釣りビジョン

【6kg超の大型も】コマセマダイ本番!水温下がってトップ2ケタと絶好調!千葉県富浦港『共栄丸』

2025年11月29日公開

1612_main

東京湾口も水温が下がってやっと“秋のシーズン”本番!との情報に沸く千葉県内房は富浦のマダイ釣り(コマセマダイ)。数・型とも非常に良く、6kg超えの大型個体も上がっているとのことで、今がまさにチャンス!この魅力的な釣りを楽しむべく、富浦港の『共栄丸』から出船した。

まずは電話で予約、当日は5時30分までに“港”集合

予約は記事末の電話番号まで。貸し竿完備だが本数には限りがあるので要確認。また、素泊まり希望もお問い合わせを。

釣り当日は富浦新港の東側の防波堤に停泊する『共栄丸』前に5時30分までに集合。車でアクセスする場合は『共栄丸』前の壁際に駐車する(写真参照)。笹子宏宣船長と若女将のかおりさんが軽トラで到着し、船に照明が灯ると受け付け開始。ペットボトルの氷を1本もらってクーラーボックスに入れる(帰港後返却、代わりにバラ氷をもらえる)。

船に乗り込むと釣り座にはオキアミコマセのブロック1.5kg、コマセバケツ、海水桶、タオルが用意されている(最初のコマセ支給は半量、残りの半量も船に積まれている)。さあ、釣り支度開始だ。

オモリ80号の片テンのコマセ釣りは〝長ハリスで落とし込み〟

『共栄丸』では、ミチイトPE3~4号、ビシは80号に統一。ハリスは3~4号(1kg前後のマダイなら3号でいけるが、予期せぬ大物もいることから4号をチョイスする人も多い)。

笹子船長に今オススメの釣り方を聞いてみると、「落とし込みです」とのこと。「ハリス長は12~13.5m(8~9ヒロ)、ガン玉で重めにして、タナを取ったら、竿1本持ち上げてからゆっくり落とし込むとか、リールからミチイトをゆっくり引き出して落とし込むとアタリが出やすいようです。ただし、指示ダナより下に落とし込む場合は、2mまで。20~30秒で元のタナに戻してください。それ以上やるとマダイが逃げます」。

コマセのオキアミは小粒。だが、付け餌としても使用できる鮮度だ。コマセカゴのスリット調節を忘れずに。付け餌に大粒のオキアミを使いたい場合は持参しよう。

 

あっちでもこっちでも喰いついた!マダイは朝一番から高活性!

最初のポイントまでは約30分で到着。船を止めると「潮の流れを調べます。準備してください」と笹子船長。ビシにコマセを入れて待機する。「タナは上から20m」という船長のアナウンスで釣り開始。

まずハリスを巻いた糸巻きを片手で持ち、反対の手でビシを投入。リールをフリーにして10m程沈めたら、一旦ミチイトの出を止め、付け餌を刺す(オキアミの尾羽を切り取り、その切り口からハリを刺し、真っ直ぐになるようにハリ先を腹側に抜く。抱き合わせて2匹掛けにしても良い)。

再びリールをフリーにして、指示ダナ+5mまでビシを沈める。ハリスが馴染むのを10秒程待って、竿を立てては下げながらリールを巻き、長さ5mのコマセの帯を作り、ミチイトの20mのマークが水面に来るように置き竿にする。30秒~1分後、竿を手に持ち、ゆっくり真上まで立てる。10秒程止め(喰わせの間)てから、ゆっくり竿を倒してビシを指示ダナに戻す。

手持ちのまま30秒止める(喰わせの間)と、ゴツゴツッと言う前アタリ!続いて竿先を引ったくられる本アタリ!竿を立てて合わせを入れ、慌てずリールを巻き、水面ではお隣の釣り人がタモ入れしてくれた。

後半、型が良くなった!嬉しいゲストのカイワリ交じり!

この日、最初から最後まで好調だった右舷ミヨシ(船首)の松江研一さんに、中盤、これまで以上に強いアタリが来た!竿が良い曲がりをしているが、こちらの竿のバットは特注の〝竹製〟とのこと。釣れたのは2kgに迫る型の良いマダイ!お気に入りの竿で釣り上げた1匹は格別だろう!松江さんは、「マダイ釣りは難しいが釣りはあくまで遊び。でも、だからこそ一生懸命になるし、釣れると楽しい」と嬉しそう!

その後、大きなカイワリが交じるようになった!カイワリは、言わずと知れたアジ科の高級魚で、引きが強く、身はしっとり脂が乗って甘く美味だ。

終盤、右舷大ドモの松本信次さんに大きなアタリ!ファーストランがなかなか止まらない。一進一退の攻防、やっと釣り上げたのは、この日最大の2.1kgの大きなマダイだった!ナイスサイズだ!

秋のコマセマダイ好調!チャンスはまだまだ続きそう!

12時頃に沖上がり。結果、0.6~2.1kgのマダイが1~5匹!25~30cmの型の良いカイワリや大サバ、脂の乗った1kg級のヒラソウダなども交じった。

帰港したらペットボトル氷を返却。代わりにたっぷりのバラ氷をもらい、クーラーボックスへ。帰宅までには十分な量だ。

ここでちょっとだけ記者の反省。朝一の時合いに釣れた1匹目、ハリを飲んでいた。ハリを結び直そうとハリスを切ったが、次から次へとあちこちでマダイが掛かり、写真撮影が忙しく、ハリを結ぶどころではなかった。時合い程サクッと仕掛けを交換、仕掛けが下りていなければまぐれで釣れることもない(笑)。

笹子宏宣船長に今後について聞いてみた。
船長「今年は水温が下がるのが遅れたせいか、マダイの秋本番も少し遅れてやって来たようです。この所、良い日にはトップ10匹前後!全員型!6.6kg、5.7kgと大ダイの実績も!と絶好調!“秋のシーズン”はまだ続くと思います。初心者もOK!今がチャンスですよ。是非、チャレンジしてください」

今回利用した釣り船

千葉県富浦港 『共栄丸』
〒299-2404 千葉県南房総市富浦町多田良880
TEL:090-7244-0460
定休日:なし 釣果・施設情報 共栄丸ホームページ

出船データ

コマセ・マダイ予約乗合(午前便)※予約は前日までに
料金=12,000円、女性 11,000円、子供 6,000円(コマセ、氷付き)
集合=5時30分までに港
出船=6時頃
沖上がり=11時30分頃
レンタル=貸し竿(手巻き 無料、電動 2,000円)
※集合・出船は季節で変動、午後便も出船、詳細は問い合わせ
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

岩見 忠弘
釣りビジョンAPC
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。
このライターの他の記事も読む

その他オススメ記事

釣りビジョン倶楽部