釣りビジョン

神奈川『足柄キャスティングエリア』でブランドトラウトを狙う!

2022年01月05日公開

333_main

久し振りに「プライベート釣行」に出掛けた。向かったのは『足柄キャスティングエリア』。何と言っても、イタダキマスと呼ばれるブランドトラウトが放流されており、ビッグファイトが楽しめる。

【この記事を書いたライター】山口 充

ファミリー、ビギナーにもお勧め!

この時期、本格的な渓流釣りは殆どのエリアで禁漁期間に入っているが、管理釣り場なら真冬でもトラウトを狙う事が出来る。仕事上、海の釣りが多いが、天候不順で予定が空き、「あっ、あそこ行ってみよう」と久し振りのプライベート釣行となった。“エリアトラウト”というと難しく考えてしまうが『足柄キャスティングエリア』はファミリーやビギナーにもお勧めだ。渓流エリアの「ネイティブエリア」と、専用池の「ポンドエリア」があり、ポンドエリアの足場はコンクリートで作られて、足元などが汚れないように配慮されて釣り易い。管理事務所では、ルアーやラインの販売も行われている。

朝一から“本命”登場!

受け付けを済ませ、ポンドエリアに移動。明るいカラーのスプーンを付けて薄暗い時間帯からキャスト。バイトが無く「迷うんだよね~」と、このエリアの釣りに精通する釣友、佐須さんと話していると、周りのアングラーがヒットさせた。すると佐須さんがビッグファイト。本日1匹目が“本命”のイタダキマス(「イタダキマス(頂鱒)」は栃木県・日光で淡水魚の生産を手掛ける神山裕史さんが開発、2018年2月に商標登録したブランドニジマス)。60cmクラス。羨ましい。

 

私にもヒットはするが中サイズ。しかし、見るからに美味しそうなトラウトだ。小型は専用のハリ外しで丁寧にリリースしながら楽しんでいると「ジジジー」、「バシャバシャ」と、お隣で景気の良い音がする。中々上がって来ないので周りのアングラーもルアーを回収して応援。すると、60cmクラスのイタダキマス。さらに連れの人にも同サイズがヒット。この2人、更にビッグサイズを追加。「聞かぬは一生の恥」と「すみません。ルアーは何を使っていますか」と見せて頂くと、基本的なスプーン。様々なルアーに変更を繰り返していた私。「策士策に溺れる」という言葉が頭をよぎった瞬間だった。

経験値アップに最高の場

天気、時間的な光量の関係でバイトの数や“当たりカラー”の変化、それに伴うリトリーブスピード、フックの形状変更などを学ぶ事が出来る。釣りは常に実践になりがちなので「練習」と捉えて、経験を積んで行くのも良いだろう。今回は暗くなるまで楽しんで最後にヒットした魚はリリース。帰ってからキャッチした魚を捌くとイタダキマスの身は見事なオレンジ色。通常のニジマスは脂が乗った白濁りの身。最高に美味かった。手軽に楽しめて奥が深い「エリアトラウト」。暫く通う事になりそうだ。

施設等情報

足柄キャスティングエリア
〒250-0136 神奈川県南足柄市矢倉沢1682 Tel.0465-73-2939 足柄キャスティングエリア ホームページ

施設等関連情報

ルアー専用ポンドエリア(通年、1月 ~12月)
営業時間 7:00 ~ 18:00(受付時間 6:30 ~ 16:45)
一日券 男性 大人 4,600円 女性・子供 3,600円 持ち帰りは20匹まで
※時間釣り料金などの詳細は公式ホームページを参照
公共交通機関 大雄山線・大雄山駅下車、駅前の「関本バス停」発、矢倉沢・地蔵堂方面行きに乗車、「矢倉沢バス停」下車徒歩10分
車 東名高速道路・大井松田ICから約20分
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

山口 充
プロアングラーとしてテレビ出演、企画、撮影、雑誌執筆やカメラマンをこなしながら「旅と釣り」をテーマに日本中を釣り歩く。公益財団法人日本釣振興会神奈川県支部長・普及振興委員会。2016年JGFA・MVPアングラーズアワード受賞。伝統の和竿「横浜竿」を使い、2020年IGFAタチウオ世界記録を獲得。
このライターの他の記事も読む

その他オススメ記事

釣りビジョン倶楽部