オフショアマガジン
2010.12.1号

第八幸松丸・静岡県沼津静浦
沼津沖の隠れた人気ターゲット、活イワシで狙う“肉厚ヒラメ”

02_main.jpg
今年はヒラメが各地で絶好調。しかし、その釣り場のほとんどが“外海”だ。これからはシケが多い時期だけに“船酔い”が心配-と言った釣り人も少なくない。そんな向きにピッタリなのが、風や波に強いエリアとして知られる静岡県・沼津沖。潮通しのよいエリアではないが、餌になるベイトが豊富なことが、それを補って余りある所。しかもこの時期、肉厚の脂の乗ったヒラメが釣れることは意外なほど知られていない。「今年は例年よりも数がいるよ!」という沼津静浦港『第八幸松丸』の松坂孝憲船長からの情報に飛び付いた。

海面は鏡状態!

11月25日、沼津ICへ向かう途中、その日にリニューアルOPENしたばかりの東名高速SA『EXPASA足柄』に立ち寄り、朝食を買い込んだ。午前5時過ぎ、沼津静浦港に到着。集合時間の5時30分には10人が乗り込んだ。ピンクの刺繍入り『第八幸松丸』オリジナルパーカーに身を包んだ船長も登場。「右舷大ドモ(船尾)が常連の望月真也さん。釣りも上手だから色々聞いてみるといいよ」と教えてくれた。午前6時の定刻に河岸払い。まるで湖のような超ベタナギ。日の出と反対側には雪化粧をした富士山がうっすらと姿を見せた。

刺繍入りパーカーを着た常連さん
今日のイワシは活きがイイね♪

ベイト(小イワシ)の大群に遭遇

「ベイトが一杯いるね。ちょっとやってみるからオモリを60号に変えて餌をつけておいて下さい」。出船してすぐに船長からアナウンス。海面を見ると小イワシの大群がピチャピチャと飛び跳ねていた。「はい、どうぞ。水深は15m」。朝の第1投は誰しも気合いが入る。しかし、期待と裏腹に一流し目はアタリなし。少し移動して投入の合図が出た。今度は着底後すぐに右舷ミヨシ(船首)の常連さんにヒット! しかし、釣れて来たのは銀ピカ“指4本”のタチウオだった。嬉しいゲストではあるが“本命”を求めて移動となった。

思いがけない良型タチウオ登場
雪化粧した富士山も顔を見せた

“船長アナウンス"に耳を傾けるのが釣果を上げるコツ!

『第八幸松丸』のヒラメ釣りは、基本的に根周りを狙う。慣れていない人には船長が誘い方、根掛かりするポイントを通過するときのタナの上げ下げ、ヒットしてから合わせのタイミングを適確にアナウンスして教えてくれる。「沼津沖のヒラメは、移動直後にドカンとアタリがあるのが特徴ですね。皆さんが思っている以上に簡単な釣りですよ。竿や仕掛けは何でもいいですし、活イワシが泳ぎまわって釣り人の代わりにアピールしてくれんですから」と船長。

10分少々で次のポイントに到着。「オモリがトントン底をたたくように誘ったら食わなくなりますよ。オモリが底に着いたら、すぐに糸フケを取って1m切って下さいね。アタリがあったらグ~ッと竿が入るまで待って、ゆっくりと竿を起こして下さい」(船長)。すると、右舷ミヨシから2番目の釣り人にアタリ!竿を起こすと、グン、グググン。しかし、10mほど巻き上げたところで痛恨のバラシ。間髪入れずに左舷ミヨシから2番目でヒット。いい引きを見せて上がって来たのは船中第1号の1kg級のヒラメだった。これを皮切りに待望の“時合”へと突入した。

船中1号は嬉しいですね~!
いや~今日は絶好調ですよ(笑)
ヒラメ仕掛け図

“時合”到来!日の出のタイミングで連続ヒット!

「イワシの反応が出て来たよ!」と、船長が言った瞬間、右舷ミヨシの人の竿が入った。「ほ~い、アタった!」。船長のアナウンスもテンションが上がる。ヒラメ特有の強烈な引き込みの後、慎重にタモ入れされたのは同サイズの“本命”。そして5分後、右舷ミヨシの釣り人に再びヒット。同じサイズを釣り上げた。「今日は、絶好調だね~」とまわりの常連さんからもはやしたてられてヱビス顔。そして、東の山からは朝日が顔を出した。

ちょっぴりブルーなもう40歳♪松坂船長
この日は日の出の時間が“時合”だった
少し小さめだけどやりました!

70cm級のスズキにガックリ

その後、船中で同サイズを2枚追加した後、潮が止まりポイント移動となった。次のポイントは水深40m。6kg超えも出たことがあるポイントとか。つい先日も地元の漁師が大型をバラした場所だそうだ。「ここは大型の可能性があるから、頑張ってよ~」と言う船長のアナウンスに全員気合いが入った。そして、10分後、竿を曲げたのは右舷大ドモに座った望月さんだった。ギュンギュン、グラス製のワンピースロッドが海面に突き刺さった。「これはヒラメなら相当デカイよ」と、望月さんも興奮気味。慎重なやり取りの末、上がったのはなんと70cm級のスズキだった。望月さん、ガクッと肩を落とした。

良型スズキにがっくり肩を落とす望月さん
ソナーに映る赤い輪はイワシの群れ

3kgのワラサにホウキハタも!

陽が昇るにつれてポイントは深場へと移動、水深90m。すると、右舷ミヨシで竿先が突っ込んだ。強烈な引き込みはヒラメのそれとは違う。「ワラサだね。いい型だよ」。全員が大注目。約15分後上がって来たのは案の定3kg級のワラサだった。その後、同じポイントでホウキハタも釣れたところで沖上がりの11時半を迎えた。

良型ワラサは最高のお土産だ!
1度根に入られたんだけど、うまく外れたね
大きいマトウダイにビックリ

沼津沖のヒラメ、2月末まで楽しめる

結局、この日の釣果は0~3枚、オデコは4人出てしまったが、船中では10枚のヒラメが釣り上げられた。また、 “ゲスト”にはイナダ、ワラサ、スズキ、マトウダイ、ホウキハタ、タチウオ、マサバ等が交じり、楽しい釣りだった。これから冬にかけて潮温も低下し、“寒ビラメ”のシーズンになる。波の静かな沼津沖で雪化粧した富士山を眺めながらのヒラメ釣りに出掛けてみてはいかがだろう。

当日最大2kgを釣り上げ、竿頭もゲット!
最後にみんなでハイポーズ♪

(吉田 洋一郎)

今回利用した釣り船
静岡県沼津静浦港『第八幸松丸』
〒410-0105 静岡県沼津市馬込135-1
TEL:090-2578-8218
詳細情報(釣りビジョン)
第八幸松丸ホームページ
出船データ
午前5時30分集合・6時出船
11時30分沖上がり
1万2000円(活イワシ・氷付)
※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。
プレミアムメンバー