オフショアマガジン
2012.8.1号

魚磯丸・静岡県沼津久料
真夏日を涼しく楽しむ♪静岡県・大瀬崎の“半夜大アジ五目”!

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全国各地で梅雨明けとなり、いよいよ夏本番!関東近郊でも連日30℃以上の真夏日が続き、灼熱炎天下での沖釣りはしんどい季節到来だ。そんな今の時期にピッタリなのが“半夜釣り”。静岡県・沼津久料港『魚磯丸』では、8月末までの期間限定で、大瀬崎の平均40cm級という大アジを狙う半夜乗合船を出しているが、今シーズンは“交じり物”の高級魚・ムツも絶好調。15日には、竿頭で大アジ9尾、ムツ39尾の好釣果が記録された。翌16日早速出掛けた。

“本命”大アジは幅広で脂ノリノリ♪

半夜釣りの“舞台”は、ダイビングスポットとしても有名な静岡県大瀬崎。取材前日、『魚磯丸』の久保田清大船長に半夜釣りについて聞いた。「大瀬崎の大アジは体高と厚みがあるものばかりです。半夜釣りを始めて30年近くになりますが、今年は大アジこそ1桁釣果が多く例年より少なめですが、ムツは絶好調ですね。昨日はムツがスソで10尾、頭は39尾でした。それに“浜値”で1kg2000円の値が付く太ったサバも交じって来ます」。脂の乗った、大アジ、ムツ、サバ…聞いただけでも刺し身や煮付けが頭に浮かび思わずゴクリと唾を飲み込んだ。

今回のターゲットの大アジ
サバの脂の乗りは最高♪
久保田清大船長

釣り場は大瀬崎灯台前、航程約10分

午後5時、『魚磯丸』待合所に到着。受け付けを済ませ、目の前の軽トラに道具&クーラーを乗せ、車を駐車場へ移動した。午後6時、私を含め6人の釣り人が乗って河岸払い。左舷大ドモ(船尾)には、お孫さんと2人で仲良く1本の竿を出す上村雅彦さん、左舷ミヨシ(船首)には、常連の久保田和泉さんが座り、私は左舷胴の間(中央)に座った。天気予報では南西風が10m近く吹くとの事だったので心配していたが、風は少々強いものの海上はナギ。沼津近辺は地形上南西風に弱いイメージだったので船長に聞くと、「大瀬崎は西~南の風なら風裏になるため滅法強いです。大アジ五目はアンカーを打っての釣りですから、船に弱い人でも安心して楽しんでもらえます」との事。10分程で大瀬崎灯台前に到着。すぐにアンカーが投入された。「明るいうちは餌取りが多いんで7時頃から釣り始めます。それまでゆっくり準備して下さい」。

『魚磯丸』船宿&待合所
「第五魚磯丸」
釣り場は大瀬崎灯台前

タナは30~35m、カケ上がりを狙う

午後7時、船上灯が灯り大船長から投入の合図が出た。「水深40mです。タナは30~35mぐらいでやって下さい。喰わなかったら誘ってみて下さいね」。合図の後、潮の向きを確認すると、西から緩やかに流れている。「この流れだと丁度いいね。条件は悪くないので、あとは魚が昨日と同じくらい深場から上がって来てくれるかどうかですね」と船長。日中は150~200mの深場を回遊しているムツや大アジは夜が更けるにつれて餌を求め30~50mの浅場まで回遊して来るそうだ。「コマセを撒いていると、船上の灯りと餌につられて魚が寄って来ます。昨日は8時頃から良い反応が出て来ましたから、その内魚探に反応が出てきますよ」。

付け餌&コマセ
オキアミ&切り身
仕掛け図

丸々太った40cm超えのサバが入れ喰い!

