オフショアマガジン
2012.8.1号

早川丸・千葉県洲崎栄ノ浦港
千葉県・南房沖の“夏スルメ”絶好のスタート!

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夏の“風物詩”として代表的な釣り物と言えば、何と言ってもスルメイカ。胴長30~35cm級の大型が5点も掛かれば“青物”でも釣れた様な力強さで釣り人を楽しませ、食べては問答無用の“人気食材”として家族の舌を楽しませてくれる“優等生”を絵に描いたような釣り物でもある。そのスルメイカが千葉県・南房で絶好のスタートを切った。7月9日から乗合船を出し始めた洲崎栄ノ浦港『早川丸』では初日、いきなりトップ126尾と“束超え”を記録。関東の梅雨が明けた18日『早川丸』の乗合船に乗った。

意外にも涼しい南房の海

関東の梅雨明けが発表され、厳しい暑さの中での“夏スルメ”を覚悟していたのだが、この日の海上は意外にも涼しかった。と言うのも前日までは南西の強風で大シケが続き、23度近くあった潮温が場所によっては19度台前半まで下がったという。カッパを着ていても涼しく感じたのは、海を渡る風が海水温に冷やされた為の様だ。

仕掛け図
船長お勧めの18cm8本直結仕掛け
ターゲットはスルメイカ!!

航程10分の洲崎沖でスタート

午前5時の定刻に河岸払い。この日は私を含めて5人が乗船。私は左舷ミヨシ(船首)に座った。出港すると間もなく「先ずは洲崎から始めます。10分位走りますよ」(船長)。どこの港よりも一番ポイントに近い洲崎栄ノ浦港。その僅かな時間に早川勝巳船長に状況を聞くと「シケ後は潮色が濁っちゃってね」と困惑顔。更に「昨日も(魚探)反応が出辛かったんですよ」と続ける。ポイントに着くと船長の話を裏付ける状況が暫く続いた。投入までの探索時間が長く、仕掛けを投入してもすぐに巻き上げの合図が出る。その3投目。水深125m、指示ダナは海底から100mまで。私は『早川丸』お奨めの18cm・直結8本ヅノでスタート。投入後100mから軽くサミングしながら落とし込みでイカの触りを狙ったが反応はなく、オモリ着底後は2m底ダチを切り、少し止めてみると竿先に違和感。ひとシャクリするとズン!と気持ちのいい重さが伝わって来た。電動リールをスタートさせながら小刻みにシャクリを入れ、仕掛けの全長分(13m)を探ってから静かに巻き上げに入ると、時折グイグイと竿先を絞り込むイカの抵抗が伝わって来る。どうやら追いノリは無かった様だが、上がって来たのは胴長30cm級の大型スルメイカ。1番上のツノにしっかりと抱きついていた。同じタイミングで右舷大ドモでも大型のスルメイカが取り込まれたが、魚探反応が消えてしまったのか竿上げの合図が出た。朝一はポツリポツリといったスタートである。

良型のスルメイカが揃う

中層の反応を釣る

「60~90mをゆっくり落としてみて、触ると思うよ。水深は120m」。何度目かの流し替えでこの日初めて中層の指示ダナがアナウンスされた。60mからゆっくりと仕掛けを落とし込んで行くとすぐに竿先を揺らすアタリが出た。そのタナから少しずつ上に探って追い乗りを誘ったが、追加のアタリはなく電動リールで巻き上げてくるとまた大型のスルメイカが1尾。中層に出た魚探反応で全員がスルメイカをキャッチ。いずれも単発だったがそれでも竿を絞り込むパワーは中々である。ほぼ1流し1投ペースだったが、洲崎沖で私は4尾の良型をキャッチ。他に巻き上げ途中でのバラシも3回程あったが、残念ながらそれ以上のアタリを捉える事は出来なかった。

船中の全員が直結仕掛けを使用した

“本命ポイント”は白浜沖

午前9時を過ぎた頃、船長は白浜沖にポイントを移した。水深は少し深くなり160m。「下から130mまで探ってみて」。船長の指示ダナに合わせて130mで仕掛けを止め5m刻みで落とし込んで行くがアタリはない。一度海底まで落としゆっくりと探ってくると小さなアタリが出た。キュッ!と鋭く竿を立てるとギュン!と気持ちのいい引きが伝わる。そのまま誘い続けるとさらに重くなった。巻き上げてくると大型のスルメイカが2尾。どうも途中で1尾バレてしまった様だが、この日初めての多点掛けである。船内でも2点、3点と盛り上がったのも束の間で、その後はポツリポツリの拾い釣りに戻ってしまった。
結局、この日のトップは13尾を釣った左舷大ドモ(船尾)の人で、私は6尾と“ツ抜け”(10尾未満)にも手が届かなかった。どうやら最も状況の悪い時に取材があたってしまった様だ。

天候は夏スルメ日和!

洲崎~白浜沖のスルメイカ復調!

さて、取材の翌週になると洲崎沖も白浜沖もスルメイカは完全に復調!『早川丸』でも連日、トップで50~60尾台を記録している。スルメイカの群れは相当に濃い感じ。夏のスルメイカ釣りはこれからが本番!あの引きの強さを味わいに、そして船上干しを作りに出かけてみては如何だろう。

[動画]やってみよう!船上干し!
船上干しは釣り人の特権

(津端 雄大)
(カメラ・兵頭 誠司)

今回利用した釣り船
千葉県洲崎栄ノ浦港『早川丸』
〒299-2117 千葉県館山市洲崎766-3
TEL:0470-29-1095
詳細情報(釣りビジョン)
早川丸ホームページ
出船データ
スルメイカ船=9,000円(氷付)
集合4:30、出船5:00、沖上がり12:30
※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。
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