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【東京湾シロギス】横浜本牧発!竿頭132匹と高位安定!神奈川県横浜本牧港『長崎屋』

2025年08月07日公開

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東京湾の夏の風物詩、シロギスが今シーズンも好調だ。連日、竿頭は束釣り(100尾超え)を達成し、梅雨時には悩まされたアカクラゲの猛攻も落ち着いた。ビギナーにとっては手軽に楽しめ、ベテランには数・型ともに狙える好機到来。そんな〝今が旬〟の現場を確かめるべく、横浜・本牧港の老舗船宿『長崎屋』を訪ねた。

アクセス良好、釣り人にやさしい立地

『長崎屋』の受付は、静かな住宅街の一角にある。「本牧ふ頭」「新山下」「三渓園」いずれの首都高速出口からも車で約5分と、アクセス良好。カーナビには「横浜市中区本牧元町33-4」と入力すれば迷うことなくたどり着ける。

また、電車釣行派にも心強く、「横浜駅」「桜木町駅」「元町・中華街駅」から路線バスが利用でき、公共交通機関でのアクセスも万全。詳細は『長崎屋』の公式サイトで事前に確認しておくと安心だ。

受付では乗船名簿の記入と乗船料の支払いを済ませ、駐車証と氷を受け取ったら、そこから車で数分の本牧漁港へと移動する。受付時間は朝6時~7時30分の間で、釣り座は先着順。乗船場所である本牧漁港までは少し距離があるため、初めての際は事前に地図アプリなどでルートを確認し、早めの到着がお勧めだ。

この日は朝から気温30℃を超える真夏日。14時沖上がりの〝ショート便〟は、日中の猛暑をうまく避けつつ、しっかり釣果も狙える絶妙な設定。時間が短い分、乗船料がお手頃な設定になっているのも嬉しい。

取材当日は乗船のみなさんの早めの受付と乗船で滞りなく出船準備は完了。「暑いから早く出ましょう」という船長の計らいで、定刻より少し早めの午前7時45分に「第十長崎丸」は出港した。

1投目からアタリ活発!

風が心地良い海上を走ること約30分で富津沖の釣り場に到着。水深15m、やや深めのポイントからこの日の釣りはスタートした。

開始早々、左舷トモ(船尾)の常連・臼井さんに船中最初のヒット。その後も各釣り座で好釣に釣れ続け、開始からわずか20分で全員が釣果を得る好釣ぶり。釣れるシロギスはいずれも20cm前後の良型が揃い、足元の魚桶は見る見る充たされていった。

本命のシロギスに加え、メゴチ、マゴチ、イシモチ(シログチ)、エソといった多彩なゲストフィッシュも顔を見せる。ただし注意したいのは、触れると指先がピリピリし、誤って目に入ったりすると痛みを伴うアカクラゲ。仕掛けに付いてきたら雑巾や歯ブラシを使って取り除こう。ちなみにアカクラゲの多い釣り場は船長が早めに切り上げ、ポイント移動をしてくれるのでご心配なく。

潮が緩み、静かになる時間帯もあったが、ワンキャスト・ワンキャッチの場面も珍しくなく、終始活気ある展開に。13時45分のストップフィッシングまで、チョイ投げ派も船下狙いのアングラーも順調に釣れ続けた。

 

船長に訊くシロギス釣りのコツ

『長崎屋』の長崎功船長に今期のシロギス釣りについて訊いた。

──今期のシロギス、例年に比べていかがですか?
功船長「今年は数居ますね、結構。全体的に中型ですけど数が出ます」

──ビギナーにアドバイスするとしたら?
功船長「まぁ、やっぱりエサ付けです。それしかないですね。真っ直ぐ付けるのが一番です」

──熱中症予防や暑さ対策、お薦めはありますか?
功船長「身体を冷やすのに、帽子とかは基本ですけど、おしぼりをクーラーボックスに入れて置いて、たまにこう(首と後頭部を)冷やすとかありますね」

出船前に船長が各釣座を巡回して釣り方の説明が必要かを確認するので、知っているつもりでも是非受講をお薦めしたい。

またこの日の乗船者は、仕掛けを投げて釣る人と、投げずに船下を釣る人の両方が居たが、さほど釣果の差は感じられないので、無理なく釣り易い釣法で釣るのが楽しむコツと言える。また船宿仕掛けは捌き易く投げやすい胴突き仕掛けだが、テンビン仕掛けが功を奏する時もあるそうなので、流行りの振り分けタイプも併せてこちらも得意な仕掛けをチョイスするのが得策だろう。

お手軽で釣果も上々、ビギナーも安心!

こうしてこの日の釣果は、船中1匹目を上げた臼井さんが22cmを頭に堂々の132匹で竿頭に。少ない人でも30匹超え、船中の半数以上が50匹以上という好成績で、まさに〝当たり日〟の展開。みなさん笑顔の帰港となった。

釣れたシロギスは、定番の天ぷらで楽しめる中小サイズに加え、良型は刺身や昆布締めにもおすすめ。下処理後に塩水で軽く洗うと、より旨みが引き立つ。ちなみに、船長の一推しは「酢締め」。実際に試してみたところ、夏場にぴったりの爽やかな味わいで日持ちも良く、是非お試し頂きたい。

ビギナーには気軽に数釣りが楽しめ、ベテランには奥深い釣趣を味わえるのが夏のシロギス釣りの魅力。子どもたちの夏休みの体験としても、食育の一環としても最適な釣り物と言えるだろう。思い立ったら、まずは気軽に問合せのお電話を!

今回利用した釣り船

神奈川県横浜本牧港『長崎屋』
〒231-0822 神奈川県横浜市中区本牧元町33-4(受付)
TEL:045-622-8168
定休日:毎週木曜日 釣果・施設情報 長崎屋ホームページ

出船データ

シロギス・ショート乗合
集合時間:午前6時から7時30分までに受付店舗へ
出船時間:午前8時頃(沖上がり:13時30分~14時頃 ※釣り場により変動)
乗合船料金:8,500円(氷・エサ付き)
※船宿HPに割引券あり/女性&高校生:7,000円/小・中学生:5,000円
駐車場:500円
貸し竿:500円
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

川添 法臣
釣りビジョンAPC
6歳から釣りに親しみ、海・川・釣堀・湖のルアー・フライ・餌釣りに節操なくのめり込む釣り好き。2019年JGFA沖釣りサーキット・総合優勝/2010年JGFAオールジャパンゲームフィッシングコンテスト・マダイの部・優勝(10.2kg)…他
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