第三松栄丸・千葉県大原港

2018.7.1号

千葉県・大原沖の『梅雨イサキ』絶好調!

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釣り人にとっては“季語”の一つ「梅雨イサキ」。イサキは梅雨時が、乗っ込み期(産卵期)、つまり旬である。お腹にたっぷり白子や真子を抱え、サイズも数も最盛期となる。ビギナーからベテランまで楽しませてくれるこの時期のイサキを逃す手はない。大原港『第三松栄丸』へ出掛けた。

日の出は、沖の船上で!

釣り座確保はマグネットで。安全のため勝手に船には乗り込まない

大原港は東京方面から圏央道・市原鶴舞ICを降り、国道297号線→465号線で40分程と意外と近い。この日の出船は午前4時20分。「早い…しかも20分とはなんて中途半端な」。外房の漁師は沖で日の出を迎えるという“しきたり”があり、日の出の時間に合わせて10分単位で時間を調整、仕掛け投入から逆算してこの時間となったとの事。午前5時仕掛け投入ということ自体が“しきたり”を意識、なのかも知れない。3時半に港に到着。『第三松栄丸』は大原港の漁協『いさばや』の目の前なので目印になる。

『いさばや』前の一番手前が「第三松栄丸」停泊所
大型船の「第三松栄丸」
出船前の準備に余念がない

ポイントまでは20分ほど

出船前に忘れずに乗船名簿記入

港で待っていると中井英明船長が到着。船長の指示で乗船すると、女将さんが会計と乗船名簿記入のため船上を回ってくれる。その横では上乗りの椋介さんが餌を配ってくれる。手際よく出船前の準備が終わり、いざ出船。この日のポイントは航程20分程の近場。前日はシケで出船を見合わせたそう。当日も波が若干残る状況。「水深20~30mエリアがメインなので、底荒れによるイサキの食い渋りが心配」と船長。

船長がビギナーにはレクチャーしてくれます
“しきたり”をしっかり守って沖で迎える日の出
“探見丸”にも対応しています

使用する糸には1m毎のマーカー必須!

仕掛け図

イサキ釣りのタックルは非常に汎用性が高い。推奨のロッドは2.1~2.4mの軟調子。リールは小型の両軸リール。電動でも手巻きでもいいが、この時期は指示ダナが20m未満と浅いので、手巻きがお勧め。最近流行りのライトタックルでも十分に対応可能。注意したいのは道糸。PE2~3号を使用するが、必ず1m毎に印がある糸を使いたい。イサキは全員で同じタナにコマセを撒いて魚を寄せるチームワークの釣り。リールのカウンターでは若干の誤差が出るので糸の印で正確なタナ取りを行うことが全体の釣果を左右するといっても過言ではない。

船で買える推奨仕掛け
ライトタックルで挑む良型イサキ
黄色の60号FLのビシカゴに統一

イサキ釣りはコマセ釣りの基本が凝縮

釣り方はコマセ釣りの基本が凝縮されている。3.5mの仕掛けを考慮して指示ダナより2~3m深くまでビシカゴを沈める。そして竿先を下げて目線の高さまでシャクる。シャクッたら必ずその分だけ糸を巻く。これは撒いたコマセの中に付け餌を馴染ませるという目的と仕掛けを天ビンなどに絡ませないという2つの目的がある。よく同じ水深で竿先を上げたり下げたりしてコマセを撒いている人を見かけるが、必ずと言っていいほど手前マツリしている。シャクった分だけ糸を巻くということは徹底したい。1m毎に2、3回に分けてコマセを巻いたら指示ダナでアタリが来るまで待機。この基本がしっかりできると高い確率でイサキの顔が見られる。

レンゲを使ってアミコマセを入れます
付け餌に配られるバイオベイト
カラーバリそのままでもいいし、バイオベイトをつけてもいい

朝イチからロケットスタートでイサキが元気

漢字で「鶏魚」とも書くイサキ。鶏冠のように尖ったヒレにご注意

前日のシケによる底荒れの心配はどこ吹く風。開始早々にイサキが元気よく顔を見せた。イサキのアタリは「ひったくる」という表現が一番合う。指示ダナで待つこと数秒。コマセに寄せられた魚が付け餌をガツンと持っていく。この時期のイサキは、細かなことを考える必要はなく、“向こう合わせ”でいい。船尾で竿を出す求野広行さんはハイピッチにイサキを釣り上げていき、開始早々に桶がイサキで埋まった。

予想以上にヒレの棘が刺さるので魚ばさみは必須
お腹がでっぷりと膨らんだイサキ
ロケットスタート!

今年の大原沖は型がデカイ!

ナイスサイズをゲット!

船長に今年のイサキの特徴を聞くと、「例年以上にサイズが大きい」との事。小型のイサキは縦縞が入った模様をイノシシの子供になぞらえて「ウリンボ」とも呼ばれる。しかし、この日釣れてくるイサキは前評判通りウリンボはほとんど交じらず良型がメイン。時折交じる35cmオーバーのサイズともなるとでっぷりとしたお腹もあってメジナかと思うほど。当然その引きも強烈で竿先を力強く叩く様は横で見ていても楽しい。

こちらもかなりの良型イサキ
縞がないきれいな良型イサキ
このサイズになると引きも格別

追い食いを楽しめる!

狙い通りの一荷(2匹)

イサキ釣りの最大の楽しみは「追い食い」。イサキが1匹掛かるとタナを少し変えて2匹、3匹と追い食いを狙う。コツを掴むと一気に数が伸びる。しかもサイズが良型メインだけにその引きも2倍、3倍と強烈さを増す。左舷で貸し竿で楽しむグループも前半こそイサキの扱いに四苦八苦していたが、後半にはしっかりと追い食いを狙って慣れた手つきに変わっていた。

この日が3回目のイサキ釣りで“本命”一荷でゲット
良型の一荷です
上乗りの椋介さんも一荷で

半数近くが50匹を達成!

トリプル完全制覇!

この日も半数近い方が50匹の地元協定上限を達成。最近の好調さそのままに最盛期の「梅雨イサキ」を質、量ともに堪能出来た。これから7月一杯「梅雨イサキ」を楽しむことが出来る。コマセ釣り入門編としても最適の「梅雨イサキ」。数釣りを楽しんだ後は、この季節にしか味わうことができない白子・真子の味を楽しんでは如何だろうか。

桶がすぐにイサキで埋まる
クーラーにイサキが入りきらないほど
中井英明船長がやさしく教えてくれます

(釣りビジョンAPC・丸岡直樹)

今回利用した釣船
千葉県大原港『第三松栄丸』
〒298-0004 千葉県いすみ市大原10105-2
TEL:0470-63-0085
定休日:第1・3月曜日
詳細情報(釣りビジョン)
第三松栄丸ホームページ
出船データ
イサキ予約乗合
料金:1万1,000円(付け餌、氷付き)
集合:4時 出船:4時20分頃 沖上がり:11時
レンタルタックル無料(予約時申し込み必要)
女性専用トイレ完備
午後も一つテンヤで出船中(HPで確認のこと)
※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。