2026年08月07日公開
いよいよ東京湾「夏のタチウオシーズン」が開幕。多くのタチウオファンを楽しませている。細かいアタリからヒットにつなげるテクニカルなゲーム、掛かった時の爽快感は最高だ。今回はエサ釣り、ルアー釣りで出船している、神奈川県川崎『つり幸』を訪れ、「夏タチ開幕」の模様をレポートする。
東京湾・川崎『つり幸』へのアクセスと乗船ガイド
『つり幸』は電車釣行にも優しく、最寄り駅が「JR東海道線川崎駅」または「京浜急行線京急川崎駅」となり、駅前の「川崎ルフロン・ヨドバシカメラ」に送迎バスが待っていてくれる。黄色のバスが目印。午前6時20分まで待っていてくれるので、事前に電話連絡しておこう。
車で行く場合は、東京方面からは首都高横羽線「大師IC」で降り、高速下の産業道路を横浜方面へ。鉄道の高架を左手に見ながら進むと『つり幸』の看板が見えてくる。横浜方面からは首都高横羽線「浅田IC」で降り、産業道路を東京方面へ(約2.5km)。「桜本一丁目」の交差点の先(首都高速道路高架下)でUターンする。その際、Uターン路の場所が見えにくく、大型車両も多いため、余裕を持った運転を。その先にもいくつかUターン可能な場所があるので無理はしないよう心掛けたい。カーナビには「神奈川県川崎市川崎区池上町9-12」と入力するとよい。
船宿に着くと、まず釣り物を聞かれ、釣り物に応じて駐車場を案内してくれる。駐車したら荷物を持って船宿で受付。外に乗船名簿があるので記入して店内で料金を支払い、氷も受け取って船に移動。エサ釣り船とルアー船が別の場合があるので、桟橋の番号を確認して乗り込もう。
夏タチ攻略に欠かせないタックル選び
タックルは2.0m前後のタチウオ専用竿が望ましい。特に近年の「夏タチ」は、細かいアタリからヒットに繋げることが肝心で、アワセまで一連の操作のしやすさが釣果アップに繋がる。深場と浅場では誘いのパターンも違い、竿も好みで使い分けることが多くなった。
リールは、小型電動リールにPE2号前後を最低200m。仕掛けは、船宿でも販売されており、1本針、全長2.0m、針はサーベルフック2/0番、ハリスはフロロカーボン7号。仕掛け自体は簡単に作れるので、予備の針を持ち込んで状況に合わせて号数を変更してもよいだろう。片テンビンのアーム長は30~40cm、オモリは60号と80号の2種類を用意する。
コノシロエサで変わる東京湾タチウオ釣法
当日は盛況で、ルアー釣りとエサ釣りが別船。ルアーのお客さんが1名エサ釣り船に乗る2隻出しとなった。女性アングラーも多く、美味しいタチウオを狙って多くのアングラーが訪れていた。お客さんも気さくな方が多く、楽しい釣りになりそうだ。
準備を見ていると貸し竿のお客さんが4名。仕掛けも実績のある物が販売されているので安心。エサはコノシロの短冊。コノシロエサはフッキングに持ち込むタイミングが早いイメージだ。対してサバエサは皮が伸び、数回で噛み切られる感じになることが多く、バイトから数回付き合わせてヒットに持ち込むことが多い。現在はコノシロエサがメインになりつつあるが、釣法も竿もそれに合わせたタイプが出てきているのが面白いところだ。
新海雅也船長の操船で午前7時に出船。ポイントは横須賀・猿島沖、航程は約1時間。すでに各船が反応を探し、船団が形成されていた。スタート前に上乗りを務める鈴木航太さんが、分かりやすくレクチャーしてくれるのも嬉しい。反応は35m。船長の合図が出て仕掛けを投入。早速アタリが出てヒットに持ち込むアングラーが数名。スタートから楽しみな展開となった。
アタリはあるのに掛からない!夏タチの神経戦
釣り方としては、「指示ダナプラス仕掛け分の長さ」の水深から探ってくる。30mであれば仕掛けが2mなので、32mまで落としてスタート。誘いは竿先を使って細かくシャクリ、反応のある部分を長めに通過させている印象だ。すると「当たった」との声。しかし、フッキングには至らず残念。ここで「エサは残っているのか」が勝負の分かれ目。お仲間同士で「エサないんじゃない、上げた方がいいよ」と言われ回収すると、もう一勝負できるエサの長さがあり、「やられた」と笑いに包まれる船上。それも束の間、あちらこちらでタチウオがヒットしていく。活性が高く「当たってからの勝負」に各自集中する。タックルを使いこなしている方はさすがにヒットさせるシーンも多く、アワセが決まって見ていても壮観。ただし、水深による負荷で竿の使い方が変化する要素もありそうだ。各自徐々にタイミングを掴み始めると連続ヒットの場面も見られた。女性アングラーに話を聞いてみると、「エサが跳ねないように細かく誘っています」と話してくれた。
ショートバイトを攻略して良型をキャッチ
タチウオらしく活性は上がったり下がったりを繰り返す。食いが悪い状態でも上乗りの鈴木さんはヒットに持ち込んでいたので聞いてみると、「誘いの幅はリールの回転でいうと1/8前後で細かく動かしています。エサが跳ねてしまうと追わなくなってしまうパターンです」と教えてくれた。さらに、当たって掛からなかったエサを見せてもらうと、エサの先が少しかじられた程度。「ショートバイトの活性」とのこと。タチウオならではの喰い方で、分かりやすく大変参考になる。
そこで、記者もスタートしてみる。竿は最近の物とオールドスタイルのタチウオ竿を持ち込んだが、比較のために往年使い込んだ古い物を選んだ。竿の長さを利用して1mの範囲でゆっくり誘い上げる。少し間を置きさらに1m。やはりアタリがない。恐らくアタリが出る範囲が狭く、1mずつだと一瞬で通過してしまうのだろう。「シャープに細かく」という誘いに反応しているので、長めの竿を使っている記者は竿先を下げ、穂先だけを使って細かく操作するとアタリが出た。確実に細かい操作に反応していて、バラシも多かったがヒットに持ち込めた。微妙に変化する喰いも面白い。
エサを丁寧に付けて指示ダナに落としていく。すると、落ちていく時にアタリが出た。「今までになかったな」と、そのままスローで沈め、間を置いて誘い上げる。今度は昔のスタイルで1m誘い上げるとアタリが出た。アワセが決まるとビッグファイト。引きが強い。上がってきたのは船中最大の良型。皆さんも喜んでくれた嬉しい1匹となった。その後もアタリが続き、午後2時の沖上がりの時間を迎えた。ポイントや水深による釣法の変化やタックルのセレクトなど、大変参考になる釣行であった。夏タチはこれから。ぜひ楽しんでいただきたい。
この記事を書いたライター
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