釣りビジョン
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2012.11.1号

福神丸・静岡県坂井平田港
ショウサイフグの穴場!静岡県・相良沖~御前崎沖!!

竿先に出る繊細なアタリとは対照的な重量感溢れる釣り味が、釣り人を魅了する釣り物・フグ。最近、東京湾や千葉県・内、外房地区、そして茨城沖ではすっかりポピュラーな釣り物となったが、静岡県地区では、まだまだ船を出している船宿は少ない。そんな中、料理店と提携して、釣ったフグの処理を任せ、持ち帰りを可能にしたのが坂井平田港の『福神丸』だ。10月24日に出掛けた。

釣ったフグは処理師免許のある料理店で!

「うちのフグ(ショウサイフグ中心)は良型揃いですよ。初めての人は皆さん驚きます。フグを釣り物にしようと考えたのは3年前。カワハギ狙いで出船していた時、ショウサイフグがやたらに釣れてくるんです。しかも良型ばかり。これを何とか釣り物にできないかと思い、釣ったフグを処理師免許のある料理店で捌いて貰うスタイルが出来上がりました」と森田保夫船長。「ウチには、愛知県から来る人が多いんですが、皆さん、ここは型がいいねって-言ってくれます」と言葉を繋げた。メインの釣り場は相良沖から御前崎沖の砂利場が中心だそうだが、まだ潮温が22℃台で例年より1カ月は遅れているとの事でまだ水深15~30mの浅場を中心に狙っているそうだ。

雪化粧した富士山が見えた
やさしい森田保夫船長
船上で買える仕掛け

5人中フグ釣り初挑戦が2人、2回目が1人

午前5時半、港へ到着すると、10m近い北西風が吹いていた。天気予報で最低気温が前日よりも5℃以上下がるとは言っていたが予想以上に肌寒かった。慌ててカッパを着込み、準備をしていると船長が到着。乗船名簿を見ると、若い人が多い。私を含めた6人中20~40歳代が4人を占めた。午前6時過ぎに河岸払い。「朝の内は風がありますが、波は問題ありません。昼にはナギになりますよ」と言う船長の言葉通り、港を出ると風波で海面が少しザワついてはいるもののウネリはなく思ったよりも穏やかだった。左舷胴の間(中央)に座った鈴木俊宏さんはフグ釣り2回目、前回の釣行は東京湾でオデコだったとか。「今日は1尾は釣りたいですね」と意気込む。そして、右舷ミヨシ(船首)の堀内一成さん、胴の間の田中和之さんは初のフグ釣りとか。

[動画]良型主体!相良沖のショウサイフグ!
アオヤギ1パック600円
餌はたっぷり付けよう

喰わせでもカットウでもOK♪

『福神丸』の船上で販売している仕掛けは、ハリに直接餌のアオヤギを付けて誘う“胴突き喰わせ仕掛け”と“カットウ仕掛け”の2通り。オモリは共に30号。「どちらが良いかはその日使ってみないと分かりません。初心者の人にはアタリが分かり易く向こう合わせでも掛かってくれる喰わせ仕掛けをお勧めしています」と船長。それを聞いて堀内さん、鈴木さんは喰わせ仕掛けを準備。「喰いの渋い時には、市販のままのナイロンが良いですが、喰いの良い時には、フグが噛んでも切られないグレメタルやワイヤーハリスを使うと釣果を伸ばせます。フグはアオヤギの内臓を好んで食べます。そのため喰わせでもカットウでもアオヤギは内臓から刺して最後にベロで止めるようにして下さい」(船長)。

船長推奨グレメタル
喰わせ仕掛け図
カットウ仕掛け図

船長も驚きの高活性!ひと流し目から全員ヒット!

午前7時過ぎ、御前崎沖で反応を探していた船長から合図。「はい、いいですよ。水深30mです」。アオヤギが付けられた3本バリが海中へと吸い込まれていった。「2日前は、8時まではサバフグしか釣れなかったんですよ。今日はどうかな?」。船長が不安そうに呟いた。潮色は良く透明度は高い。潮も東から西へ0.3~0.5ノットと適度に流れているため絶好の条件に恵まれた。すると、堀内さんの竿が幸先よく曲がった。ブルブル、ブルッ!激しく竿を叩いて上がってきたのは28cm級のショウサイフグ。「いきなり来ましたね」と堀内さんもビックリ。すると、今度はカットウで狙う田中さんにもヒット。気が付くと乗船者全員が竿を曲げ、アッと言う間にバケツに3尾ずつフグが泳いでいた。「今日は、朝から活性が高いですね」。船長もひと流し目からの入れ喰いに白い歯がこぼれた。

また、来たよ!
やったね3尾目♪
満面の笑み、鈴木さん

喰わせ仕掛けは、置き竿でも入れ喰い!

