オフショアマガジン
2010.12.1号

こなや丸・千葉県長浦
千葉県内房、長浦沖~木更津沖のLTアジ絶好調!

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マダイの“ひとつテンヤ”に代表されるように、今や沖釣りの世界では、LT(ライトタックル)流行りだが、東京湾内のLTアジに拘りを持って乗合船を出しているのが、長浦港『こなや丸』だ。30号のビシで中アジが、バンバン釣れている。時には束釣り(100尾以上)も記録されており、魚影の濃さは半端ではなさそうだ。好天を選び、11月25日(木)に出掛けた。

“午前船”と“午後船”が出船

この日、舵を握った小沢一滋船長
“ひとつテンヤ”と違い、コマセが必須のアジ釣り。たとえ30号のビシでも水深が深い場所や、潮の流れが極端に速い所ではまともな釣りは出来ない。つまりこの釣りを成立させる最大の要素は釣り場と言うことになる。
「長浦沖から木更津沖にかけての一帯には、水深20m以内でもアジが付く場所は沢山あります。何処かは“企業秘密”ですがね」。この日、舵を握った小沢一滋船長は、そう言って笑う。『こなや丸』のLTアジは、午前5時30分出船(10時30分納竿)の“午前船”と1時出船(日没納竿)の“午後船”があるが、今回は“午前船”に乗った。

水深は何と12、13m

乗船者は、小生とカメラマンの2人を加えて13人。11月も末、夜明けはぐっと遅くなり、月が煌々と照る海上を走って最初の釣り場に到着した。 「タナは下から2、3m。最初はしっかりコマセをして下さい」。船長からアナウンスがあり、一斉に釣り始めた。水深は何と12、13mしかない。2度程コマセを詰め替えた時、竿先に明確なアタリが来た。心地よい引き込みを味わいながら釣り上げたのは、20㎝級の丸々と太ったアジだった。
「型が出ましたよ。魚探反応も濃くなって来ましたから、頑張って下さい」。すかさず船長からアナウンス。何と船中の初獲物を釣ってしまった。続いて隣のカメラマンにも20㎝級が掛かり、船中のあちらこちらで20~25㎝級の中アジが次々に釣れ出した。「今度はダブルだ」とカメラマン。小生にもダブルで釣れ、中には3本バリに3尾のアジを掛ける人もおり、船上は一気にヒートアップ。驚いたのは、アジのサイズの良さ。20㎝以下は数える程で中には32、33㎝の大アジも交じっていた。

いきなり入れ食い!ダブルも!

ダブルを連発する人も

東の空に太陽が昇り、完全に夜明けを迎えた頃、最初の場所は食いが渋くなって来た。「水深が浅いから、天気のいい日にはどうしても陽が高くなると、食いが落ちちゃうんですよ」と船長。10分程走って場所替えとなった。次の場所は、水深17、18mと少し深くなったものの11月の末にこんな場所にアジがいるのかと思える“浅場”である。ここでも2、3回コマセを詰め替えたところでアタリがあり、20㎝オーバーのアジが釣れて来た。ここに移って俄然好調に釣り出したのが、左舷大ドモに座った和光市の竹内正博さん(50)。ダブルを連発して一気に数を伸ばしていった。

いい引きです
良型シロギスとアジのダブル

束釣り狙うなら曇り空か小雨模様の日

その後も場所替えする度にアタリが続いたが、サングラスが欲しくなるほどのピーカンの天気。ほとんどの釣り場が水深20m未満の釣り場だけに1カ所で永く釣れ続くことがなかった。「曇り空か小雨模様の日なら、最初に入った所(水深12、13m)でも終日釣れることもあるんですが…」と言う船長の話に、好天日を選んだことを後悔した。釣果速報に出てくる束釣りの日は、その大半が曇天か雨天の日と言うのも納得した。

コマセと付け餌の青イソメ
アジ仕掛け図

竿頭は62尾

絶品のアジ
その後も何度か場所替えを繰り返したが、朝のような入れ食いはなかったものの、釣れるアジの型は、全く落ちず、終始良型が揃った。結局、左舷大ドモの竹内さんが、その後も順調に数を伸ばし、10時30分に納竿するまでに62尾を釣り上げていた。小生は49尾で船中の2番手、カメラを持って船中を飛び回っていたカメラマンも31尾を釣り、2人でちょうど80尾の中アジをクーラーボックスに収めることができた。

刺し身、タタキ、塩焼きで絶品!

[動画]絶好調!木更津沖のLTアジ
「秋から冬にかけて木更津沖周辺の浅場で釣れるアジは絶品!」というのは、ここ数年のトレンドだが、これまで機会がなく味わっていなかった。今回、初めて食べてみたが、噂に違わぬ絶品のアジだった。若干の個体差があり、最も美味かったのは、幅が広くコロコロと太ったもので、船長の話では、「沖から入って来てしばらく経った魚」とのこと。しかし、比較的スッキリした魚体のアジでも脂が乗っており、刺し身、タタキはもちろん、塩焼きで食べても実に美味かった。

「今シーズンは、潮温が高く、まだまだ浅場で釣れ続きそうですよ。10~20尾なら誰にでも釣って貰えますよ」と船長。貸し竿はもちろん、貸し出し用のビシ、仕掛けなど全てが揃っている。寒さ対策をした服装さえして行けば、手ぶらで出掛けても何も問題はない。東京湾の“絶品アジ”を自分で釣ってみてはいかがだろう。

(野口 哲雄)

今回利用した釣り船
千葉県長浦『こなや丸』
〒299-0265 千葉県袖ヶ浦市長浦1-1-111
TEL:0438-62-2707(定休日:毎週火曜日)
詳細情報(釣りビジョン)
こなや丸ホームページ
出船データ
午前、午後とも乗り合い料金=7500円(コマセ、付け餌、氷付)
貸しビシ=無料。ただし、紛失した場合は1500円。
女性5500円、中学生まで3500円
プレミアムメンバー