オフショアマガジン
2012.11.15号

興英丸・静岡県用宗港
駿河湾・御前崎沖でヤリイカ釣れ出す!

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夏のスルメイカが不調に終わった静岡県・御前崎沖で4日、ヤリイカの好釣果が記録された。28~43cmを竿頭で53尾(他にスルメイカ10尾)、乗船者9人中8人が30尾超えと数・型共に申し分ない成績。静岡県用宗港『興英丸』の興津勝義船長は、「久し振りに良いかもしれないですね」と好反応。しかし、その翌日から生憎のシケ続きで出船出来なかった。10日に6日ぶりに御前崎沖へ向かうと聞き、すっ飛んで行った。

沖釣り2回目の女性も乗って御前崎沖へ♪

午前4時半、集合場所の船着き場前へ到着すると12人が釣り座決めジャンケンの真っ最中。中でも一際目立ったのが、色白金髪の女性・小石維(こいし・ゆい)さん。話を聞くと、沖釣りは2回目。職場の仲間3人組で来ていて先週のリベンジだとか。「先週は石花海(せのうみ)で酔っ払っちゃって2尾でした。今日はもっと釣りたいですね」と小石さん。彼らが来た翌日に50尾超えの釣果が出たそうでリベンジに来たとの事。午前5時、煌々と船上灯を焚いた船は用宗港を出発。舳先を南西へと向けた。港を出ると海面に無数のイワシが跳ねていた。「ここは静かですが、御前崎沖は多少ウネリが残っていると思いますよ」と船長。

[動画]御前崎沖でヤリイカ好気配!前編
左右に分かれてジャンケン
仕掛け図

一投目からサバの猛攻!

御前崎沖の竿入れは、申し合わせにより午前7時と決められている。釣り座から一段下がった揺れの少ないキャビンで横になった。午前6時45分「皆さん準備して下さい」。船長のアナウンスと共に全員がキャビンから出た。御前崎沖では船長の言う通り2m近いウネリが残っていた。其々が竿にブランコ仕掛けプラヅノ11cm5~7本をセット。オモリ120号を握りしめ投入の合図を待った。午前7時、「はい、やってみて。水深は178m」。船長アナウンスと同時にシャンシャンとプラヅノのカンナが音を立てて飛んでいった。すると、着底前にけたたましい電動リールの巻き上げ音が船中に鳴り響いた。「サバだよ、サバ!」。投入した人全員の竿先がブルブルと激しく震えている。1尾、2尾…5尾のパーフェクト。「いや~参いっちゃったよ。一投目からサバかいな。この前は全く居なかったんだけどな」と、言いながら船長はすぐに移動を決めた。

これが興英丸スタイル
水深は180~240m
御前崎沖に出来た船団

二枚潮に苦戦!オマツリを避けるため1流し1投へ!

「はい、やってみて210m」。サバの反応を避け、投入の合図を出す船長。すると、「おっ、乗りましたよ」。右舷ミヨシ(船首)の釣り人が竿先を指した。水深が深いため明確ではないもののヒョコヒョコと竿先にアタリが出ている。電動リールの巻き上げ速度を“中速”に入れ慎重に上げてくると、海面からビュビュッと勢い良く水鉄砲を噴射したスルメイカが2尾連なって上がって来た。更に左舷ミヨシでは40cm級のヤリイカ、その隣でもヤリイカが上がり、船内は一気に活気づいた。しかし、そこから再びサバの猛攻が始まった。「あいや~またサバの反応が来ちゃった。上げて~」と船長。その後、移動の度に1投目こそ船中数尾のヤリイカが上がるものの二枚潮で次の投入ではオマツリをしてしまうケースが多かった。「悪いけど、潮が落ち着くまで1流し1投でやって行きましょう」と船長。

船中第一号はスルメ!
左舷ミヨシでは本命第一号!
前半はスルメが多かった

ハイピッチで誘えばスルメ、ヤリはスローで誘う

「同じイカ釣りでもスルメとヤリでは、誘い方が異なる」と船長。スルメイカはショートロッド、ハイピッチで誘って行く釣り方が有効だが、ヤリイカは全く逆だそうだ。「1mぐらい大きめにフワッと誘ったら止める。この止める時間を作ってあげる事が非常に重要です。この基本が出来ていないとスルメの釣果は伸びてもヤリの釣果は伸びません」と船長。釣り人個々の動きを観察していると、少し硬めの先調子竿を使った人はまめに誘いをかけ、スルメを中心に釣果を伸ばしているのに対し、胴調子の竿でゆったりと誘いをかけて止め、底を中心に上下1m毎に誘いをかけている人はヤリイカを1尾ずつ追釣していた。「胴調子の竿でしたらヤリは置き竿でも十分掛かりますよ」(船長)。

何者かに喰われたヤリイカ
ダブルヒット!
45cm級のグッドサイズ!

正午からラスト1時間!“入れノリ”で時合到来!

正午前、釣り場に到着したと同時に船酔いでダウンしていた小石さんがキャビンから復活。すると、1投目からいきなり40cm級のヤリイカを釣り上げニッコリ。そして、圧巻だったのは次の流し。まるでイカが小石さんの復活を待っていたかのように“入れノリ”状態になったのだ。「あれ?落ちていかない…」(小石さん)。水深は240mあるのだが、180mから落ちていかないのだ。サバで仕掛けが止まるシーンは幾度となく見たが、竿先にはモタ~としたイカのような反応が出ていた。すかさず慎重に巻き上げを開始した小石さん。胴の間ではスルメとヤリの5点掛け、大ドモではヤリイカ3点掛け。そして、慎重に海面から仕掛けをたぐる小石さんの目の前には白く光るヤリイカが2尾ぶら下がっていた。「やったー!」。思わず喜びの声を上げ、記念撮影。そして、納竿の午後1時を迎えた。

やったね♪1尾目
ヤリイカヤリイカ♪
当日最大の45cm!
美しいヤリイカ
4、5尾掛けが連発!
よし!これで5尾♪

ヤリイカのシーズンはこれからが本番!

竿頭はヤリイカ11尾(25~45cm)とスルメイカ3尾を釣った奥野雅紀さん。船酔いから復活した小石さんも見事ヤリ7尾、スルメ1尾を釣り上げた。「もうちょっと後半のノリが何度かあればね。でもお土産には十分。存分に楽しめました」とヤリイカ10尾を釣った本多良行さん。今期、大幅に遅れていると思われる駿河湾のヤリイカシーズンはこれからが本番。今後は御前崎沖と石花海の模様を見て状況の良い方へ出船するとの事。型の良さが売りの駿河湾のヤリイカ釣り。是非出掛けてみては如何だろう。

[動画]御前崎沖でヤリイカ好気配!後編
納竿間際にダブル!
帰りは富士山がくっきり!

(吉田 洋一郎)

今回利用した釣り船
静岡県・用宗港『興英丸』
〒422-8046 静岡県静岡市駿河区中島606
TEL:054-286-1784
詳細情報(釣りビジョン)
興英丸ホームページ
出船データ
(料金)ヤリイカ船=1万3,000円(氷付)
午前4時半集合5時出船、午後1時沖上がり
※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。
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