その後、予報通り南西風が強まり海上は大シケになり、少しだけ早く切り上げて帰港となったが、終了間際に胴の間(中央)の釣り人が“本命”を釣り上げ、終わってみれば1kgクラスのオニカサゴがトップ3匹、船中5匹。釣れる時はトップで7、8匹というが、良型が多いので1匹あれば家族3、4人で食べるには十分である。“ゲスト”には1.5kgのカンコ、メダイ、ユメカサゴ、オキメバル、そして脂たっぷりの“寒サバ”多数と、多彩な魚が顔を出しお土産はバッチリ。それでも「これでも少ないほう」と船長。最後に、クーラーボックスにオニカサゴを入れるときは、必ず背鰭の棘をハサミで切り落としておこう。そのまま入れてしまうと、調理時クーラーボックスから魚を取り出す際にうっかり棘に触れてしまい痛い目に遭うことも。ぷっくりと腫れ上がり、猛烈な痛みに襲われることになる。くれぐれも注意!!この時期のオニカサゴといえば、とにかくしゃぶしゃぶが絶品。肝と一緒に食べる霜降りの刺し身も最高だ。そして極めつけは“ひれ酒”である。『長福丸』では、暫くの間はオニカサゴ船を出船させるとのこと。まだまだ寒い日が続く。オニカサゴ料理で身も心もぽっかぽかに温まろう。