9時頃、途中でサバに捉まり仕掛けが降りて行かない。「サバが多くて、これじゃ駄目だ。移動します。上げて!サバに注意してよ」と船長が言うと、「気を付け様がないでしょー!!」と釣り客が切り返す。移動直後は仕掛けが降り、ヤリイカが釣れ出すと、サバが寄って来る。そして、暫くするとサバがいなくなる。10時頃サバの姿が消えた。ヤリイカの多点掛けのチャンスだ。右舷トモ寄りの人は途中からサバを避ける為、ツノ数を3本に減らし、確実に1杯、2杯とイカを取り込んでいる。沖上り間際にも“入れ乗り”タイムがやって来た。左舷胴の間で4点掛けを取り込んだ。「やりました、4杯です」と満面の笑顔。あちこちで3点掛け、4点掛けを取り込んでいくが、無情にも沖上りの時間が来た。最終釣果はトップで71杯!どの流しも、底近くで確実にヤリイカがアタックして来るが、途中でサバに捕まったり、サメに追い回されたりで、気が抜けなかった。それでも、トップは71杯。次が68杯。40杯代の人が多かった。船長は「今日のサメは異常。いつもこんな事は無い。スソ(最低)の10杯の人はサメにやられて竿を出さずに休んでいた」と言う。渡辺忠さん(福島県いわき市)は36杯を釣り、「ヤリイカは今シーズン初めて。型が良かったし満足です」と言って下船して行った。原田稔さん(埼玉県吉川市)は43杯釣り、「サバはイカ釣りでは税金の様なもの、しかし、サメにはビックリした」と苦笑していた。山崎真人さん(川越市)が竿頭。「竿は胴調子で煽らずに待っているだけ。竿が軟らかいから勝手にイカを探ってくれる」と話してくれた。イカを1杯ずつビニール袋に入れ、クーラーは満杯。帰港後、別船の釣果を聞くと、25~130杯と29~81杯。どの船も絶好調だ。「桜が咲く頃、潮が温くなって来れば、もっと浅場で釣れる様になりますよ」と小野勲大船長が太鼓判を押す。まだまだ続く鹿島沖のヤリイカ、出掛けてみては如何だろう!!