「こんなに早く1尾目が釣れるとは思いませんでした」と嬉しそうな表情を浮かべる鈴木さん。右舷大ドモ(船尾)の横田守弘さんは、活発な喰いに置き竿で応戦。「今日は楽しいね。餌を付けて、置き竿にするとすぐにフグが掛かるから忙しくて(笑)。不思議と手で持っているよりも良く喰うんですよ」。着底してすぐに置き竿にしているのだが10秒も経つと竿先がビビビッと入り、フグが掛かっているのだ。しかも釣れてくる魚に小型は1尾もいない。足元のバケツはアッと言う間に30cm前後のショウサイフグで埋まった。しかし、その裏側で鈴木さんは苦戦を強いられていた。原因はナイロンの枝ス。活性の高いフグにハリを飲まれ、幾度となく切られバラシを連発していた。「あ~!また切られている」(鈴木さん)。「フグは掛けた時には、口に掛かっても首を振りながら上げてくる最中に飲み込むケースも多いです。こういう時にグレメタルやワイヤーが効果を発揮するわけです」と船長。

グッドサイズ!
良型ダブル!
口横の見事なフッキング!

怒涛の8連続ヒット!37cmビッグサイズ浮上!

午前9時、私も左舷ミヨシから竿を出した。竿は1.5m、8:2調子、オモリ負荷30号。仕掛けはカットウを使った。7時から約2時間喰いっぱなし。いつこの喰いがストップするかはわからない。水深は少し深くなり32m。着底後、敢えて誘わず道糸を張った状態でアタリを待った。すると、ビビビッ!とラインが震えた。すかさず頭上まで大きく合わせる。その瞬間ミシッ!と重量感が竿先に乗り、巻き上げを開始。「重い…」。最初から良型を予感させたフグは32cm級の良型だった。すると、右舷胴の間で歓声が上がる。「これはデッカイね」と船長。慌てて駆けつけると丸々肥えたショウサイフグが座席の上に横たわっていた。計測すると37cmジャスト。重量感たっぷりのショウサイフグだった。初挑戦で37cmをゲットした田中さんも満面の笑み。その後、私は投入ごとにヒットを繰り返し、気付けば怒涛の8連続ヒット!9尾目を釣った時には、餌のアオヤギを1パック使い切ってしまった。

やったね!ビッグワン!
丸々太った37cm!
喰わせは下バリが多かった
一投目に来た32cm級!
1時間で良型9尾!
足元のバケツはフグだらけ

竿頭30尾、型も25~37cm文句無しの良型揃い

午前10時、私の餌が無くなった所で何故か喰いも止まってしまった。 結局、午前11時40分、定刻の正午前に早上がりとなった。初挑戦&2回目の釣り人3人は、「型・数共に大満足!また来たいです」と口を揃えた。 『福神丸』のショウサイフグはまだ始まったばかり。来年の6月までのロングランで楽しめる。

[動画]船長!今日はどうでした?
最後に良型ヒット!
番号札を入れ船長に預けよう

□フグの刺し身□

『福神丸』と提携している『割烹旅館なかたに』の主人・中谷邦孝さんに刺し身(フグの薄造り)を教えて頂いた。是非参考に!
http://shop-around.jp/nakatani/

[動画]ショウサイフグの薄造り
割烹旅館なかたに

(吉田 洋一郎)

今回利用した釣り船
静岡県坂井平田港『福神丸』
〒421-0511 静岡県牧之原市片浜3379-130
TEL:0548-52-2129
詳細情報(釣りビジョン)
福神丸ホームページ
出船データ
ショウサイフグ船=9,000円(氷付・餌別)
※アオヤギ餌1パック600円
午前5時半集合6時出船、正午沖上がり
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