喰いは渋いもののモチベーションは維持している船内。船は引き続きポイントをランダムに探っていく。目安のひとつである明石海峡大橋を東西に行ったり来たり。反応が高い場所やこの日の実績ポイントを潮流変化のタイミングで流し直したりと目先を変えながら探り続ける。すると潮の緩やかな場所で投入の合図と同時にタイラバを投入する釣り人が。先ほどタイラバでアコウを釣り上げた釣り人だ。注視しているとすぐにアタリがあった。余裕でやりとりしているように見えるものの、タイラバは基本的に静かなやり取りを心掛けるもの。タイラバとジギングとの併用ですぐにスイッチ出来るのはさすがだ。上品なやりとりの末に上がってきたのは40cmを超える綺麗なマダイ。残り時間もあと少し。全員が集中力を切らさず粘り続けたが、そのマダイを最後に12時30分に沖上がりとなった。「今回は青物なんだけどね〜」そんな言葉を口にしていた釣り人もいたが、青物は日ムラがある様子。常連ならではの機転がお土産確保に繋がったが、高めだった水温も良い落ち方をしていると説明してくれたのは直毅船長。例年この時期から適水温状態となる明石海峡周辺は、青物を中心に活性の上がった魚たちが釣り人を喜ばせてくれるハイシーズン。明石ブランドの名が付いた美味しい魚を釣って食べる。イチオシのおすすめプランである。