釣りビジョン

山木一人プロデュース、ismの新作ルアーが登場!

2023年03月18日公開

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ロン毛社長こと杉山貞圭さん率いるism軍団。取締役に鬼才・山木一人を迎え、若手プロスタッフもレベルが高い。今回紹介するのは、山木さん考案のミノーと、東智也さんプロデュースのペンシルベイトだ。

あらゆる魚種を惹きつける引力を持つ、山木製シンキングミノー

バスだけでなく、ソルトも大得意な山木一人さん。今回はソルトでもバスでもなんでも狙えるシンキングミノーを作ったとのこと。山木さんのことなので、ひと癖あるモノに違いない。ご本人にお話を伺おう。

山木「市場にある既存のシンキングミノーのほとんどがトラウト系の横に平べったいロール重視のものが多いんですよ。あるいは、昔ながらのラパラのカウントダウンとかのあまり動かない系。僕はこれでロックフィッシュやフラットフィッシュ系も全部やるんですけど、バスも含めて魚からルアーを追いかけてきてくれるパワーが欲しかった。ちっちゃいミノーなんで、泳ぎをワイドにして、水押しを強くして、魚に見つけてもらって寄ってきて食べてもらおうかなって」

名前は、ミノ。もともと山木さんが自分用に機械で削って使っていたものだという。いろいろな魚がよく釣れていて、「じゃあ、これ作る?」と相なった。

山木「ミノはスローシンキングなんだけど、見えるところで投げたら何秒でどれくらい沈むかわかるじゃないですか。例えば、5秒で1m沈んでいるなら自分でカウントして引きたい層を引っ張ってこれる。狙ったレンジをキープしながら強い泳ぎで引っ張ってくるにはこのサイズのカウントダウンが僕には必要だった。ソルトの魚でも、例えばカマスはルアーがハマれば前から食ってくるんです。これでカマスを釣るとほとんどフロントフックに掛かってくる。カサゴもそう。だから、魚には好まれているな、というのを確信しています」

東智也謹製、でかバスに効くハイアピール・ペンシルベイト

一方、こちらは新進気鋭の若手アングラー・東智也さんがプロデュースするペンシルベイト。昨年から琵琶湖ガイド業をスタートさせているので、ビッグレイクの風や波にも負けない仕上がりになっているだろう。通称・ファルコンパンチ。東さんにお話を聞いた。

東「ペンシルベイトは湖面が波立っていたりするとアピール不足になり、魚を引っ張る力が弱くなるのですが、これはしっかり強く誘えて、なおかつデカい魚を獲っていけるんです」

バス用としては大きめの12cmボディ。側面にはフラットな面が設けられ、さらにはポッパーのようなカップも掘られている。

東「従来のペンシルベイトはラウンドボディで水を上下に受け流す形状なのですが、これはフラット面で力強く水を押し返すことができるのが最大のキモです。これによって強く大きな音とスプラッシュを出すことができます。カップも相乗効果を狙ってポコンというチャガー音を出すためにつけました」

よく見ると、各アイが横向きになっている。この理由は?

東「フラット面で水を押すので、それ以外の横方向への抵抗を極力減らしたかったのがひとつ。もうひとつはフックの前後への可動域を狭めることによってより大きなフックを搭載できるようになるのが狙いですね」

自分で木の手削りから作りはじめたという、ペンシルベイト。現場での経験による自信が表情にみなぎっているようだった。

 

施設等情報

INFINITE SEEDS MAKERS株式会社
TEL:06-6115-5908 INFINITE SEEDS MAKERS株式会社公式サイト

施設等関連情報

ザ・キープキャスト2023(終了しました)
■会期
2023年3月11日(土) 9:00~17:00
2023年3月12日(日) 9:00~17:00
■会場
ボートメッセなごや 第3展示館
愛知県名古屋市港区金城ふ頭2-2
     
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この記事を書いたライター

望月 俊典
千葉県九十九里町生まれ。雑誌『Rod and Reel』副編集長を経て、フリーランスの編集/ライターとなる。海外の秘境釣行も大好きで、『世界の怪魚釣りマガジン』の立ち上げ&制作を手掛けた。現在は、琵琶湖事務所で仕事や釣りにいそしむ。著作は『バスルアー図鑑』(つり人社)。ちなみに、学生時代に、ネッシー(といわれているであろう現象)を目撃&撮影したことがある。
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