一方、こちらは新進気鋭の若手アングラー・東智也さんがプロデュースするペンシルベイト。昨年から琵琶湖ガイド業をスタートさせているので、ビッグレイクの風や波にも負けない仕上がりになっているだろう。通称・ファルコンパンチ。東さんにお話を聞いた。東「ペンシルベイトは湖面が波立っていたりするとアピール不足になり、魚を引っ張る力が弱くなるのですが、これはしっかり強く誘えて、なおかつデカい魚を獲っていけるんです」バス用としては大きめの12cmボディ。側面にはフラットな面が設けられ、さらにはポッパーのようなカップも掘られている。東「従来のペンシルベイトはラウンドボディで水を上下に受け流す形状なのですが、これはフラット面で力強く水を押し返すことができるのが最大のキモです。これによって強く大きな音とスプラッシュを出すことができます。カップも相乗効果を狙ってポコンというチャガー音を出すためにつけました」よく見ると、各アイが横向きになっている。この理由は?東「フラット面で水を押すので、それ以外の横方向への抵抗を極力減らしたかったのがひとつ。もうひとつはフックの前後への可動域を狭めることによってより大きなフックを搭載できるようになるのが狙いですね」自分で木の手削りから作りはじめたという、ペンシルベイト。現場での経験による自信が表情にみなぎっているようだった。