2026年09月04日公開
「今年のカツオは旨い」──今季、カツオ釣りに出掛けたアングラーの誰もが口にする噂だ。ならば自分の舌で確かめようと、湘南大橋のたもと、平塚港の『庄治郎丸』を訪ねた。
受付から乗船まで迷わない『庄治郎丸』流
『庄治郎丸』は、国道134号「湘南大橋」のすぐ近く。カーナビには「神奈川県平塚市千石河岸57-16」と入力すれば迷わない。赤い屋根が目印の『庄治郎丸』に到着したら、店先の船宿スタッフに声を掛け、駐車場所を案内してもらう。離れた駐車スペースに停める場合は、先に店の前で荷物を降ろしてから車を置きに行くとスムーズだ。
カウンターで釣り物を伝え、乗船料を支払って釣り座を選ぶ。カツオ乗合船のコマセと氷は別料金なので、仕掛けなどと併せて受付時に購入しておこう。荷物は船宿から船着場までトラックで運んでもらえる。休憩所で待っていると「カツオのかたぁ~!」と呼び出しがあるので、トラックに荷物を積み込み、釣り人はライトバンに乗って船着場へ移動する。
かくして、この日の乗船者6名は滞りなく準備を終え、「第六庄治郎丸」は定刻より少し早く、噂のカツオが待つ相模湾へと出船した。
良型主体で連続ヒット!相模湾カツオ絶好調
穏やかな相模湾を走ること約50分、小田原沖に形成された船団へ『庄治郎丸』も加わった。水深30mに指示ダナを定め、魚探反応を捉えては、投入と移動を繰り返すことしばし。他船のジギングやエビングにヒットが見え始め、いよいよ時合いが訪れた。左舷トモの竹田さんに、竿先が海面へ突き刺さる痛烈なアタリ!続いて、左舷ミヨシの吉田さんの電動リールが唸りを上げた。
ダブルヒットの末、先にカツオを浮かせたのはミヨシの吉田さん。船長とのあうんの呼吸でタモ入れが決まり、3kg弱を無事に取り込んだ。トモの竹田さんも、手巻きリールで危なげのないファイトを展開。同サイズのカツオを難なく取り込んだ。やがて右舷でもアタリが出始め、スリリングなファイトと丸々としたグラマラスな魚体に、船中の盛り上がりは最高潮。
群れを追って釣り場を移動しながら、投入、コマセ振り、回収をテンポよく繰り返す。照りつける暑さも忘れ、神出鬼没の獲物を捕捉してはアタリを引き出す。まさにハンティングのようなカツオ釣りを楽しんだ。
大堀船長に訊く、今季の状況と攻略法
相模湾のカツオについて、大堀耕史船長に訊いた。
──今季のカツオの模様はいかがですか?
大堀船長「型は3kg前後で良いし、美味しいですね、実際。カツオ自体はね、はっきり言って少ないです。ナブラの数は今のところ少ないんで、ちょっと遅れてる感じはしますね。新しい群れがまだ入って来てないんで、多分これからなんだと思います」
──キハダはいかがですか?
大堀船長「いますよ。朝も跳ねてはいたんですよ。一回ちょっと停まったところ。カツオのナブラが少ないんで、今はみんな固まってますけど、本来ならマグロもバンバン、盛んに上がったりするんですけど」
船長の言葉通り、帰港中の港沖でも40kg級のキハダが跳ねているのを目撃した。カツオのポイントでも、キハダと思しき竿先をクンクンと踊らせる大型の個体が掛かってファイト中にバレたり、サメに奪われるのが散見されたので、今後の動向に期待したい。
──ビギナーやスランプの方にコツやアドバイスは?
大堀船長「基本に忠実にやる、教えられたことをそのままやることが一番大事になってくると思います。スランプに陥ってる人は大概、自分の変なクセが出ちゃったりするんで。あくまで基本はアタリがあったら、竿先が入り込んでから巻く。無理にグッてアワセない。慣れてくるとアワセて掛けて気持ちイイってなるけど、カツオの場合はそれをやらない方が良いんじゃないかな。入り込んでからの方が掛かりも良くなるし」
また、付けエサはコマセからこれぞというオキアミを拾って付けている方が多かったが、船長は「ご自分でちゃんとしたものを用意した方が良いかな」とのこと。ご参考まで。
これからが本番!秋へ向け期待高まる相模湾
竿頭は、3kgを頭に3匹を釣り上げた竹田さん。船中、全員が釣果に恵まれ、みなさん笑顔での帰港となった。良型揃いで、釣り味も申し分ない今季のカツオ。肝心の味も噂どおりの極上で、包丁についた脂を拭いながらでなければ捌けないほど、脂の乗りは抜群だった。「これからですよ」という船長の言葉どおり、取材後にはキハダも上がり、ますます期待が高まる相模湾。熱中症対策を万全にして、本ガツオの豪快なファイトと、“当たり年”ならではの味覚を思う存分楽しんでいただきたい。
今回利用した釣り船
出船データ
乗船料金:男性14,000円、女性&大学生まで11,000円
(※コマセ1,500円、バラ氷バケツ1杯100円、角氷300円)
集合:船宿へ5時まで
出船:6時(変動あり、予約時に確認を)
この記事を書いたライター
6歳から釣りに親しみ、海・川・釣堀・湖のルアー・フライ・餌釣りに節操なくのめり込む釣り好き。2019年JGFA沖釣りサーキット・総合優勝/2010年JGFAオールジャパンゲームフィッシングコンテスト・マダイの部・優勝(10.2kg)…他
釣りビジョンVOD
その他オススメ記事