釣りビジョン マガジン

2022年04月18日公開

大分県南東部・津久見、春の磯で大型“乗っ込み”チヌを狙う!

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春本番を迎えた4月上旬、大分県南東部に位置する津久見の磯に、乗っ込みのチヌ(クロダイ)を狙って出掛けた。昔から大分では「山桜が満開を迎える頃にチヌの“乗っ込み”が始まる」と言われ、釣り人たちは大型チヌを求めて波止や磯へと足を運ぶ。ここ津久見は昔からチヌ釣り場として有名だ。波止や磯など場所を問わず中型から大型のチヌ、そしてマダイなどもよく釣れる。

50cmオーバーの“年無し”を狙って津久見湾の磯へ

午前6時30分、長目港の「IG-MARINE」に乗船。昨年の4月上旬に、コンスタントに50cmオーバーの“年無し”がよく釣れていた津久見湾内の磯が狙いだ。この日は晴天に恵まれ海はベタナギ。9時30分に満潮を迎える中潮。満ち潮も引き潮も狙えるマド石に上礁した。

磯に降りて海を見渡すと、潮はやや速いスピードで、左の湾奥から沖にある無垢島方面に流れているようだ。足元にはハエ根が5~7m沖まで伸びていて、その先周辺がひとつのポイントになりそうな感じである。潮のスピードや地形などを考慮してタックルは磯竿1号。道糸1.5号、ハリス1.5号、チヌバリ2号、ウキは00号をセットして、G5のガン玉をハリスの中央部にひとつ打った仕掛けにした。付け餌は自宅で加工した黄色オキアミを使用する。撒き餌はオキアミ生4角に集魚剤2袋を入れて、やや固めに仕上げてスタートした。

朝の内は満ち潮がゆっくりと左から右へと流れていて、仕掛けも入れやすく、ラインコントロールもしやすい。まずは、まだ浅瀬にいると思われるチヌたちを寄せるための撒き餌をする。正面から15~20m右に流れて、少し角度を変えて流れる潮筋周辺。ここに撒き餌が溜まるように、少し潮上に約20杯の撒き餌を横長の帯状になるように打つ。仕掛けは撒き餌の位置よりやや沖目に投入。ラインを真っ直ぐに張って、撒き餌の帯の沖から手前へと仕掛けを馴染ませていく。きっちりと仕掛けが流れていくと、想定通りに20mほど流れた地点でスッとラインが動く。そのまま竿先を送り込んでいくと、コツッ!としたアタリが竿先に伝わってきた。すかさず合わせると、ギュンと竿を絞り込む心地よいチヌの引きが手元に伝わってきた。手前のハエ根をかわして無事タモに取り込んだのは、40cm前半の中型チヌ。この時点で時刻は8時30分。幸先のよいスタートとなった。

潮は先程より少したるんで、釣りやすい状況になってきた。続けて2匹目を狙って、先程と同様の釣り方を繰り返していると、またもラインを軽く引っ張るだけの微かなアタリがきた。竿先で聞くと、少し遅れてコツッ!としたアタリに合わせを入れるとこれも元気に走る良型チヌだった。計測すると43cm級。魚をストリンガーに掛けて、次を狙おうとすると、同行の鳥越さんにもアタリがきた。沖で掛けたので、暫くの間、やり取りを楽しみながらタモに取り込んだ魚は40cmほどの綺麗なマダイだった。

津久見の磯は今年も期待に応えてくれそうだ
津久見の磯は今年も期待に応えてくれそうだ
この日は沖目20mが喰わせのポイントになった
この日は沖目20mが喰わせのポイントになった

潮の変化への対応。本格的な本流の釣りに

そろそろ満潮を迎えるので、潮が止まるかなと思いきや、引き潮に変わった途端に、先程よりもスピードを上げて右方向へと潮が走り出す。こうなると、潮上に立ち位置を取った私の釣り座からは仕掛けが流しにくくなる。しかし、潮上に撒き餌を多めに打ち、ウキを00からエイジアの05に替え、ハリスにG5のガン玉を分散して2点打ちにした。こうして、仕掛けごと沈めながら潮に乗せていくことにする。

潮は時間を追うごとにスピードを上げていき、いよいよ本流の釣りになる。こうなると糸を張り気味に流すと仕掛けが浮いてしまうので、潮に合わせて道糸を送り込み、仕掛けを80~100mほど沖まで流すことを繰り返す。「沖の方でマダイでも喰ってこないか…」と思い、仕掛けの投入を繰り返すが、時折付け餌が取られる程度で、期待のマダイはアタらない。

