オフショアマガジン
2012.4.1号

真寿海丸・千葉県乙浜港
千葉県・南房、白浜沖で絶品オニカサゴが“爆釣”!

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とにかく美味い冬の“鍋ネタ”として誰もが絶賛するオニカサゴ。個人的にはクエ鍋(モロコ)の食味に酷似していると思う程美味い。しかし、狙えば1年中釣れる事は意外に知られていない。そのオニカサゴを専門に年間の釣り物として看板を出している船宿が、千葉県・南房、乙浜港『真寿海丸』だ。3月13日、“鬼”の美味さに魅了されたグルメな釣り仲間を誘って出掛けた所、トップ10尾が2人。何と船中6人で46尾と予想以上の“大爆釣”に恵まれた!

“底モノ”の宝庫!南房。白浜沖は前川船長の“庭”

『真寿海丸』の前川忠夫船長は南房・白浜地区では有名な素潜り漁師。還暦を越えた今でもアワビの漁獲量はダントツなのだとか。漁では“大物”の黒アワビを浅場に求め、舵を握れば水深1000mの深海からベニアコウを浮かび上がらせる。白浜の海は前川船長にとって“自分の庭”と言っても過言ではない。釣り人にとっても、特にオニカサゴの様な“根魚”は、専門に狙っている船宿の船長は頼もしい限り。この日も大きな期待を胸に乗合船に乗った。

仕掛け図
[動画]オニカサゴのトゲの処理

北寄りの風12m。大荒れの白浜沖でスタート

午前6時に港を離れ、岸が遠くなる程に波が高くなって来た。船が沖に向かっているうちは良かったのだが、進路を西に取ると大きな波しぶきが音を立てて飛んでくる。通常『真寿海丸』では朝の小1時間、サビキ釣りでサバやアジやメバルなど“お土産”釣りをしてからのリレーでオニカサゴを狙うのだが、何故かこの日のサビキ釣りは不発、私に15cm程のトゴットメバルが2尾釣れただけに終わってしまった。一抹の不安を抱えながら始まったオニカサゴの1流し目。荒れた海を流す事15分、船中誰にもアタリは無いまま船長から移動が告げられた。

二人で釣りまくる小島さんご夫婦!

いきなりのダブルヒット!45cm・1kgオーバーが浮上

「いいですよ、水深135m」。乙浜港から航程30分弱の白浜沖で2流し目。船長の穏やかな声で投入合図が出た。オモリ150号の片テンビンに全長2m2本バリの仕掛けをセット。『真寿海丸』の女将さん特性のサバの切り身をセットして投入すると、左舷ミヨシ(船首側)の私の道糸が前方に大きく傾いた。「上潮(流れ)が速いですね」と船長。着底後、底ダチを取り直しながら暫くすると道糸はだいぶ手前に戻って来た。どうやら底潮は上潮ほど流れていないらしい。オモリがたまにボトムを叩く程度にキープしているとコツコツと竿先を叩くアタリ。逸る気持ちを抑え、もう一度タナを取り直しダブルヒットを狙う。体内時計で1分も待っただろうか…追い喰いらしきアタリが続いた。早く“鬼”の顔を見たくて電動リールのスイッチを入れた。巻き上げ途中、大きく首を振って抵抗しているのだろうガンガンと何度も竿先が叩かれる。電動リールが止まり、残り5mとなったところでぼんやりと赤っぽい魚影が見えてきた。「“鬼”だ!2ついる!」。タモを持って駆けつけてくれた沖田護さん(スモゲーのマモちゃん)が大声を上げる。海面に姿を現したのは“大本命”のオニカサゴ。それも45cm・1kg級の大型と600g級のダブル。ハリ掛かりを確認して一気に抜き上げた。「よっしゃー!」。久し振りに釣り上げたオニカサゴに思わず歓喜の声を上げてしまったが、船内の全員が巻き上げている。この日はご夫婦で乗船した東京の小島さんはそれぞれ“本命”をキャッチ。自席に戻った沖田さんも600gを釣り上げ、船中6人全員が一気に“オデコ”(ゼロ)を脱出した。

オニ!オニ!オニ!

嬉しい“ゲスト”も多彩!

船長は1度流したラインは“本命”が釣れていても流し直す事はない。数あるポイントを順番に回って行く事で“資源保護”に努めている。それでも十分な釣果に繋がるのだから大したものである。この日はオニカサゴの他に大型ホウボウ、カイワリ、ムシガレイなど豪華な“ゲスト”が交じりクーラーBOXは賑やかだった。45cmを超えるムシガレイはまるでヒラメのようで、これ程大きなサイズは初めて見た。日によって大型のカンコや沖メバルなど中深場の“オールスター”が出揃うのだから堪らない。

特大ホウボウ!&特大ムシガレイ!
“オニ”&良型カイワリ

ダブルヒットも珍しくない爆釣!

さて、本来のオニカサゴ釣りと言えば、5、6尾も釣れば竿頭というのが相場である。6人も乗っていれば誰かしら“オデコ”(ゼロ)が出てしまう釣り物であり、前述したサビキ釣りが貴重なお土産になる事もよくある話だ。しかし、この日は2流し目で全員が“本命”の“型を見て”ダブルで上がってくる事もしばしばあった。結局、終わってみればトップ10尾が2人。次点の8尾が2人。次に7尾、3尾で、船中6人で46尾の“大爆釣”。私も都合3回のダブルを含む10尾で小島さんと並び竿頭になってしまった。

まだまだオニカサゴ!

捨てる所がない?絶品オニカサゴ!

釣ったオニカサゴは大事に持ち帰って早速食べた。先ずシャブシャブに家族が絶賛。紅葉おろしとポン酢で食べるといくらでもいける。しかし、私はカマの部分を含めた頭である。出刃包丁で縦二つに割り、水炊き風に鍋で煮て食べると身はシコシコ、皮はプルプル。特に唇周りはコラーゲンたっぷり!女性にとっては、次の日のお肌ツルツルになる事間違いなしだ。その他、定番の唐揚げ、ソテー、タジン鍋で蒸してもみたが、魚の旨みが凝縮されて旨いの何の。とにかく、こんなに美味い魚を冬にしか食べられないのは納得がいかない。1年中オニカサゴを釣らせてくれる『真寿海丸』の乗合船は実に頼もしい。

(津端 雄大)

今回利用した釣り船
千葉県乙浜港『真寿海丸』
〒295-0102 千葉県南房総市白浜町白浜7008-8
TEL:0470-38-4755(定休日:第2、第4水曜日)
詳細情報(釣りビジョン)
真寿海丸ホームページ
出船データ
オニカサゴ予約乗合 ※集合時間は予約時に確認
エサ・氷付き9,500円
ポイントカードあります
子供・女性料金はご相談ください
午前・午後の通しはさらに割引あり
(午前5時30分出船、午後12時沖上がり)
貸し道具無料(電動リールのセットは2,000円)
プレミアムメンバー