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【中型オナガ連発】東伊豆の地磯で1日通して〝楽しい引き〟を堪能

2025年11月22日公開

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季節が秋めいてきた11月上旬、師匠の杉崎さんと沖磯釣行を計画していたが、前日に通過した低気圧の影響で伊豆半島の渡船屋が全て休業。ただ、釣りエサの準備をしていたため、急遽地磯釣行へ変更し。決行することとした。

【この記事を書いたライター】磯部 哲



ウネリの影響を考慮してなるべく足場の高い磯を選ぼうと、東伊豆は富戸の「長根」を目指したが、到着した午前4時過ぎにはすでに多くの先行者の姿。師匠の杉崎さんから「寺下に行かない?」と提案があったため、「長根」から車を10分ほど走らせて城ケ崎の「寺下」という地磯に向かった。「寺下」は伊豆海洋公園の駐車場から歩いて10分ほど、傾斜の少ない歩きやすい道を伝って安全に磯場までエントリーできる。収容人数は5名ほどで、先行者が2人いたので邪魔にならない場所を選んで、夜明けとともに準備を進めた。


⇒ 【動画】久保野孝太郎×西伊豆のオナガグレ

手のひらサイズから足裏サイズのオナガが連発!!

季節的に良型のオナガがでる可能性があるので、タックルはやや強めに組んだ。

■ロッド:磯竿1.5号
■リール:3000番
■道糸:PE 0.8号
■リーダー:ナイロン2.5号を4ヒロ(1ヒロは約1.5m)
■ハリス:フロロカーボン2号を1.5ヒロ
■針:6号
■ウキ:ウキくんJr G3

ハリスにG7のガン玉2つを段シズで打って、タナ2ヒロのところに「なるほどウキ止め」を付けた半誘導でスタートする。コマセはオキアミ3kg、配合剤5kg。付けエサは生オキアミとボイルオキアミを準備した。

まずは、磯際にコマセを打ってみると、チョウチョウウオが群れになってコマセをついばみに来る。大きいサラシの影響で磯際はできる範囲が限られるため、サラシの先を中心に狙ってみることに。釣り開始早々、道糸を元気よく弾いたのは手のひらサイズのオナガだった。海水温が暖かいせいか、手のひらサイズでもびっくりするような強い引きで楽しませてくれる。隣の杉崎さんもすぐさま追従し、私より少し大きい足裏サイズのオナガを掛けて楽しんでいた。その後も釣れてくるのは手のひらサイズから足裏サイズのオナガばかり。サイズアップに苦しむ時間が続いた。

太陽が昇って明るくなってきた頃、海の様子が良く分かるようになってきたため、コマセを打って観察していると、コマセが海面に到達した瞬間に良型の魚が勢いよく喰いついている様子が見えた。「ほとんどイスズミだけど、中にはオナガもいそうだね」と、その良型を狙ってみることに。杉崎さんが、2.5号のハリスを使っていたため、私も針から半ヒロ分をハリス2.5号に変更し、良型に備えた。

足元のコマセでは良型は姿を見せず、10mから20m沖にコマセを撒くと姿を見せる。それよりさらに沖に撒くと、小型が先に群れているようなので、狙いを15m沖に絞って狙ってみる。しかし、仕掛けとコマセを合わせるタイミングとポジションを完璧に決めないと、良型を喰わせる間合いに入らない。しかも、強いサラシの影響でなかなか思い通りにコントロールできず、中型のオナガを追加する時間が続いた。


⇒ 【動画】都心から最も近い磯!?千葉県内房のメジナ

 

一瞬のチャンスタイムに良型のオナガを仕留める!

時刻が10時を迎えた頃「そろそろコーヒーブレイクにしようか?」と杉崎さんから休憩の提案。「じゃぁ、次の1投で休憩しましょう!」と2人で決めた。この日はサラシが強く遠投中心の釣りを強いられることが多かったが、このタイミングで一瞬サラシが緩んだ。「いいタイミングでチャンスが来たぞ!」と15m先の「良型ポイント」に狙いを絞る。

良型はかなり浮いていることが分かっていたので、付けエサはボイルオキアミの頭を2つ掛けにして、付けエサがゆっくりと落ちるように心掛けた。先打ちコマセに間髪を入れず仕掛けを合わせ、追いコマセを被せた瞬間、ウキが「シューッ」と海中に消し込んだ!合わせを入れると同時に白い魚体が「ギラッ」と光ったのでイスズミかと思ったが、引きは青物かと思わせるほど強い。磯際に寄せてきてからも弱るどころか、ドラグを2度3度とうならせて竿を大きく曲げてくる。「これ、もしかしてオナガかも?」と慎重なやり取りに変更。時間をかけてゆっくり上がってきたのは、エメラルドグリーンが美しい良型のオナガだった!

先に休憩していた杉崎さんに「やったー、オナガだったよ!」と報告すると、「凄いじゃん!イスズミかと思って見てなかったよ!地磯の40cmオーバーは貴重だね!」と喜んでくれた。

休憩後もサラシが緩むタイミングで同様に狙ってみたが、時折良型のイスズミが掛かる程度で、中型サイズのオナガの勢力が増したため、14時を過ぎたところで納竿とした。


⇒ 【動画】最新技術が育む最新鋭「グレフカセロッド」の真実に迫る 前編

メジナの本格シーズンに期待!!

この日はまだまだ海水温が高く中型サイズ中心の釣りとなったが、強い引きを1日中堪能することができて、楽しい釣行となった。また、地磯でも沖磯と遜色ない釣果を得られることが分かったので、この冬は地磯にも目を向けてメジナの本格シーズンを堪能したい!!


⇒ 【動画】最新技術が育む最新鋭「グレフカセロッド」の真実に迫る 後編

施設等情報

■伊豆海洋公園駐車場
住所:静岡県伊東市富戸907-7
料金:700円

施設等関連情報

 
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

磯部 哲
伊豆半島・真鶴半島をメインに活動する磯釣りクラブ「湘南爆釣族 まるやま倶楽部」の斬り込み隊長 兼 小物釣り師 兼 週末アングラー。磯釣り歴は約15年で絶賛修行中。釣った魚を料理するのも大好き。クラブメンバーで釣行を共にする杉崎さん、竹中さん、高橋名人、磯部の「釣れないカルテット」が繰り出す珍釣行に、乞うご期待!!
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