オフショアマガジン
2011.9.15号

SHINSEIMARU・静岡県清水港
静岡県・清水三保沖、解禁のマダイ、ワラサ好発進!

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静岡県・三保半島南東に位置する三保沖(通称“タイ場”)。そこは毎年7月1日~8月31日の2カ月間、申し合わせにより“禁漁”とされている。例年なら解禁日から数十隻の大船団ができる釣り場なのだが、今年は台風12号の影響で解禁後の初出船が遅れていた。6日から“タイ場”に出始めた仲間の船が8日に好釣果を上げてきたと清水港『SHINSEIMARU』増田憲光船長から連絡を受け、9月9日すっ飛んで行った。

前日、仲間の船は竿頭8尾!

午前5時、清水港に到着。霧雨がパラついていたが海は問題なさそうだ。船着き場が駐車場から一番近い手前(岸壁側)に移り、乗り降りが楽になった『SHINSEIMARU』には6人の釣り人が乗船、準備をしていた。船長に昨日の情報を詳しく聞くと、「0.5~3kgのマダイが竿頭8尾、ワラサの良型も何尾か交じったみたいですよ」。その言葉に期待が膨らみ、マダイか3kg超えのワラサのどちらか1尾を釣り上げることと目標を設定したところで、午前5時半の定刻に河岸払いになった。

今回のメインターゲット
仕掛け図

1投目から“タイ”登場!?

清水港内の航路を通り、沖堤防の横を通ると目の前に5隻の釣り船が“タイ場”を目指して進んでいた。右手に見える“飛行場前”と呼ばれる海岸では朝マズメのキャスティングゲームを楽しむ釣り人が大勢並んでいた。それにしても三保沖では珍しいほどのベタナギだ。すると、「みんな準備して~、1投目が勝負ですからね」と、船長からアナウンス。午前6時、約15隻の釣り船が“タイ場”で一斉に仕掛けを投入した。すると、すぐに右舷大ドモ(船尾)でヒット。1投目から“本命”のマダイ登場かと胴の間(中央)の釣り人がタモを持つ。最初のアタリは良かったが上げてくる最中マダイ特有の三段引きがない。船の裏側にぽっかり上がったのはイブシ銀35cmのクロダイだった。「清水はクロダイの魚影が濃いですから、沖でもたまにクロダイが交じります。なぜか分からないですが沖で釣れるクロダイは元気がない魚が多いですね」と、船長。

“タイ場”に向かう船
付け餌はコマセの中から取ろう
船中初ヒットはクロダイ

正真正銘の“本命”ヒット!

2流し目。「はい、どうぞ。20m」。沖アミが入ったコマセカゴが次々と投入され、大きく誘いをかけていく。三保沖のマダイ釣りのスタイルは置き竿。誘いをかけたら数分間はキーパーにセットしてアタリを待つ。「反応はありますからね、そのうち喰ってくるでしょう」(船長)。すると、左舷ミヨシ(船首)でヒット!竿先がコココンっとマダイ特有の突っ込みを見せる。コマセカゴを置き、ハリスを慎重に手繰ると海面下に白と赤の魚体がギラリと光った。1kg弱の“本命”第一号をキャッチ。しかし、釣り人は小型のマダイに満足出来ない様子。笑顔は無かった。

反応は朝から出ていた
餌のオキアミは抱き合わせでも良し
“本命”をゲット

指示ダナ+5mから誘いをかける

当日の潮は白く濁っていた
私も右舷ミヨシで竿を出した。腕長のテンビンにL型のコマセカゴをセット。φ3mmのクッションゴム1.5mに船長お手製の全長7尋(8号4尋+4号3尋=約10.5m)の仕掛けを結ぶ。8号のハリスと4号のハリスの間には小型のサルカンが入っている。これによってサルカンから先のハリスを3~5号に素早くチェンジできる。3尋分だけハリスを変えれば良いのでリーズナブルな仕掛けだとか。船長からの指示ダナが20mなので、道糸の目盛りを見ながら25mまで落とし、潮に仕掛けが馴染むのを数秒待ってから3回大きく20mまでシャクリ上げる。そしてキーパーにセットした。

パンパンに太った3.5kg級のワラサ登場

そして10秒後。ドーン!と音を立てたかのように私の竿先が一気に海面に突き刺さった。すかさず竿をキーパーから外し、やりとりを開始。電動リールだが、水深も20mと浅いので手巻きで魚に勝負を挑む。すると、左舷ミヨシでも「来たヨー!」と歓声が上がった。そして、右舷胴の間でもヒット。「3人とも来ているの?」と、船長もビックリしているようだ。船の下をワラサの大きな群れが通り過ぎたのだろう。しかも全員が良型とわかる強烈な引き込みでドラグをジリジリと鳴らしながらラインが出ていく。私は途中から常連さんに竿を渡して撮影に切り替えた。最初に左舷ミヨシのマダイを上げたばかりの人が3kg超のワラサをキャッチ。「今日に限ってクーラーの小さいのを持って来ちゃったよ~大き過ぎてワラサ入らないよ。失敗しちゃったな」と良型のワラサを持って最高の笑顔。私の魚も3.5kgの良型だったが胴の間の人は痛恨のバラシ。

良型のワラサに思わずニッコリ
私の竿にきた3.5kgのワラサ
足元のイケスには旨い魚がズラリ

マダイ連発で時合到来!

午前8時半まで良型アジ、イサキ等がポツリポツリ釣れてくる中で、“本命”のマダイが時々交じるが500gクラスの小型中心。しかし、気が付けば船中マダイが釣れていないのは、私ともう1人のみ。午前10時、流れていた潮が弛み0.1ノットまで落ちてしまった。そこで、大ドモの釣り人がハリをチェンジ。緑色の夜行塗料つきのハリに変えた。当日の潮は朝から台風の影響で白く濁り、餌のアピール度が落ちていた。そして、ハリを変えたその流しでウマヅラハギをヒット。そして、その次の流しには1kgのマダイを釣り上げた。そして、左舷大ドモでも800gの桜のような綺麗なピンク色をしたマダイがヒット。更に右舷胴の間でも同サイズが上がったところで午前11時の沖上がりを迎えた。

魚が小さいんじゃなくて手が大きいの
1.0kg級
小さくても鯛だよー♪

これからが楽しみなゲスト多彩な三保沖

私の釣果は取材をしながらも3.5kgのワラサ1尾と目標達成。この日の竿頭はワラサ2尾とマダイ1尾。船中では3kg超えのワラサが3尾にバラシが3回、マダイは0.5~1kg級が6尾だった。その後、12日には1kg~2.8kgのマダイ2~8尾にワラサも船中3尾の大釣りも記録されている。「これからの時期、三保沖のマダイは大型化し、4~5kg級の大型が顔を見せます」と船長。三保沖のマダイ、ワラサ釣り、“本番”はこれからだ。

最後の流しで釣れた綺麗なマダイ
これより大きなアジも釣れる
三保のイサキは高級魚

(吉田 洋一郎)

今回利用した釣り船
静岡県清水港『SHINSEIMARU』
〒424-0932 静岡県静岡市清水ドリームプラザ前マリーナ内
TEL:0543-53-8880
詳細情報(釣りビジョン)
SHINSEIMARUホームページ
出船データ
三保沖マダイ・ワラサ狙い=8000円(餌別・氷付)
9月まで午前5時集合午前5時半出船午前11時沖上がり
10月から午前5時半集合午前6時出船午前11時半沖上がり
※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。
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