流し換えてはポツリポツリの取り込みに、みなさん疲れの色が見え始めた沖上がり間近。大ミヨシの一之瀬さんが5連続で投入・取り込みを見せるや否や、船中いたる釣り座で竿が曲がる時合いに突入。ここまで忍耐の釣りをしていた釣り人たちも大いに気を吐いた。かくして沖上がり時間まで好釣が続き、集計の結果は最後の流しでまくりにまくった左舷ミヨシの東條さんが67杯で逆転竿頭。次点は右舷大ミヨシの一之瀬さん65杯。続いて50杯、46杯とみなさん大健闘。おおむね20杯前後をお土産に持ち帰る釣果で笑顔の帰港となった。「例年より多い。イイ方だと思いますね」と船長も太鼓判のマルイカ。これだけ釣れていても実は釣果の谷間で、取材後日には再び竿頭は束超え(100杯超)を叩き出した『たいぞう丸』。この好機はこれから始めたいビギナーや一皮剥けたいアングラーにおすすめなのはもちろん、腕に覚えのある上級者にも束釣りとその向こう側を目指してチャレンジ頂きたい。