手前の消波ブロック周りをチェックすると、水中の手長エビが見えるポイントがあった。目の前に仕掛けをそっと入れてみる。しかし、反応がない。死んでいるのか?と思ったほどだ。竿先で突いてみると逃げるので、「ああ、生きてるな~!」。水温が高過ぎるのか喰い気が全くない。本流側へ移動して暗く水通しの良さそうな場所を探ってみる。するとシモリウキに動きがあった。餌をハサミで掴んでいる状態だ。手長エビは餌を食べやすい所まで運ぶことが多いので、暫く見守り糸を張る。軽くテンションを保ち、口に咥えた頃合いに竿を立ててみると“ツンツン”の引き。抜き上げるとオスの手長エビが掛かっていた。まず、良型が釣れたので一安心。さらに居そうな場所に落とし込む。アタリの後、待ち過ぎても餌だけ取られる事も多い。当方、置き竿釣法はあまりやらない。反応があれば釣れるので、じっくりとやり取りを楽しんでいる。少しずつ潮が上げ始めてからアタリが多くなった。勢いよく引いたときは、マハゼかダボハゼ(チチブ)が掛かっている。手長エビのアタリは一番下のシモリウキが微妙に動いた時だ。潮通しが良いポイントでは数匹の手長エビが釣れる。抱卵したメスが掛かって来たら、来年のためにリリースするようにしている。移動しながら消波ブロックを探れるので、立ち込み釣りもまた面白い。2時間程の釣果は、メスをリリースしても30匹前後と1本竿でのやり取りとしては十分満足出来るものだった。今回は7月の2週目の釣行だったが、メスの割合は2割ほど。8月に入り抱卵したメスは増えてくるが、まだ暫くは楽しめそうだ。