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ダブルヒットは当たり前?東京湾ルアータチウオ絶好調!東京都深川『深川 吉野屋』

2025年07月22日公開

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今期の東京湾タチウオは暑い時期にも関わらず良型も好調で、ファンたちを楽しませてくれている。東京湾のタチウオはいくつか釣り方の種類があるが、今回紹介するのは「メタルジグ」を使ったジギング。日々進化し続ける、釣り方やタックル。その最先端が集まる、東京都深川『深川 吉野屋』から出船した。

【この記事を書いたライター】山口 充

東京メトロ東西線「木場駅」から徒歩2分!

車でのアクセスは首都高速を利用。箱崎方面からは「木場出口」、湾岸線方面からは「枝川出口」を経由し、いずれも乗船場まで約5分。『深川 吉野屋』乗船場は東京都江東区木場6‐15-11の住所をカーナビにセットしておこう。乗船場に到着したら荷物を降ろし、移動案内に従い近くの専用駐車場へ。

電車でのアクセスも良く、記者の周辺でも電車釣行を楽しんでいる釣り人は多い。最寄りは東京メトロ東西線木場駅。出口2から出て、左へ進み最初の路地を左折(角に酔月という居酒屋あり)。赤い橋(新田橋)を渡るとすぐ左側に待合所がある。『深川 吉野屋』待合所までは徒歩2分程度。待合所から乗船場までは徒歩3分程度。

店内で受付を済ませたら、札をもらい、運河沿いの停泊場所の黒板で該当の釣り物を確認。その後乗船となる。なお、『深川 吉野屋』は絶品料理を提供してくれる屋形船もおすすめだ。

タックル

船宿の推薦は「ベイトタックル」。ロッドは6ft前後のベイトロッドと、小型のベイトリールの組み合わせ。リールは高速で巻けるハイギアタイプの方が細かいアクションや喰い上げ対策に有効だ。

メインラインは0.8~1号で、高切れ対策の為に個人的には200m巻いておきたいところ。東京湾のタチウオでは柔らかめのロッドを使うアングラーが多く、そのロッドとのマッチングで、リーダーはフロロカーボン製が多く使われているようだ。リーダーの号数は6~8号を1m前後。テーリング防止、ブレイク低減対策でリーダーの先端に12号前後を30~50cm組むパターンもある。メタルジグに関しては100~120gが多く使われていた。

状況、ポイントで変化するのも東京湾タチウオの面白い所であるが、メタルジグひとつとっても、様々なタイプが存在するため、最新のトレンドなども含め、事前に船宿に確認するといいだろう。

 

東京湾クルージングで涼みながらポイントへ

受付を終えて乗船開始。船上には常連の釣り人たちが綺麗にラインシステムを組んだタックルがズラリと並んでいた。大人気な釣り物だけにほぼ満員。出船は午前7時。全員揃ったので少し早めに桟橋を離れ東京湾へ。水門やたくさんの橋をくぐり、東京湾奥ならではの風景を楽しませてもらった後は、高速クルージング。風を受けながらポイントまで船を走らせる。

まずは第二海堡と観音崎の間にあるポイントからスタート。ほかのタチウオ船も続々と集まり「東京湾タチウオ船団」が形成される。水深は50~60m。タナは20~40mまでタチウオの反応が出ている。大森健吾船長の合図でスタートフィッシングとなった。

まずはミヨシに移動してカメラを構えていると、なんと幸先よくファーストフィッシュが釣り上げられた!上がってきたのは狙い通りの綺麗な良型タチウオである。その後、ヒットが連続。スゴイとは聞いていたが、これほどまでとは…撮影も大忙しである。しかも釣り上げられるタチウオは軒並み良型。

航路付近のポイントは“大きいサイズが揃う”一級ポイントとして知られているが、今期は早くもサイズが揃う。フォールでもヒット、上げて来てもヒット。スタート直後から最高の展開となった。

喰いの変化でベテランチームがリードする

その後も連続ヒットやダブル、トリプルもあり撮影は引き続き大忙し。小型も混じるが、全体的にメーター超えクラスが多い。ちなみに、東京湾のタチウオは幅、体高があり、長さでは「大きさ」が判別しにくい特徴がある。そこで皆さんご存知“指の本数”でサイズを確認する。短くても太ければパワーがある。

その後、反応が消えると潮回りをして再開。すると、タチウオの喰い方も変化したのか、それを上手く捉えるベテランチームが釣果を上げ始めた。釣れすぎて余裕が出てきたのか、「きたっ!」とヒットすると「バレろ!」コールで沸くなど、船内は楽しくにぎやかな雰囲気に。

今回のように、大勢のお客さんが乗船すると「釣り辛いのでは?」と考える方もいるかと思うが、それが良い影響を及ぼすこともある。それが「ジグナブラ」。多くのメタルジグが上下している状況で発生する現象であり、「移動しますので上げてください」の合図でヒットするのは正にその象徴と言える。一気に回収されるメタルジグに好反応を示すこともあるのだ。「船にタチウオが付いている」証拠とも言えよう。

移動した先の走水沖でも釣果好調!

大森船長は潮の状況と時間を見て「走水沖」にポイントを移動。するとそこには、さらに多くのタチウオ船が集まっていた。テンヤタチウオ船、テンビンタチウオ船が入り交ざる「魅惑のポイント」。これまでとは潮の流れが異なるのでルアーのコントロールは慎重に行う。

開始早々ヒットの連続であった!ただしフックアウトも多め。サイズは”夏タチ”に多い様な小型も多かったため、常連の釣り人たちは率先して「リリーサー」を使い丁寧にリリースしている。引き続き、ビッグファイトもあり、船上は大いに盛り上がりをみせた。

途中、記者がタモ入れで116cmの個体をすくいあげた!それに続くように幅広タチウオが数本上がり、午後2時に沖上がりの時間を迎えた。

絶好調の東京湾タチウオ。まさに今フィーバー中なので、いち早く楽しんでいただきたい!

今回利用した釣り船

東京都深川『深川 吉野屋』
〒135-0042 東京都江東区木場6-15-11
TEL:03-3644-3562
定休日:毎週火曜日 釣果・施設情報 深川 吉野屋ホームページ

出船データ

ルアー・タチウオ乗合
乗船料金:男性 10,500円、女性&高校生 8,000円、中学生以下 6,000円
集合:6時
出船:7時/帰港:16時頃
※貸し道具あり(1セット500円)
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

山口 充
プロアングラーとしてテレビ出演、企画、撮影、雑誌執筆やカメラマンをこなしながら「旅と釣り」をテーマに日本中を釣り歩く。公益財団法人日本釣振興会神奈川県支部長・普及振興委員会。2016年JGFA・MVPアングラーズアワード受賞。伝統の和竿「横浜竿」を使い、2020年IGFAタチウオ世界記録を獲得。
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