釣りビジョン マガジン

2022年06月20日公開

山梨県・桂川支流の葛野川、「真っ黄っ黄」の湖産アユを釣る!

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関東の人気河川として知られる山梨県・桂川の支流、葛野川。本流の桂川は、山中湖を水源に、忍野八海の湧水が流れ込む清流だ。今回訪れた葛野川は大月市の下流、猿橋あたりでその桂川と合流する。本流の桂川が増水や濁りのある時にはおすすめの川でもある。6月に入り、解禁になる川も多く、あちらこちらから釣果報告が届く。そんな中、毎年安定した釣果が得られる葛野川へ。強い引きが魅力の湖産アユとの出会いに期待を膨らませて出掛けた。

【この記事を書いたライター】SHOHEY

目指せ!一番乗り。よいポイントの確保が先決だ

毎年、混雑必至の桂川水系。安定した釣果と豊富なアユの放流、都心からのアクセスの良さもあって解禁日から大人気、大混雑!のアユ河川である。私自身、前々から解禁直後の混雑状況を聞いていたので、解禁から少し経って、川が落ち着いた頃に訪れることが多かった。しかし、今シーズンは、初の“解禁直後”の釣行にチャレンジ!気合が入る(笑)。

前日には車に荷物の積み込みを終え、入るポイントは「ここか、あそこか?」と悩んでいた。しかし、ひと足先に解禁日に釣行した友人たちからいろいろと話を聞き、決断!目指すポイントも決まった。

午前2時に起床!モーニングコーヒーを飲み、ルーティーンである「忘れ物リスト」を読み上げて荷物をチェックしていざ出発。早朝?夜中の中央自動車道は渋滞もなく、スムースなドライブ。そして、ポイント近くのICで降りた。まずはコンビニに寄り、飲み物や氷を調達しようと思ったら…ん?こんな時間なのに、結構車が停まっていた。すると、どこかで私を呼ぶ声が。毎年桂川でよく会う先輩だった。さすが早い!早過ぎる!(笑)。コンビニを覗くと、店の中もアユ釣りのシャツを着た人たちが列をなしていた。かなり早い時間なのでコンビニの店員も1人。氷のブロックを手にしたアユ釣り師の列に、てんてこ舞いになっていた。さすが「桂川恐るべし」。私も焦る心を抑え、氷を購入して早々にお目当てのポイントに向かった。そして、オトリ店が開店する午前5時30分の10分前に到着した。どうやらここのポイントでは“一番乗り”が出来たようだ。

オトリ屋さんに“一番乗り”
オトリ屋さんに“一番乗り”
オトリ、遊漁券販売はこの黄色いのぼり旗が目印
オトリ、遊漁券販売はこの黄色いのぼり旗が目印
早速オトリアユと年券を購入
早速オトリアユと年券を購入

ポイント選び放題!場所ムラが激しくポイント選びが重要

まずは、年券とオトリアユを購入して河川敷へ。待ち合わせをしていた友人も合流。そそくさと着替えを済ませて川へ。さて…、はて…。釣り人の姿がない。こうもポイントが選び放題だと、かえってどこに入っていか分からなくなる。どうしよう。いやいや、これじゃ一番乗りした意味がなくなる。その時、情報をいろいろ教えてくれた友人の言葉を思い出した。「浅瀬のチャラチャラがいいよ!」と言っていたっけ。まだまだ私はポイントを見極める目を持ち合わせていない。しかし、私なりに天気や水温、友人のアドバイスなどを考慮し、深場へと続く上流側に広がる足首ほどの、浅瀬のポイントに入ってみることにした。友人たちは私の下流の瀬、深場へ。

“一番乗り”は気持ちが良い!
“一番乗り”は気持ちが良い!
朝イチに私が選んだポイント
朝イチに私が選んだポイント
下流には友人たちが入った
下流には友人たちが入った
 

“追星”が美しいアユがハリを引ったくっていく

仕掛けを張りながら川を見ているとキラリ。お!間違いなく1匹はいる(笑)。

まずは、キラリとした場所へオトリアユを泳がせてみる。するとコツン、コツン!すぐに反応が来た。暫く粘って同じポイントを泳がせていると、スッパーンとどこから飛んできたのか、強気なアユがハリを引ったくった!開始2分。幸先がよい!なんとも楽しい一日の始まりだ。チャラチャラな浅瀬なので、その一部始終が目視できた。「気持ちい~」。湖産特有の引ったくるように掛かってくる感覚は堪らなく楽しい。すると、下流の友人たちにもアタリが。その後は連発することはないもののポツリポツリと私と友人たちは交互にアユを釣り上げていった。私の入った浅場では反応のある場所とない場所の差がハッキリしていた。反応のある場所を上飛ばしにして、丁寧に粘って泳がすことが釣果へと繋がった。小ぶりではあるが、真っ黄色の“追星”が美しいアユは、どこからともなくすっ飛んできては、ハリを引ったくっていく。

陽も昇り、午前9時を回った頃には多くの釣り人が竿を出し始めた。釣れる人と釣れない人の差が大きかった。少しでもポイントがズレてしまうと掛からない。周りを見渡せば、どうやら私と友人たちは“一番乗り”のお陰でよいポイントに入れたようだ。午前中で20匹の釣果は、私にしては上出来だった。11時頃になると、急にアユの反応が薄くなってしまい、早めに昼休憩をとることにした。

