釣りビジョン

南房総・洲崎沖のイサキが早くも最盛期の勢い!!

2023年05月31日公開

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イサキは、梅雨の頃に旬を迎えることから「梅雨イサキ」とも呼ばれる。千葉県・南房総では、今年は早くも5月下旬に最盛期が来た模様。既に抱卵して“旬”の様相で数・型ともに絶好調とのこと。洲崎港『佐衛美丸』に出掛けた。

洲崎港はイサキ釣り場が近く好立地だ!

『佐衛美丸』は、早川忠信船長のおおらかな人柄や腕の良さから初心者にも人気のある船宿だ。洲崎港は、房総半島の最先端・洲崎のすぐ傍。この港はイサキ釣りには好立地で最も近い釣り場は港の目の前。しかもその釣り場はA級ポイントである。 乗船予約は前日の午後8時まで(記事末のTEL)。集合は午前4時20分までに港の駐車場(記事末の「佐衛美丸ホームページ」の「アクセス」参照)。コンテナで受け付け、氷を貰い荷物とともに船に移動。船長に名前を呼ばれたら乗り込む(予約順)。

指示ダナの3m下からコマセを撒いてアタリを待つ

オモリ60号のFLビシのコマセ釣り。タックルの詳細は仕掛け図と写真参照。『佐衛美丸』特製仕掛けは全長3m、ハリには配給のバイオベイトをチョン掛けに。船長に聞いた基本は、「タナは上(海面)から取り、指示ダナの3m下からコマセを撒き、指示ダナにもコマセを撒いてアタリを待つ」というもの。更に応用編としては、「アタリが来てもすぐには巻き上げず、そのまま追い喰いを待つとダブルやトリプルになりやすい」とのこと。

 

指示ダナで小さく煽る、クンクンッ、ギューンッ!

5時前に出船、この日は晴れのナギ、絶好の釣り日和だ。「タナは上から20m」という船長のアナウンスでスタート。ベテラン釣り師のコマセワークを見てみいると、指示ダナの3m下から「鋭く小さく竿をシャクっては2、3回リールを巻く」を繰り返してビシを指示ダナまで持ち上げる。指示ダナでアタリを待ちながらも、数秒に1度のペースでタナで「鋭く小さく竿を煽ってすぐ戻す」を繰り返す。船長に聞いてみると、「イサキは誘い上げてもまず喰いませんが、鋭く小さく煽ると指示ダナを守りつつコマセを撒くことにが出来る。イサキには良い釣り方です」とのこと。

中盤の移動成功、ダブル、トリプル、連発!

イサキは良型中心にポツリポツリといい調子で釣れたが、段々潮が速くなり流し直しのペースが早まった。ベテランの木更津市の福原さんは、「潮が速くなったらビシをあまり下ろさず、指示ダナの2m位下からコマセを撒くといいですよ」と言いながら立て続けに良型イサキをトリプルで釣り上げた。中盤潮がぶっ飛ぶと、「移動します」と船長。「イサキは潮が止まっていた方が良い」とのこと。船は洲崎灯台を回って館山側へ。ここは潮が動いていない。「上から40m」と、指示ダナは深くなった。これが奏功!型は少々小さくなったが、大・中・小アジ交じりでイサキがダブル!トリプル!を連発!一気に船は賑やかに。

今季一番の好釣果!これからが本番だ!

終盤になるとイサキの型がどんどん良くなった。相乗効果か活性も上がり、私も大・中・小のイサキをトリプルで釣り上げた。11時頃沖上がり、11時30分には帰港。結果、22~35cmを30~50匹(9人中4人が“制限匹数”)。これに20~38cmのアジも30~50匹と、全員大満足の釣果だった。
早川忠信船長に今シーズンのイサキについて聞いてみた。「イサキは水温が高いのでもう抱卵しています。今日は今季一番の良さでしたが、これからは連日この位は釣れるでしょう。最盛期には仕掛けを下ろせば喰って来る“入れ喰い”が続きます。是非、遊びに来てください」。

今回利用した釣り船

千葉県洲崎港 『佐衛美丸』
〒294-0316 千葉県館山市洲崎1-228
TEL:080-8095-1991
定休日:毎月第2・4水曜日(祭日の場合は翌日) 釣果・施設情報 「佐衛美丸 」ホームページ

出船データ

イサキ予約乗合
料金=1万1,000円(餌、コマセ、氷付き)
集合=4時20分(駐車場)
出船=5時(揃い次第)
レンタル=貸し竿(手巻き 1,000円、要問い合わせ)
※釣り座は予約順(乗船は船長から声が掛かってから)
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

岩見 忠弘
釣りビジョンAPC
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。
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