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早巻き限界突破! ブレードジグのサワラが面白い!千葉県長浦港『こなや丸』

2025年10月31日公開

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千葉県長浦港の『こなや丸』では、ルアー青物五目のメインターゲットとしてブレードジグによるサワラゲームが絶賛開幕中。「ひたすら投げて、全力で巻く」。このシンプルな釣りが、やればやるほど奥深い。今期も激アツとのウワサを聞きつけ、現地へと急行した!

チェックインは店舗で、5時半までには船着場へ!

到着したらまず店先の乗船順位プレートから希望釣り物の番号札を取る。4時30分の開店後、受付表を記入しカウンターに提出。乗船料と駐車料金を支払って、番号札付きのゴム紐タグと駐車証を受け取る。冷凍庫のペットボトル氷を受け取り、港へ向かおう。初めて訪れる際は、受付時に港までの道順を確認しておくと安心。

港へ向かう交差点の角にはコンビニもあり、買い物も済ませやすい。出庫後、すぐに港への右折レーンがあるので、車が途切れるまで慌てずに待って進もう。

港に着くと、小沢船長が駐車位置を案内してくれるので、荷物を降ろしたらクーラーは船前に置き、竿とタックルボックスだけ持って乗船待機。集合時刻の5時30分、マイクの案内で番号順に乗船となる。クーラーなど大型の荷物は、乗船後にバケツリレー形式で積み込まれる。

かくして滞りなく出船準備は整い「第十七こなや丸」は定刻6時に出船した。

ファーストヒットは羽田沖!

出船直後、進藤通孝船長からブレードジグの操作やマナー、ヒット後の注意点などの解説がアナウンスされる。近況やベイト反応の傾向を踏まえた内容なので、聞き逃し厳禁だ。

長浦沖でのウォーミングアップを経て、船は羽田沖へ。水深19m、ベイト反応は17~9m。旅客機の離着陸音をBGMに、キャストと全力巻きが始まる。

まずは左舷ミヨシの申さんにヒット。60cm級サゴシをネットイン。続いて右舷ミヨシの浜口さんが78cmサワラをキャッチ。どちらも50gのブレードジグ(シルバーベースでブルー&ピンクカラー)に出た。

取り込み後は船長が即座にウレタン敷きの生け簀で血抜き&神経締めをしてくれるため、アングラーはすぐ次のキャストに集中できる。

船上ではタチウオやイナダなど、美味しいゲストフィッシュも混じりながら、手の合う釣り師から徐々に釣果を伸ばしていった。

 

船長に訊く「サワラのコツ」

ブレードジグで攻略するサワラについて『こなや丸』の進藤通孝船長に訊いた。

──釣れる人と巧くハマらない人、その違いは?
船長「“この人は釣れるけど、他が全然ダメ”ってパターンと、“午前中は調子が良くて、午後から全くダメ”って人がいます。微妙なんだけど、巻き方の違いがあるんだと思います。ルアーの違いとかじゃなくて、巻く“スピード”じゃないかな。あと、巻き上げるときの“角度”。あまり遠投する人よりも、ちょっと手前に落して、角度がこう急にならないで、ちょっとバーチカル気味に上がってくるとか、そういうので(釣果に)大分違いがあります。レンジが今は下なんで、ほぼほぼボトムから攻めて行った方がイイと思います」

──ビギナーへのアドバイスは?
船長「一生懸命巻くことです。なにしろ一生懸命。もうハンドル壊れちゃうんじゃないかってくらい巻かないとダメですね。だから疲れてきたら、休んで、それからまた再開した方がイイ。ずっとやってると、どうしてもスピード遅くなっちゃうからね」

──ファイトのコツは?
船長「もう巻きっぱなしです。ドラグはきつめの設定。でもロック状態は一番良くない。口が切れるか、ラインが切れる。なにしろタモ網に入るまではず~っと巻きっぱなしで、糸が弛まないように。竿でタメてもガガガガって(首を振る)時に一瞬緩むじゃないですか、その時バレちゃいます」

──ラインはどのくらいが?
船長「(メインラインの)オススメはPE1.5号。ショックリーダーは30ポンドで短めの方がライントラブルは少ないです。ティップ(竿先)に絡まるんで、40~50cmくらいで」

サワラをキャッチするには口を使わせるにも、ヒット後もひたすら「全力で巻く」。特にファイト時は巻く手を止めると悉くバレる現実を目の当たりにした。ハンドルを回してもドラグが出てしまう、そんな時でも竿に任せず絶え間なく巻く体力が、キャッチ率を上げていく最大の武器となるようだ。

手軽で奥が深く、食べて美味しい!

この日の竿頭は左舷胴の間・小堀さん。サワラ2本に加え、サゴシとキビレもキャッチ。
船全体ではサワラ4本、サゴシ5本、タチウオ3本、イナダ1本。サワラを70cm以上と定義する『こなや丸』の釣果情報では「0~2本」と控えめに映るが、サゴシやゲストフィッシュでクーラーは賑やか。チャンスは確実に巡ってくると信じて通い詰めたい。

魚を掛けるまでの全力巻き、ドラグが鳴り響く豪快なファイト、そして帰宅後に満喫する豊かな味覚…秋の東京湾でサワラを追う、その手軽さと奥深さを、この機会に是非お楽しみ頂きたい。

今回利用した釣り船

千葉県長浦『 こなや丸』
〒299-0265 千葉県袖ケ浦市長浦拓1-1-111
TEL:0438-62-2707
定休日:毎週火曜日
釣果・施設情報 こなや丸ホームページ

出船データ

ルアー五目乗合(予約制)
集合時間:店舗で受付後、午前5時30分までに船着場へ
出船時間:午前6時
乗合船料金:11,000円(氷付き/ポイントカードあり)
駐車料金:500円(1台につき)
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

川添 法臣
釣りビジョンAPC
6歳から釣りに親しみ、海・川・釣堀・湖のルアー・フライ・餌釣りに節操なくのめり込む釣り好き。2019年JGFA沖釣りサーキット・総合優勝/2010年JGFAオールジャパンゲームフィッシングコンテスト・マダイの部・優勝(10.2kg)…他
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