多点掛けはないものの確実に釣果を伸ばしているのは村上さんと市川さん。電動巻き上げ速度17で小刻みなシャクリ、時にはシャクリ幅を変えてバリエーションを加えての誘いで乗せては取り込んでいる。他の人達は速度10~12位の少し遅巻き。それを見ながら私も竿を出した。11cmのプラヅノ6本の仕掛けで暫く誘い続けたがアタリなし。そこで相模湾等で使っているマルイカ用の浮きスッテ仕掛けに2.5号の浮きスッテを交ぜて投入。巻き上げながらシャクリを繰り返しているとクッと“アタリ”。竿先にクンクンと重量感、「やったー!」とリーリング。重さは多点掛け、心弾ませ海面を覗き込むと、なんと大きなミズフグにガックリ。その後は“ニセイカ”級(25~30㎝)を3杯連チャン。空が白みかけた午前4時過ぎ、「仕舞いましょう」の合図で沖上がりとなった。トップは村上さんの55杯、2番手は市川さんの31杯、スソは12杯だった。当分楽しめそう、「雨の日の方が釣果が良いよ」「ウーン、今日は厳しかったね、粘ったけどイカも浮いてこないし、型もまちまちだったね。昨日は型も揃って、トップは163杯、一昨日は196杯で、連日束(100杯)以上が3、4人は出ていたんだけどね。やはり小雨の時やどんより曇っていて波も少し騒いでいた方が乗りも良いね。今年は釣れ出したのが1ヵ月ほど早かったけど、この状況だと梅雨入り前まで楽しめそうだね」と、松坂孝憲船長が見通しを語ってくれた。