葛野川の初アユ
葛野川の初アユ
ハリを引ったくっていく背掛かりアユ
ハリを引ったくっていく背掛かりアユ
午前中の釣果は20匹、大満足
午前中の釣果は20匹、大満足

追いが激しい怒涛のアユ祭りタイムがやってきた

早めの昼休憩をしたお陰なのだろう。他の釣り人が昼で上がるタイミングで、川に向かうことが出来て、午後もポイントはかなり選べる状態にあった。そして、いつもなら、あちらこちら動き回ることが多いのだが、今日はちょっと違った。午前中の釣りを終えて、車に戻る途中、友人の入っていた私の下流側の深場にかなり多くのアユを目視することができたからだ。きっと気温も上がり、午後になれば、午前中に入った浅瀬のポイントに、アユが深場から出てくるのではないか。このことが私を午前中と同じポイントに誘ったのだが…。

オトリをポイントへ送り込む。午前中に釣ったアユなので、養殖アユとは違って、元気いっぱいでスイスイ泳いでくれる。するとコツ、コツ。あちらこちらで反応を感じた。しかし、なかなかハリ掛かりしない…。「アユが小さいのか?ハリが合ってないのか?」。試行錯誤を繰り返しながら釣れない時間が過ぎていく。すると急に、川の中のあちらこちらでキラッ、キラッ。アユの活性が上がって来たようだ。

自分のポイント選択を信じて気を取り直し、オトリを替え、新しいハリに替えて、オトリをそっと川へ送り込んだ。流れの筋に入って川に馴染むと、途端「ギラン!スッコ~ン」。目印が吹っ飛んだ。いかにも強い!といった“追星”くっきりのアユが掛かった。そのアユをオトリにしてすぐに送り出すと、間髪入れずに「ギラン!スッコ~ン」。またしても“追星”ガンガンのアユちゃん。なんとここから10連チャン!少し間隔を空けてまた10連チャン!

午前中と同じポイントへ
午前中と同じポイントへ
“追星”くっきりのアユ
“追星”くっきりのアユ
午後になり背掛かりのアユが増えた
午後になり背掛かりのアユが増えた
連チャンは止まらない
連チャンは止まらない
真っ黄っ黄~
真っ黄っ黄~

終わってみれば60匹。束釣りも夢じゃない?

夢中になり過ぎて無言の時間が続いた(笑)。目の前のアユのことだけを考えるこの「夢中な時間」に、私は本当に虜になってしまう。流れの速い所と緩い所の境目にオトリを入れれば秒殺!そして1匹で終わることはなく、必ず複数回連チャンする。アユを釣ってはしゃがみ、オトリを付け替える。今日は何度このスクワットを繰り返したことだろう(笑)。

無我夢中の時間はあっという間に過ぎ、終わってみれば、私には上出来すぎる60匹の釣果をあげることが出来た。これは「私の実力ではないのだろ~な~」なんてことを考えながら竿をしまった(笑)。
「桂川水系恐るべし!」こんなに楽しい時間を過ごせたのも、この川を守ってくれる漁協の皆さんのお陰だ。そして、いつも私に多くのことを教えてくれる友人たちがいるから、今日のようなチャンスに恵まれたのである。いつかもっと腕を上げて、夢の「束釣り(100匹以上)」にチャレンジしてみたい、なんて野望を抱いてしまう。

下流の岩盤ポイントに入った友人は、午前中よりもサイズアップしたアユの強い引きを大いに楽しんだそうだ。私にとっても友人にとっても、なんとも心地よい疲れの残る、最高に楽しい一日となった。まさに今日は、「早起きは三文の徳!」だった(笑)。

今後も桂川ではさまざまなポイントで放流が予定されている。場所ムラはあるが「出る出るポイント」が見つかれば、楽しい楽しい入れ掛かりが堪能できることだろう。桂川水系はまだまだ素晴らしいポテンシャルを秘めている。

下流の岩盤のポイントに入った友人
下流の岩盤のポイントに入った友人
岩盤のポイントは型がよい!
岩盤のポイントは型がよい!
すっ飛んで来てはハリを引ったくる力強いアユが多く釣れた
すっ飛んで来てはハリを引ったくる力強いアユが多く釣れた

施設等情報

桂川漁業協同組合
〒409-0112 山梨県上野原市上野原2580
TEL:0554-63-0083 桂川漁業協同組合ホームページ

施設等関連情報

オトリアユ取扱店:5:30~14:30(川沿い、山梨県大月市七保町下和田)
料金:日釣券2,500円(現場売り3,500円)、年券1万円(女性・80歳以上・肢体不自由者は5,000円)
解禁:6月1日~11月末日※場所や支流によって漁期が違うのでHPで確認を。
アクセス:中央道大月インターから約10分、上野原インターから約30分
     
※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。​

この記事を書いたライター

SHOHEY
鮎にゾッコン!ずっと川に浸かっていたいと思う日々を過ごす。3~4月は渓流釣り、5~10月の休みは全てを鮎釣りに捧げ、全国各地を「鮎な夏!」で駆け巡る。主催するアウトドアの団体にて、キャンプや釣り初心者のためのイベントなども開催。
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