オフショアマガジン
2011.10.1号

長崎屋・神奈川県横浜本牧港
荒食い続く東京湾・第1、2海堡周りのマゴチ!

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9月に入っても東京湾のマゴチの“爆釣”が止まらない。神奈川県・本牧港の『長崎屋』では今シーズン、トップで35本という驚異的な数字も記録されている。更に60cm前後の大型も交じり、数・型共に狙える。東京湾で最も身近な“泳がせ釣り”は奥が深く、その分ファンを惹きつける。19日に出掛けると、マゴチ船は私を含めて19人の釣り人で大盛況。実はこの取材で、今期の船宿記録を更新する67cm、2kgのマゴチが上がり、アタリからタモ取りまでその一部始終を取材カメラが捉えた。

最大1mに育つ大型魚・マゴチ

かつて東京湾には1mを超えるマゴチがいたというが、今となっては実際に見た事のある人は少ない。横浜・本牧港の『長崎屋』では、ここ5、6年の最大サイズは75cm、2.7kgが船宿記録として残っているが、現実には60cmを超えるサイズは簡単に釣れるものではない。他魚種と比較した場合、淡水区だが、琵琶湖のブラックバスとサイズの価値観が近い様に思う。50cmは“納得サイズ”。60cmは“興奮サイズ”。70cmは琵琶湖でガイドをしていてもなかなかお目にかかれるサイズではなく、80cmともなればもはや“都市伝説”級のサイズである。現在の東京湾におけるマゴチのアベレージサイズは40cm前後で、ほぼ同じ価値観と言えるのではないだろうか。

餌は活きハゼ
『長崎屋』のオリジナル仕掛け
仕掛け図

一流し目から怒涛のマゴチラッシュ!

[動画]アツイ!ハゼエサのマゴチ釣り
午前9時、およそ30分でポイントの第2海堡周りに到着した。快晴・無風、気温は32度とうだる様な真夏日。まるで“照りゴチ”を思わせる陽気である。餌のハゼを手早く配り終わった船長から「水深6m。タナはハリスの半分くらいでやってみて下さい」とアナウンス。私は左舷ミヨシ(船首)から2番目で竿を出し、10cm程のハゼの上アゴにハリを打ち仕掛けを投入。着底後、ハリス1.5mの半分のタナで待つとすぐに竿先にアタリが出た。食い込みを待っていると次の引き込みがなく離されてしまった様だ。圧巻のマゴチラッシュはそこから始まった。私の左隣の人が竿先を送り込んだと思った次の瞬間、力強く頭上まで振り上げた竿が大きく曲がった。気持ちの良いフッキングが決まり、一気に巻き上げると40cm級のマゴチが海面に姿を見せた。そして左舷では同時に3人の竿が曲がり、マゴチが船床をバタバタと叩く。私も船長から教わった通り、10秒に1度タナを取り直していると僅かな“前アタリ”。余程活性が高いのか竿先を送り込む間もなく一気に絞り込まれた。特有の力強い引きを堪能して無事にタモに収まったマゴチは、40cm級のアベレージサイズだった。だが、朝のラッシュはまだまだ続いた。ある時は自分の釣り座を離れて写真を撮りに行っているタイミングで置き竿が絞り込まれている事もあり、開始2時間で40~50cmのマゴチ4本をキャッチした。その後もポイントを流し変える度に、船内で誰かしらの竿が絞られた。過去に番組取材等でマゴチを狙った事はあったが、ここまでのラッシュは初めて見る光景だ。

50cm前後も交じった

ハゼ餌はタナ取りが全て

さて、ラッシュの続く船内にも数人“蚊帳の外”という人がいた。「あと3人なんですけどね」と船長。おそらくタナが合っていないという話。船宿仕掛けは全長1.5mの1本バリ。潮流が速ければハリス分より低いタナ(※この日はおよそ70~80cm)を取り、遅ければ1mと高めに取る。これが基本という事だったが、「その日その時で海の状況は変わるので、指示は出しますけど喰いダナは自分で探って行くしかないですね」とも付け加えられた。

良型が続々!

67cm・2kg!!船宿の今期レコードサイズ出現!

下げ潮が程よく効いている事もあり、船長のエリア選択がことごとく嵌ってマゴチラッシュは正午近くまで続いた。太陽が頭上まで昇り、汗だくのマゴチ釣りはもはや“照りゴチ”の様相。無風ベタナギの海上は蒸し暑く、移動の際の風が唯一の涼、そんな時だった。手持ちの竿先に小さなアタリ。ゆっくりと送り込んで行くとグイグイと力強い引き込み。静かに竿を立てると、今までにない重量感が竿全体に伝わる。デカイのか?魚の突っ込みに合わせてやり取りすると間もなく、巨大な魚影がその姿を現した。一発でタモに収まった巨大魚は紛れもなくマゴチ。長さ67cm、重さ2kg。今シーズン『長崎屋』の最大記録を更新するサイズだった。東京湾でこのサイズを選んで釣る事は限りなく不可能に近い。ましてや自分自身に釣れてしまうとは…正直、膝が震える程の興奮を覚えた。実は、アタリからタモに収まるまで、その一部始終を取材カメラが捉えていた。長年番組取材などで挑戦してきたが、このサイズのマゴチを撮影出来たのはこれが初めてである。

魚影も濃く年内は11月一杯まで出船を予定。

最高気温32度。9月中旬とは思えぬ暑さの中で前半はラッシュ、後半はポツポツの拾い釣りとなったが、船中19人で65本。トップ7本が4人、次点は5本で数人が並んだ。それでも「これだけアタリがあって誰もツが抜けないのも珍しい」と船長はやや不満顔だった。私は前半までに5本を釣り上げ、67cmが自己最大である事は言うに及ばず、マゴチの自己最高釣果となった。
『長崎屋』では、ハゼ餌が続く限り11月一杯までマゴチ乗り合いを出船するとのこと。魚影の濃さは半端ではない今シーズンの東京湾。夏の釣りものというイメージが強いが、まだまだ楽しめそうだ。

ヒラメも交じった
餌とりの正体はスミイカ

(津端 雄大)

今回利用した釣り船
神奈川県横浜本牧港『長崎屋』
〒231-0822 神奈川県横浜市中区本牧町33-4
電話番号045-622-8168(毎週木曜日定休)
詳細情報(釣りビジョン)
長崎屋ホームページ
※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。
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