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【テンビン・テンヤ・ルアー】東京湾のタチウオ、数型ともチャンス到来!絶好調!!千葉県浦安『吉野屋』

2025年08月05日公開

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〝夏タチ(夏のタチウオ)〟が、今が盛りとばかりに釣れている。夏だから小型なんじゃない?と侮るなかれ!良型が多く、船長も「実は8月は大型が釣れる月!」と自信を見せる。老舗船宿の千葉県・浦安『吉野屋』から出船した。

6時までに受け付け、6時30分までに乗船、7時に出船

絶好調のタチウオ釣りの取材を浦安『吉野屋』に申し入れると、「出船は7時です。6時までに受け付けを済ませ、6時30分までにご乗船ください」とのこと。この時期は混み合うことがあるので、集合は早めにしているという。マイカーで船宿を目指す。到着すると素早くスタッフが駐車場へ案内してくれる。荷物をまとめて船宿店舗へ。まずは店舗前に設置された船型ボードのタチウオ船から座席の番号札を取って釣り座を確保する。

その後、店舗内に入り受付・乗船料の支払い・仕掛けや氷の購入を済ませると、乗船者名簿と「タチウオ」と書かれた〝乗船札〟が渡される。名簿は専用の机で記入して回収箱に入れる。〝乗船札〟は船に持って行き、座席の番号札とともに船長に渡す。さあ、釣り仕度の開始だ。

テンビン・テンヤともOK、四隅ならルアーもOK

釣り仕度をしていると、タチウオ船『第三十一吉野屋丸』の〝崖っ淵船長〟こと岩淵裕介船長がテンビン釣り用のエサであるコノシロの短冊を配ってくれた。とても良いエサだ。いったん、ビニール袋に入れてクーラーで冷やしておき、小出しにして使った。

受け付けで購入した「別注吉野屋太刀魚テーパー1本」仕掛けはフロロ4号の細さでより自然なエサの動きを実現しながら、先部にナイロン14号の歯切れ防止糸があることで強度は十分という優れものだ。エサの付け方は人それぞれだが、実はとても大事、不安な人は船長に教わろう。

『吉野屋』のタチウオ船は基本テンビン釣りだが、あまり固いことは言わず、どの席でもテンヤ釣りOKで、船の〝四隅〟と言われる左右の大ドモ(船尾)とミヨシ(船首)ならルアー・フィッシングもOK。道糸は耐久性を考慮してPE 1.5~2号推奨。

 

テンビンもテンヤも高活性!〝モーニングサービス〟開催中!

『第三十一吉野屋丸』は、定刻7時に河岸払いして旧江戸川を下り東京湾へと出た。東京のビル群や風の塔、羽田空港、つばさ橋、ベイブリッジなどを横目に釣り場を目指す。ところで、乗り物に乗るとお腹空きませんか?迷った末に朝船宿で買った揚げたて天ぷらの『吉野屋』特製天丼弁当に箸を付けた。これが感動的に美味しくてやめられない止まらない。「2つ買っておけば良かった」と思わず後悔した(汗)。

1時間程で釣り場の観音崎沖着。「はいどうぞ。上から45m。45mから35mまで探ってください」と言う船長のアナウンスで開始。すぐに右舷胴の間(船中央)のテンビン仕掛けの釣り人が〝指3本〟程の体高のタチウオを釣り上げた!お次はその隣の隣の女性に40cmオーバーの大アジ!ゲストフィッシュだが滅多に出会えない大物だった。これを機にテンヤの釣り人もバタバタと釣り始め、まさに〝モーニングサービス〟開催中という感じだ!

試行錯誤で釣れるパターンを見つけたらヤミツキに!

〝モーニングサービス〟が落ち着くとひと流しの間にも喰ったり喰わなかったりと活性にムラが見られるようになった。〝シャクって、止めて、リールひと巻き〟を繰り返してタナを探れば、さっきまではアタリが出たのに、今はなぜかアタリが出ない。〝シャクって、止めて、リール1/2巻き〟に変更、〝リール1/4巻き〟も試し、それでも駄目ならゆっくりの〝ワンピッチジャーク〟やデッドスローの〝ただ巻き〟と釣り方の試行錯誤が始まって、何とかアタリを出せるパターンが見つかると手放しで嬉しいし、そうして釣り上げた1匹が良型だったらもうヤミツキだ!どうやら簡単ではないけれどこの上なく楽しくて、深い、タチウオ釣りの〝沼〟にハマってしまったようだ(笑)。

終了間際に大型ラッシュ!7~8月は数型ともチャンスだ!

終盤、あまり動かなくなっていた潮が再び動き出すと、突然喰い気が戻って来た。しかも、〝タチウオあるある〟で〝終盤ほど大型が釣れやすい気がする〟のだが、この日も〝気がする〟だけではなく、実際に大型が多かった。体高が〝指5本〟位ありそうな良型のタチウオが釣れたり、お隣同士のダブルヒットや〝指5本〟以上ありそうなドラゴン級のタチウオも飛び出した!この日はいつもより少し早めに13時40分頃沖上がり。結果、タチウオ60cm~100cmが9~37匹!竿頭はつくば市の山中さん。2番26匹3人と絶好調!

これからについて〝崖っ淵船長〟こと岩淵裕介船長に聞いた。
船長「今日はある程度数狙いを意識した釣りになりました。が、毎年7~8月は大型も狙える月で、〝指4本〟以上のサイズが揃い、それにドラゴン級が交じり、良い人は15~16匹という釣果も期待できます。潮次第ですが数型とも狙えるこの時期は、初心者からエキスパートまで楽しめるとても魅力的な時期です。好機到来!この機会に是非チャレンジしてください!」

今回利用した釣り船

千葉県浦安『吉野屋』
〒279-0004 千葉県浦安市猫実5-7-10
TEL:047-351-2544
定休日:火曜日 釣果・施設情報 吉野屋ホームページ

出船データ

タチウオ乗合
料金=男性 11,000円、女性 10,000円、子供(15歳まで)7,000円※テンビンはエサ付、氷別 1個100円
集合=6時までに受け付けを済ませて、6時30分までに乗船
出船=7時
帰港=14時頃
レンタル=貸し竿等あり
※詳細は問い合わせ
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

岩見 忠弘
釣りビジョンAPC
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。
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