釣りビジョン マガジン

2022年08月11日公開

木曽川水系・山岳渓流テンカラ紀行・3、真夏はやはりマヅメだけ

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日本アルプス・木曽川水系でのテンカラ釣り。標高が高い山岳地帯でもやはり真夏はマヅメ時が狙い目だ。日中は日差しが強く、体力消耗が激しい。如何に釣り人が少ない源流地域でも、朝夕のマヅメ時に集中した方が良いことを確認した。

河原を歩いてポイントを探す

7月末の17時。末川中流部の広河原に入渓。5mラインを使える場所だが、思ったほど魚は出ない。浅瀬(水深20cm未満)でライズが始まるが小型なのでしばし見学、虫は飛んでないのに何を食べているのか。ライズを無視して釣友とそれぞれ水深のある場所に狙いを定め、茶色バリを流すと水面に24cmのイワナが飛び出した。よく見ると頭頂部にマダラ模様のある流紋(ながれもん)イワナ、この水系では稀に釣れる。友人も同型アマゴを釣るがこれは背鰭の一部が白い珍しい奴。19時に納竿した。

水槽で良く見えないが頭の模様以外は普通のイワナ
水槽で良く見えないが頭の模様以外は普通のイワナ
ややピンボケですが、背鰭の一部が白変
ややピンボケですが、背鰭の一部が白変

翌朝は朝マヅメ狙い。

翌日の5時40分。小沢の様子を見に西又川中流に分かれて入渓。この時期の小沢はクモの巣だらけ。河原の樹木帯が伐採されてからは入渓を控えていたが、やはり早朝はアタリが出た。川霧が漂う気温22度、沈む毛バリをノーアクションで流すと水面が割れて22cmの胴太の美形アマゴ。続いて浮きバリを流すと、ハリを跳び越すアタック。そこで沈むハリに付け替えゆっくり流すと、糸アタリで24cmのカラフルアマゴ。水深40cm位の中瀬で数回アタリがあり、良型の掛け損ねもあったが7時までに6匹のアマゴを釣って終了。

河原が黒いと綺麗に見える
河原が黒いと綺麗に見える
綺麗すぎるカラフルアマゴ
綺麗すぎるカラフルアマゴ
 

大滝川上流部を偵察!

昨年の雨で通行止めになっていた最上流部に7月から入渓出来るとの情報で偵察に行く。標高1300mより高い場所、車止めから徒歩約3km、水温17℃。白色のチャート岩の渓流で透明度は高い。11時30分から釣り開始、1投目で水深2mの底から18cmのアマゴが掛かる。放流の無い場所で在来の白色系タナビラアマゴに出会う。巨岩を乗り越え釣り上がると、浅瀬にはいつ生まれたのか3cm位の稚魚の群れが溜まりに見える。抜けるような青空、両岸には木曽ヒノキの巨木が立ち並び、久しぶりに爽快な気分だが、川石が大きくアップダウンが厳しく遡行に苦労する。不用意に水中を歩くと大型が逃げてゆく…魚はいるが掛からない。14時に帰りの体力を残し納竿した。ここで夕マヅメを狙う力無し。ここは渓流魚の産卵場所、静かにしておこう。

上流部【1】
上流部【1】
その【2】
その【2】
小型白色タナビラ(木曽地方のアマゴの通称)
小型白色タナビラ(木曽地方のアマゴの通称)

中流・濁りの中でもマヅメは当たる。

18時。西野川中流に入渓、夕マヅメ時1時間を期待した。しかし、河川工事だと思うが川はコーヒー色の濁り、30cm立ち込むと自分の靴が見えない、当然川虫の羽化も無い。移動する時間も無いので現場ステイしていると、19時近くに僅かに濁りが取れ、友人が浅瀬で毛バリを沈めて流すと22cmのイワナが来た。濁りの中、魚は捕食を始めたようで対岸の草付きで小さなライズ、すかさず毛バリを打ち込むと、水面を割って24cmのアマゴが掛かった。濁りが有ってもマヅメ時は餌を捕食しているのが分かった。

思ったより大きなアマゴ君
思ったより大きなアマゴ君

魚の活動パターンを掴むこと!?

翌日も、昼間を避け夕マヅメだけを狙い末川下流に。18時30分から19時にかけて入渓し、浅場で小型アマゴ、水深のあるトロ場で24、26cmのイワナを友人と釣った。特に友人は水深80cm位の同じポイントを合計数十回毛バリを流し最後に掛けた。「魚は喰い気の無い時は底の岩陰でじっとしていて、何かのタイミングで突然喰い気を出して掛かってくるのだろう」とは友人の考察。また課題が生まれた釣行だった。

参考までに、タックルは下記の通り。
・テンカラ竿:3.00~3.60m
・ライン:フロロ4号4.5~5.5m(レベルライン)
・ハリス:0.8~1.0号1.0~1.4m

水槽が曇ってしまうけど
水槽が曇ってしまうけど
釣り上げ直後。24cm
釣り上げ直後。24cm
同じく水槽にて
同じく水槽にて
直後の26cm
直後の26cm

施設等情報

木曽川漁業協同組合
住所:長野県木曽郡木曽町福島上ノ段4935-1
TEL:0264-22-2580 木曽川漁業協同組合ホームページ

施設等関連情報

遊漁券(アユ以外の雑魚)の料金:年券9000円(顔写真付き) 日釣2000円 現地3000円
     
※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。​

この記事を書いたライター

野口 渓壮子
神奈川在住、70歳代。電動リールも巻くが、毛鉤も巻く。水溜まりを見たら竿を出したくなる。自称、釣りの伝道師。
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