釣りビジョン

千葉県・養老川で最盛期を迎えた手長エビ釣り!

2022年07月27日公開

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GW期間中にも様子を見に行った千葉県市原市の養老川の手長エビ。あの時はそれほど数は釣れなかったが、中型サイズが数匹上がり、本格的に手長エビシーズンを迎える梅雨入りが楽しみだった。例年だったら7月半ばまで続く梅雨だが、今年はなんと6月下旬に梅雨明けとなってしまい、7月初めにあわてて様子を見に行った。

自転車釣行がお勧め!

今回探ってみたのは、養老橋より一つ上流側の中瀬橋(なかせばし)。このポイントは陸からは入り難い場所のため、干潮時に立ち込み釣りとなる。ただウェーダーを着けて釣るほどでもないため、当方は短パンにサンダル姿、ウエストタイプのライフジャケットを使用した。

付近に駐車場はないので、近くのコインパーキングの利用をお勧めする。電車利用の方は五井駅周辺のレンタサイクルやシェアサイクルなども利用可能だ。JR内房線・五井駅方面から中瀬橋を渡り、左へ曲がり数mで河川敷へ下りられる。広くなっている場所へ自転車など止めて置くことが出来る。

浅瀬の水温は30度前後

この日の干潮時間は朝の8時45分。それに合わせて9時30分頃に到着。潮が引き過ぎても手長エビが入るポイントが少ないため、潮止まりからちょっと動き出したころが良い。橋の上から様子を窺うと満潮時には見えない中洲が広がり、消波ブロックの位置やポイントが分かり、攻略法に思いを巡らせる。仕掛けの準備をしながら、この時間もまた楽しみたい。

仕掛けは、1.2mの和竿にハリス0.8号、シモリウキ4個、オモリ0.2号。ハリはタナゴバリ。餌の赤虫をチョン掛けし消波ブロックの間を探っていく。サンダル履きの足で水に入りまず驚いたのは、水の温かさだった。気温32、33度になる予報だが、水温を測ってみたら30度もあった。どうりで温いはずだ。

 

潮通しが良くなり活発なアタリ

手前の消波ブロック周りをチェックすると、水中の手長エビが見えるポイントがあった。目の前に仕掛けをそっと入れてみる。しかし、反応がない。死んでいるのか?と思ったほどだ。竿先で突いてみると逃げるので、「ああ、生きてるな~!」。水温が高過ぎるのか喰い気が全くない。本流側へ移動して暗く水通しの良さそうな場所を探ってみる。するとシモリウキに動きがあった。餌をハサミで掴んでいる状態だ。手長エビは餌を食べやすい所まで運ぶことが多いので、暫く見守り糸を張る。軽くテンションを保ち、口に咥えた頃合いに竿を立ててみると“ツンツン”の引き。抜き上げるとオスの手長エビが掛かっていた。まず、良型が釣れたので一安心。

さらに居そうな場所に落とし込む。アタリの後、待ち過ぎても餌だけ取られる事も多い。当方、置き竿釣法はあまりやらない。反応があれば釣れるので、じっくりとやり取りを楽しんでいる。少しずつ潮が上げ始めてからアタリが多くなった。勢いよく引いたときは、マハゼかダボハゼ(チチブ)が掛かっている。手長エビのアタリは一番下のシモリウキが微妙に動いた時だ。潮通しが良いポイントでは数匹の手長エビが釣れる。抱卵したメスが掛かって来たら、来年のためにリリースするようにしている。移動しながら消波ブロックを探れるので、立ち込み釣りもまた面白い。2時間程の釣果は、メスをリリースしても30匹前後と1本竿でのやり取りとしては十分満足出来るものだった。今回は7月の2週目の釣行だったが、メスの割合は2割ほど。8月に入り抱卵したメスは増えてくるが、まだ暫くは楽しめそうだ。

施設等情報

中瀬橋
〒290-0037 千葉県市原市飯沼

施設等関連情報

車:館山自動車道・市原ICから約1.5km
※駐車場所が少ないので、コインパーキングを利用
※JR内房線・五井駅近くにレンタサイクル、シェアサイクルあり
※JR内房線五井駅から約1.5km
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

小金井 考和
FJC日本釣りジャーナリスト協議会(鈴木康友会長)会員。地方新聞「千葉日報」を定年退職後も釣り欄のレポートや告知記事を執筆。地元の千葉県を中心に、茨城県や埼玉県などで釣行。おもに小物釣り(小ブナとタナゴ、ハゼやテナガエビなど)を楽しむ。
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