潮下に釣り座を構える鳥越さんは、釣りやすい立ち位置なので、彼に頑張ってもらおうと期待していると「来た~!!」。竿がキレイに曲がっている。本流の潮の中から無事に取り込んだ魚は良型チヌ。期待に応えてくれた嬉しい1匹で、計測してみると48cmの良型だった。

その後も、彼は本流の中から40cmのマダイを追加しているので、私もなんとか良型をと思い、本流の中に仕掛けを乗せて流すことを繰り返す。道糸を出しながらラインに集中していると、スーッと穂先を持っていくアタリが…。これも潮の中で喰ってきた魚なので、いつも以上に重量感を感じながらタモに収めると40cm級のチヌ。続けて仕掛けを投入して、撒き餌を打つと先程より潮は遅くなっている。「これはチャンス!」とばかりに、集中して仕掛けの投入を繰り返し、ラインを張っていると、またもやコツッ!と微かなアタリが竿先に伝わる。やや待って誘いを入れるとスッとラインが動いた。すぐに合わせを入れると、これまたよく走る元気なチヌで、無事にタモ入れに成功した。

「潮がたるんだ今がチャンス!」と、手返しを早くして仕掛けを沖15mに投入すると、今度はしっかり竿先を持っていくアタリ。合わせを入れると、先程までとは全く違う重量感。1号の竿でなんとかタメて寄せようとするが重さが違う。魚の動きを止めようとしたが、ズルズルと糸を出され、鳥越さんの前にある沈み根まで持っていかれる。なんとかその前に勝負をしようとするが、魚が全く浮く気配もなく、沈み根に入られて、敢えなくラインブレイク。

その後、鳥越さんにも同様のアタリがあったが、同じように沈み根に持っていかれて終了。重量感や走り方からして、おそらく大型のカンダイか?そうこうしているうちに、先程までの本流が嘘のように潮も止まり、釣りやすくなった。しっかりとラインを張り、次の1匹を待つことにする。仕掛けが馴染んでウキがゆっくりと沈んでいき、見えなくなったところでラインにアタリがでた。少し送り込んで合わせると、ガッチリとハリ掛かり。またもや良型チヌが竿を心地よく曲げてくれた。取り込んだチヌはこれも40cm前半のチヌ。

この日は、40~48cmまでの計10匹のチヌを釣ることができた。午後3時20分に納竿。迎えの船がくるまで磯の清掃。4時に「IG-MARINE」が迎えに来てくれた。同船した釣り人に釣果を聞くと、どこもチヌを1、2匹ずつのようだった。「これから日が経つにつれて、大型チヌが釣れてくるようになるだろう」と思いながら引き揚げた。

モンスタークラスの引きに耐えたが、敢えなくラインブレイク
モンスタークラスの引きに耐えたが、敢えなくラインブレイク
この日の釣果。満足いくものになった
この日の釣果。満足いくものになった
 

『IG-MARINE』へのアクセス

津久見までのアクセスは、東九州道を南下し、津久見ICで降りたあと、直進して10分ほど進むと『IG-MARINE』のある長目港へと到着する。事前予約し、釣行の際には必ず救命胴衣を身に着けて釣りをすること。周辺には多くの釣り場があるが、どこで釣りをするにも必ずゴミは持ち帰り、地元の人への配慮を怠らず、住民最優先で釣りを楽しんで頂きたい。

IG-MARINEと猪熊博之船長
IG-MARINEと猪熊博之船長

施設等情報

渡船 IG-MARINE(猪熊博之船長)
〒879-2476 大分県津久見市大字長目1506
TEL:090-2508-1140 渡船 IG-MARINEホームページ

施設等関連情報

磯渡し:5,000円/人
千怒沖一文字波止渡し:2,500円/人
出港時間:6:30~7:00(要問い合わせ)
※料金などの詳細は公式ホームページを参照
     
※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。​

この記事を書いたライター

上木 健司
大分県南の磯をホームグランドに、グレやチヌを中心としたフカセ釣りをはじめて30年。磯からのロックフィッシュやヒラマサ狙いにも精を出している。
若い頃にはGFGや釣研FGなどで年間大物賞などのタイトルも獲得。釣り人口の増加に寄与するため、地元メディアにも出演して、釣りの普及活動等も行う。
また、釣り具用ネームシール等の販売を通じ、全国の釣り人の輪を広げるために尽力している。
instagram:
@kenji.1091.vv
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