オフショアマガジン
2014.2.15号

鴨下丸・神奈川県磯子・八幡橋
真冬の東京湾で青物ジギングに挑む!

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ソチオリンピックが開催され、寝不足気味の日々が続いている。テレビは見たいが釣りにも行きたい。若きアスリートの挑戦する姿を見て、私も新しい釣り、ジギングに筋肉トレーニングも兼ねて、挑戦してみようと情報を収集、厳冬の今時分に横浜・八幡橋『鴨下丸』からルアー船が出ていると聞いた。狙いは“青物”で“本命”サワラであるとの情報、10日に乗船した。

三釣五沈”とは

『鴨下丸』は、横浜・磯子の掘割川に架かる八幡橋の上流右岸にある。当日は前日の雪で高速道路の閉鎖が残り、6時着になってしまった。道路事情のせいか釣り人は普段より少なく、ジギング船の乗船者は私も含めて4人。ルアー船担当の萩原船長に近況を聞くと、4日(火)にサワラがトップ5匹、2番手も4匹。“外道”でマダイの3㎏クラス2匹、サワラは最大90㎝オーバーが出ているとの事。「ただし、相手が回遊魚だから当たり外れはありますよ。3、4日好調が続き、4、5日不調になる-すなわち“三釣五沈”が青物ジギングです」と船長。この日が“五沈”にならないよう願った。

早朝の船宿『鴨下丸』
受け付けの様子

“二刀流”で狙う!

仕掛け図
雪の影響を考慮して30分遅れの7時30分出船となった。タックルを見ながら道具・仕掛けを聞く。ジギング用の6フィート前後のロッド、リールはPEライン2~3号を200~300m巻けるスピニングリール、リーダーは40ポンド前後を5m巻いておく。ジグは100g前後でアシストフックと好みによりトリプルフックをつける。船宿で100gジグとアシストフック3/0は販売している。
トップウォーターキャスティング用に12、13㎝のミノーも用意した方が良い。 参考のために販売品と、当日、所有者の了解を頂いた持参のジグを写真に掲載しておくので参考にして頂きたい。

船宿で販売
レンタルタックル
ジグ各種

ポイントは海鳥が教えてくれる!

トップで1号
観音崎の南、鴨居沖を目指す。当日は曇りで弱い西風。デッキに出ていると、猿島沖辺りから海鳥が沢山飛んでいるのが見えた。「多分シーバスがベイトを追っている」と船長。“鳥山”が見えるのは久しぶりで、期待が膨らむ。観音崎を廻ると直ぐ目の前に“鳥山”があった。すかさず船長からキャスティングの合図が出てスタート。一斉にルアーを投げるがナブラが小さいせいかアタリがなく、水深47mでジギングを開始した。
ジギングで狙い始めて2時間程経過した10時30分過ぎ、観音崎沖に“鳥山”を発見、全速で船を進める。スリリングな展開になって来た。着いてみると鳥が海面に急降下してベイトを捕食しており、キャスティング開始、すかさず船長がヒットさせたがシーバスだった。しかし、海面を凝視しているとサワラのライズが出る。ジャンプしたり背ビレを出しベイトに襲い掛かるのが見えた。思わず唸り声が出そうになる。すると左舷ミヨシ(船首)の樋口和人さん(戸塚)にヒット。やり取りの後、上ってきたのは90cmに迫る“本命”サワラ。続いて左舷胴の間(中央)の豊岡泰造さん(横浜)と萩原船長に同型サワラが上った。僅か20分の間で3匹。いずれも3㎏を超える良型で、久し振りに興奮した。

船長が2号をゲット
こちらは3号
2号を計測

チャンスは突然やってくる!

“鳥山”が消え、ジギングを再開。私も12時過ぎから見様見真似で釣り始めた。数回の場所変えの後12時30分に樋口さんにアタリが出た。力強い引き込みで、船上にドラッグ音が響いた。船長が駆けつけ「ワラサかもしれない」と言う。ラインを引き出し船底に突っ込んだ相手は、船長の予想通り良型のワラサ、計量すると4.6㎏あった。“本命”よりパワーのあるジギングの対象魚だ。そして、2回目のゴールデンタイムが2時に始まる。
一時いなくなった海鳥がまた海面に集まって来た。“鳥山”を目指して船を回し、風上からキャスティングを開始しようとするが、接近すると消えてしまう“鳥山”を追いかける事数回。やっとサワラが海面にライズしている“鳥山”に左舷から近づけた。船長に「左舷で投げてみたら」と言われ、ジグを投げてみる。「重たいジグは“鳥山”に直接投げ込まないで、周辺部を狙いカウントダウンしてベイトの下を横引きするようなイメージでやる方が良い」とアドバイスを貰い、片舷に船長も含め5人が並び、キャスティング3人、ジグ2人で釣り続けた。間もなく、私の竿にラインが擦れるようなザラザラ、コツコツとした違和感が伝わって来た。キャスティングの方とオマツリしたかと思い、竿を小さく合わせてみるとゴッツンとアタリ!ドラッグが逆転してラインが出て下に引き込まれた。「サワラはパワーがあるな」と思いながらやり取りしていると、豊岡さんがキャスティングでサワラを掛けた。ダブルヒットになりタモは豊岡さんに先を譲る。私は数回のやり取りの後、海面に浮いて来たのは何と3.6㎏のマダイ。嬉しい“外道”だ。ジグ投げのもう1人の方は2回リーダーから切られて残念ながら上がらなかった。その後“鳥山”は消えて、ジギングでシーバスを追加して納竿となった。
この日の結果は、船中でサワラ(3~3.6㎏)4匹、ワラサ(4.6㎏)1匹、マダイ(3.6㎏)1匹、シーバス数匹。 

樋口さんボリューム満点ワラサ
富岡さん2匹目
私が上げたマダイ
放流シーバス
放流シーバスその2

“立春”は過ぎたが、まだまだ寒さは厳しい。しかし、この釣り、そんな寒さを吹き飛ばしてくれる程熱い!2月一杯は、サワラをメインに狙っていくとの事。船長の言葉通り、安定して釣れる釣り物ではないが、ベイトのイワシは沢山回遊しており、条件さえよければスリリングな場面に出会える可能性は十分にありそうだ。サワラの後は、イナダ・ワラサ&大型ブリが狙える時期も来る。嬉しい“外道”も交じる東京湾・青物ジギング。今後も大いに楽しみだ。 大型サワラの刺し身を頂いたが脂の乗りが素晴らしい。トップキャスティング用タックルも準備して挑戦してみては如何だろう。

(釣りビジョンAPC・野口壮一)

今回利用した釣り船
神奈川県磯子・八幡橋『鴨下丸』
〒235-0008
神奈川県横浜市磯子区原町8-31
TEL:045-751-3654(定休日:毎週木曜日)
詳細情報(釣りビジョン)
鴨下丸ホームページ
出船データ
出船時間:午前7時00分 / 沖上がり:午後3時頃
乗船料金:9,500円(女性・中学生以下割引あり)
※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。
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