釣りビジョン

東京都・江戸川区。【安・近・短】でファミリー向けの『江戸前テナガエビ釣り』が開幕!

2023年05月23日公開

888_main

いよいよ2023年のテナガエビの季節到来! 梅雨時のシーズン本番に向けて、東京都内有数のテナガエビ釣り場「新左近川親水公園」(江戸川区葛西エリア)の釣れ具合をさっそくチェックすると、短時間釣行ながら小気味のいいエビの引きを堪能できた!!

江戸前テナガエビ釣り場「新左近川親水公園」を調査!

梅雨が近づくと本格的なシーズンを迎える釣りモノが「テナガエビ」。汽水域で手軽に狙えるターゲットだけど、奥の深さにハマる釣り師も少なくない。そして、食べて美味しい点も人気の理由ですね。
東京都でも荒川や江戸川、多摩川などの河口域で狙え、江戸川区の葛西にある「新左近川親水公園」もテナガエビの人気釣り場として知られるスポット。5月中旬、今年の釣れ具合を探りに行ってみたところ、まずまずの好感触を得られたのでレポート!

当日は、午後2時近くというかなり遅めに新左近川親水公園に到着。雲が低く垂れこめ、鉛色の空が広がっている。予報では夕方前にまとまった雨が降るらしい。さっそく新左近橋下にある駐車場に車を停め、今回誘ってくれた釣友の久保田氏と、目の前の橋の下ポイントに入る。釣り場へのアプローチの簡単さがここの魅力のひとつ。

ハゼはカンタンに釣れるが本命のテナガエビは?

川を見ると水位が低く、斜めに敷き詰められたゴロタ石は大半が水面に出ている。手早くノベ竿に仕掛けをセットし、赤ムシをつけて釣り開始。ちなみに新左近川親水公園ではリール付きタックルでの投げ釣りはできないので注意です。
足元のゴロタのすき間や竿が届く範囲の沈み石の影に、仕掛けを振り込んでいく。この釣り場は、川といっても流れはかなりゆるやかだ。数回振り込むとウキが激しく動くが、掛かってきたのはハゼ! ここはハゼ釣り場としても有名だが、今日は本命ではないので即座にリリース。
橋の下のゴロタ場を移動しながら、テナガエビが潜んでいそうなすき間を探っていくと、ようやくウキがモゾモゾと動く…。ちょっと待ってから、軽く竿で聞くと生命感があり、竿を立てるとピンピンというエビ独特の引き! 残念ながら、抜き上げ中に空中でハリが外れてしまったが、シーズン最初の手ごたえに思わずほくそ笑む。ところが、この後は1時間近く探るが、2人とも釣れるのはハゼばかり…。天気もだんだん怪しくなってきたので、雨が降り出す前にポイント移動することにした。

 

待望の今年初テナガエビをキャッチ! 良型も顔を見せた!

川沿いに数分歩いて、中左近橋の下へ入って釣り再開。一投目は、目の前の水中に岩がいくつか固まった、いかにもなところへ仕掛けを入れる。ウキがなじむと、すぐにピクピクとアタリ。岩の間へジリジリと動くのを確認して竿に乗せるようにアワセる。ピピピッという引きを感じつつ抜き上げると、まだ小ぶりなメスだが、幸先よく待望の1匹目をキャッチ。

この後はこまめに立ち位置をかえて、足元のすき間や沖目の岩陰をていねいに探っていった。ハゼたちにさかんにアタックされながらも、筆者も久保田氏もエビのアタリを捉えることができた。乗らないアタリも多いが、ポンポンと釣れるタイミングもあり、2人とも飽きない程度にエビを釣り上げていく。まだシーズン初期だからか、同じ穴に複数潜んでいる感じではなく、エビが好みそうなところを探りながら釣った方が数は伸びる印象。移動してから2時間弱で、大きなハサミを持ったオスも混じって、2人で8匹を釣ったところで雨が降り始める。これから夕方の時合いかとは思ったけど、かなり強く降る予報だったので、今回は欲をかかずに釣りを終了~。

ちなみに釣り上げたテナガエビは、すべて久保田さんに持ち帰ってもらい、美味しい唐揚げになったとのこと。釣り上げたテナガエビを肴にして飲むお酒は格別ですよね!

梅雨が近づけばいよいよテナガエビシーズン本番!

新左近川親水公園は、荒川と旧江戸川をつなぐようにして流れていて、ゴロタの敷かれた護岸が続いている。川にかかる橋の下は人気のスポットだが、それ以外の岸でもテナガエビは狙えるので、アタリが少ないときは移動しながら探るのがアリだと思う。足元中心に釣るなら竿は1.5~1.8mでも十分釣りになるが、水位が低いときは3mクラスの竿があると沖目が探りやすい。梅雨が近づくにつれ、だんだんとテナガエビの数は増えていくので、見えるエビを狙うサイトフィッシングもできそうだ。

しかし、人気釣り場なので、休日は混雑を覚悟した方がいいだろう。駐車場やトイレ、自販機も完備で、大型の遊具やカヌー施設もあるというファミリーにもオススメの釣り場だけに、他の公園利用者やカヌーなどの迷惑にならないように釣りを楽しみたい。近くにはスーパーやコンビニもあって便利だが、近所にエサを買える釣具店はないので事前に用意のこと。

施設等情報

■『新左近川親水公園』
住 所 :江戸川区臨海町2丁目・3丁目地先
アクセス:東京メトロ東西線「西葛西駅」から
                 都営バスで約15分
    「西葛26葛西臨海公園駅行」で
            「臨海町二丁目団地前」下車
    「西葛27臨海町二丁目団地行」で
    「紅葉川高校前」又「臨海町二丁目団地」下車

施設等関連情報

駐車場:新左近川親水公園駐車場200台
            (午前7時から午後9時半)
    左近橋下駐車場15台(24時間)
    ※最初の1時間200円/以降1時間ごとに100円

トイレ・自販機あり
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

安倍 康浩
ルアー専門誌の編集者を経て、現在は釣り・アウトドアを中心に動画制作をおこなうTOZiiTO代表。霞ケ浦水系のオカッパリバスフィッシングや東京湾のボート(シーバス・チニング)、エリアトラウトなど幅広く釣りを楽しんでいるが、突出して得意な釣りモノがないのが長年の悩み。釣り以外にはSUP、キャンプ、家庭菜園など外遊びを趣味としている
instagram:
@yasuhiro_abe16
このライターの他の記事も読む

その他オススメ記事

釣りビジョン倶楽部