2025年10月10日公開

秋の磯は、まさにごちそうの宝庫!水温が下がり、グレもイシダイも動き出し、青物までもが回遊する。そんな季節、どんな戦略で挑むべきなのか?釣りビジョン『楽釣楽磯宣言』出演、磯釣り界のポップなスター・シロモッチこと釣武者の城本尚史さんに、秋磯攻略のヒントを聞いてみた。
長期離脱から見事復活したシロモッチ
昨年8月に右足首を骨折し、長期離脱を余儀なくされたシロモッチ。その半年後、第2のホームとも言える愛媛県宇和島で見事復活。9月初旬の抜釘手術の後に直撃取材をおこなった。
城本「(番組の)撮影を延期してもらったからな、今日はキチンと真摯に答えるで!」
と言いつつ、「釣りビジョンなら適当でええか(笑)」と軽口を飛ばせるくらい元気な様子でほっとした。
秋磯の特徴「秋は地方(じかた)から」
真夏の高水温から季節が秋めいてくると、磯全体が賑やかになってくる。秋の磯釣りについて教えてもらった。
城本「いろんな取材で良く言ってるけど〝秋は地方から〟。深場から浅場に入ってきて、浅い水深を魚がウロウロする季節。いろいろな磯の魚が活性づいてくるのが秋やな。水温で言うと、真夏に28度くらいまで上がった水温が23~24度になると、秋磯開幕って感じかな。いろんな魚が活性づくということは、エサ取りも多くなるということ。エサ取り対策も重要となってくるが秋の磯釣りの特徴や。」
青物も回遊してくる?
城本「エリアにもよるけど、シマアジやな。沖磯にも地方にも25~38cmくらいのが回遊してくる。グレ釣りしながらシマアジも狙えるええ季節や!グレもええけど、シマアジもうまいで!百貨店とか行ったら、けっこうな値段するからな。百貨店!」
デパートではなく百貨店という響きが好きなのだそうだ。確かにシマアジも釣れたら嬉しい美味しい魚である。ちなみにシロモッチは〝グレしゃぶ〟が好きらしい。
ポイント選び「潮はトロトロでも動いているほうがいい」
秋になってくると、風が強く吹く日も多くなってくる。風裏を選びたくなるが、城本さん自身、ポイント選びはどうしているのだろうか?
城本「基本的には浅場。潮がトロトロと動いているところ。全く動かんところはアカンで。(潮が)速くてもええねんけど、なんせ、トロトロでも動いているほうがいい。潮は動いてナンボ。僕の中でのキーパーサイズである30~40cm弱のグレの数釣りが楽しめるのが秋かな。秋はパワフルで引きも楽しめるから、冬の大型グレに向けて取り込みの練習にもなるからええでな。」
磯釣りビギナーが挑戦しやすいのが秋磯。近場の磯場で始めてみるのもいいのかもしれない。狙いの時間は、やはり朝・夕のマヅメ時?
城本「それはそうやけど、朝マヅメを逃しても昼にもチャンスがあるし、がんばってほしいな。潮は、大潮か中潮か小潮。上げと下げの2~3部くらいもチャンスありやで!」
タックル「情報次第で、尾長グレ対応も忘れず!」
では実際、どのようなタックルで挑めばいいのか?
城本「ロッドは1.25号か1.5号、5~5.3mの磯竿。リールはレバーブレーキ付きの2500番か3000番。道糸は1.75号を150m。ハリスは1.5か1.75号。最近は水温が上がってきて、近場でオナガが狙えたりするので、そんな情報がある時は、ハリスを2号にする。エサについては、沖を狙うことになるので、遠投用の配合剤は必須やな。当然、オキアミのボイルも持っていくで。バリエーションもいるし、ボイルが好きなグレもいる。でもまぁ、とにかく磯に一度あがってほしいわ。」
「大釣りも夢ではない秋磯」
これまで『楽釣楽磯宣言』でいろんな磯に上がってきたが、秋磯で思い出深いロケは?
城本「そうやなぁ。和歌山の見老津はええ釣りができたな。若い頃からかなり通ってきたエリアやし、ホームと言えるフィールドで秋磯を楽しめたし、それを映像で見てもらえるのは、やっぱりうれしいわな。」
最後に、秋磯へ出かける方にメッセージをもらった。
城本「釣れ出すと数が出るのが秋磯のパターン。釣果情報の釣れている情報よりも、先に行くことができればチャンス。1人で大釣りが楽しめるかも!どんどん先に行って、ガンガン釣ってほしい。こんな感じかな?で、このギャラはいくらなん?お腹もすいてきたしなぁ。えっ?ノーギャラ?マジメに答えて損したわぁ。」
ありがとうございました。今度、グレしゃぶ、ごちそうしますね。
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