釣りビジョン

鹿児島県・佐多岬:田尻 オナガグレ、“夢の60up”を目指して“釣戦”!!

2022年10月28日公開

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朝晩冷え込んで来た10月中旬。いよいよグレ(メジナ)釣りシーズンが始まる。昨年は絶好調で、“オナガ”の60cmオーバーも数多く上がった鹿児島県・佐多岬の田尻。だが今年は海水温が下がらず、“餌盗り”も多くまだまだ“夏の磯”だ。このような状況だが、45cmオーバーを目指し楽しく“釣戦”だ。

地磯の魅力は何といっても時間制限がない事

今回向かったのは、佐多岬・田尻の地磯だ。この地磯は磯釣りを始めた頃に通い詰め、過去には50cmに迫る“クチブト”、“オナガ”をはじめ大型のブリ、カンパチなどを釣った事もある。そんな実績のある地磯でホームグラウンドの一つだ。しかし、地磯だけに潮が複雑で、釣りが難しい時も多い。だが、それも地磯での磯釣りの楽しさの一つだろう。また、地磯は好きな時間に行けて、好きな時間に帰れる。渡船じゃ出来ない夕マヅメの時間もゆっくり出来るのも魅力だ。ただ、地磯に行くには藪を抜けたり、崖を降りることもあり、危険が伴うので、磯靴、フローティングベストは勿論だが、背負子も必需品だ。必要最低限の荷物を背負子に積んで出発だ。

いつものルーティーンで攻めたものの“餌盗り”に苦戦

海水温が高い時の1投目はとても大切だ。それは、その日の釣りを組み立てる情報が多く入ってくるからだ。
自分のルーティーンは1投目、撒き餌を入れずに瀬際に仕掛け投入。2投目、生のオキアミを一握り素撒きし、それに合わせて仕掛け投入。3投目、足元の撒き餌としっかり合わせて仕掛け投入。
このようなルーティーンで、朝一、“餌盗り”の活性が低い時に、良型グレが釣れる時がある。朝はよい思いをするので慎重な釣りをする。また、情報収集も出来るので一石二鳥だ。今回は、イスズミ、チョウチョウウオと“餌盗り”が多そうだ。
次は撒き餌を打ってタイムラグを長めにとる。撒き餌が効いているだろう所に仕掛けを馴染ませて時間差攻撃。すると馴染んですぐにバチバチと鋭いアタリ。今度は小型のオナガグレだ。次は15m程先に投げて時間差攻撃すると、今度も小型のオナガグレ。自分が一番苦手とする“餌盗り”だ。「これは大遠投するしかない」と思い、50m程投げて、馴染み切る前にこれもバチバチと鋭いアタリ。今度はグルクンの連発に…。

 

何とか37cmのオナガグレをGET

午後から風が強くなって来たので釣りやすい場所に移動、正面から風を受ける形で釣りを再開した。相変わらず“餌盗り”は多いが、近い所で“青物”のナブラ(海面の群れ)が起きた。すると、沖に出ていた“餌盗り”が、磯際から離れなくなったので、チャンスだと思い、15~20m付近に仕掛けを投げた。
仕掛けを馴染ませて3尋(約4.5m)位入ったところで、バチバチと鋭いアタリ。合わせると中々の重量感。鋭い突っ込みに“オナガ”だと確信した。慎重にやり取りし、上がって来たのは37cmのオナガグレだった。
“今日一”が釣れてホッとしたが、この日の目標は45cmオーバーなので、再び同じように流すと、先程よりも鋭いアタリ。合わせると「45cmは超えているだろう」という重量感。強い引きに何とか耐えたのだが、合わせが遅かったのかチモト切れ。すぐに再びヒットしたが、ドラグをどんどん出されて、今度は瀬にあたって糸を切らしてしまった。

2m級のサメ出現!!

その後は、さっきまでのアタリが嘘ように、どこに投げても餌が丸残りしてくる。タナを竿2本以上入れても丸残り。不思議過ぎて、海の中をちゃんと確認してみると、2m級のサメが3匹もいるではないか。ヤケクソになりながらも仕掛けを投げていると、ウキにモゾモゾとアタリ、釣れたのは何とコバンザメだった。やっぱりサメがいるのかと思いながらも、最後の1投してみるとバチバチと“オナガ”のようなアタリ。オナガ”だと信じて慎重にやり取りしていると、明らかにおかしな動きをしている。釣れたのはツムブリだった。
狙いとは違ったものの、最後にいい引きで締め括ってくれた。ありがとう。

施設等情報

■場所:鹿児島県肝属郡南大隅町佐多馬籠付近

施設等関連情報

■駐車場について
・佐多岬公園駐車場と展望台の駐車場は釣り人の利用不可です。
・観光客で混雑していない限り、佐多岬公園第2来園者専用駐車場は利用可能。
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

仲宗根 脩真
沖縄県出身で父が漁師をしているため小さい時から海に親しみがあり、時間があれば釣りをしていた。鹿児島の大学に進学し、そこで本格的にフカセ釣りを始め、九州でフカセ釣りがしたいがために鹿児島県に就職して8年。「釣研アンバサダー」として活動中。釣研FG支部大会「優勝」、クラブの大会で上位入賞を果たす。メーカー主催のビックトーナメント優勝を目指して日々「釣戦中」。
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