コマセをカゴに6割程詰め、全長2m2本バリの仕掛けに1本のハリはサンマの切り身、もう1本にはオキアミを付けて投入。船長の指示ダナの35mまで沈め、1m刻みでコマセを振り、33mで置き竿にした。開始10分後、最初に右舷ミヨシの竿が弓なりに曲がった。しかし、ブルブルッと小刻みに震える“本命”ではなさそうな引き込み。船上でドンッドドドと暴れたのは40cm超えのパンパンに太った大サバだった。それをきっかけに、大サバの入れ喰いが始まった。船中あちこちでサバの暴れる音が聞かれる中、一際大きな歓声が聞こえた。「やったー、爺ちゃん♪でっけー!」。私の隣で竿を出していた、上村さんの孫・小林恒太君だ。人生で初めて見る大サバをおっかなビックリ持って満面の笑顔。

厚みのあるサバが入れ喰い♪
でっけ~!
大サバ釣ったよ!

サビダチ(クロシビカマス)に大物がヒット!?

午後8時を回り、魚探にもちらほら反応が出始めたが、“本命”の反応ではないらしく船長は首を傾げていた。すると、突然船長が大声を出した。「ムツをせっかく掛けたのにサメが喰っちゃったよ~」。竿は海面に突き刺さらんばかりに曲がっていた。そして、1mはあろうかと言う大きなサメが見えた瞬間にハリス切れ。その5分後、今度は私の置き竿にアタリが来た。ゴゴ、ゴゴゴッ!竿先が海面へ入った瞬間大きく合わせを入れた。スカッ…?一瞬何が起きたかわからなかった。とにかく大物をばらしたのは間違いない様子。手応えの無いハリスを手繰ると頭だけ残ったサビダチ(クロシビカマス)が上がってきた。船長に聞くと正体はサメだろうとの事。その後、サビダチのダブル、大サバのダブルと各々のクーラーは満タンになっていった。

何者かに喰われたサビダチ
いいサバだね♪
本物の反応が出始めた!?

待ってました!ムツ&大アジの魚群到来!

午後9時、船長が大声を上げた。「おーい、来たよ~」。カメラを持ち右舷に向かうと43cmの大アジを持った船長が待っていた。「やっと来たよ。今日は長かった。これから徐々に良くなるんじゃないかな」。しかし、その後2時間はサバやサビダチのアタリも止まってしまった。午後11時、そろそろ納竿かと諦めかけた時だった。「今頃になって本物の反応がでて来たよ。よし、今日は特別に30分延長しましょう」。魚探の濃い反応を見て船長は延長を決意。すると、左舷ミヨシの久保田さんの竿に40cm超えの大アジ、右舷ミヨシでも同サイズ、左舷大ドモではムツが飛び出した。そして、最後に怒涛の追い上げを見せたのがムツ6連チャンをやってのけた久保田さん。間違いなく次の投入も入れれば釣れていただろうと言う状況だっただけに後ろ髪を引かれる思いで釣り場を後にした。

やっときたよ!
40cm超の大アジ!
幅広だね~♪

綺麗なムツにニッコリ
このサイズが中心♪
30分で6尾!

空いている時には2本竿もOK!

夏休みの良い思い出だ♪
この日の竿頭は大アジ1尾、ムツ6尾、大サバ15尾、サビダチ4尾の久保田さん。「今日は反応が入ってくるのが遅くて参ったよ。昨日午後8時に出ていた反応が11時になってようやくだからね」と船長。釣果が伸びなかった理由は1.5ノットの風と逆の速い潮でコマセが効きにくかった事も付け加えたい。条件さえ良ければまだまだ期待出来る事請け合いだ。 “半夜大アジ五目船”は8月一杯出船。乗船者が少ない日であれば胴突き仕掛けとの2本竿を出す事も可能との事。猛暑の夏、出掛けてみては如何だろう。

(吉田 洋一郎)

今回利用した釣り船
静岡県沼津久料港『魚磯丸』
〒410-0243
静岡県沼津市西浦久料124
TEL:055-942-3230
詳細情報(釣りビジョン)
魚磯丸ホームページ
出船データ
半夜大アジ五目船=10,000円
午後5時半集合、6時出船、11時沖上がり
※コマセ・餌(オキアミ)氷付
※2本竿を出す場合は必ず船長へ確認が必要
※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。
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