの1匹。周りは釣れているのに、なぜ私だけ…ウーン×▽◇。

私にも待望の1匹

私の周りは大会優勝者ばかり!

「あなたの周りは優勝者ばかり」と小山さん
終了間際になって、私の周りは「錚々(そうそう)たる顔触れ」であることが判明した。その内の1人、小山政敏さん(君津市)の情報によると、左舷ミヨシの茅野俊也さん(君津市)は昨年のTKB(東京湾カワハギバトル)優勝者とのこと。TKBと言えば東京湾内14軒の船宿で競うビッグタイトル。本人は「3匹の合計長寸だから運が良かっただけ」と謙遜するが、予選会まで含めれば数千人のトップだ。また坂本正俊さん(木更津市)は3年前のNスポーツカワハギ大会優勝者、田中郁子さん(君津市)も同大会女性部門の優勝者とのこと。そうと知っていれば、もっと注意深く観察していたのに…。

昨年の「TKB」優勝者の茅野さん
3年前のNスポーツカワハギ大会優勝者坂本さん(59匹は大会記録)
同左大会女性部門の優勝者田中さん

諦めずに山頂を目指す!

途中までは、どうなることかと思ったが、最終結果は4~20匹(私の2匹は味噌っかす)。船長によれば「今年は海の季節の巡りが少し遅れている。秋が深まれば魚が深場に固まってくる筈」とのこと。私的には、今回ほど「カワハギ釣りの奥深さ」を思い知らされた釣行はなかった。しかし、山頂には山頂の楽しみ、裾野にもそれなりの楽しみがある(負け惜しみも少々)。諦めずに山頂目指して登り続けたい。

竿頭になった茅野さんの桶
高橋賢一船長
船長の妹、舞子さんが出迎えてくれた

(釣りビジョンAPC・谷口 晴治)

今回利用した釣り船
千葉県勝山港『宝生丸』
TEL:0470-55-2777
詳細情報(釣りビジョン)
宝生丸ホームページ
宝生丸ブログ
出船データ
カワハギ予約乗合
料金=8,500円(氷付 HPに割引券あり)
アサリ餌 1パック1,000円(受付時に購入)
(6時出船、13時沖上がり)
貸し道具無料(予約時に申し込む)
※別船でワラサ・マダイ
※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。
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