〝流し釣り〟に切り替えて数時間。その間に松本マスターに2kg級、金澤マスターに1kg級のヒラソウダが上がったが、時刻は午前11時半を過ぎていた。「船の下に魚が入ってきた!」と船長のアナウンス。指示ダナの40mで待っていた金澤マスターの竿先が一気に絞り込まれた。「来たー!」船長も思わず声を上げる。もの凄い勢いでスプールが逆回転し、ドラグ音が鳴り響く。間違いなくキハダのヒットだ。「魚が止まるまで糸を出して、巻ける時は巻いていいよ」と松本マスター。なるべく深く潜らせて魚体に大きな水圧を掛けると体力の消耗も早い。走りが止まった所で松本マスターがマグロリングを投入していよいよファイト開始だ。ビーストマスターMD9000のパワーでじわじわと魚を浮かせに入ると、キハダも反転して突っ込みを見せる。「ゆっくりでいいよ」と松本マスター。この日は前日と違ってキハダのヒットは貴重だ。やっと掛けたキハダを何としてでもキャッチしたいのが釣り人の本心だ。何度も何度も浮かせては突っ込まれ…を繰り返し、リングが効いたのか150mを切った辺りから魚が大人しくなった。そして水深60mに差し掛かった辺りで再び暴れ始めた。竿全体に重量感を残しながらビシまで巻き上げるが、キハダらしき旋回がない。船長が手繰ったハリスの先にはお腹から後ろをサメに食べられたキハダの頭だけが残されていた。どうやら60m付近で暴れたのはサメに襲われた時の衝撃だったようだ。残念ながらこの日キハダのアタリはこの1回のみで、「昨日は良かったけど・・・」という、よくある話になってしまった。動画内ではアタリを出すための実践的なテクニックが紹介されている。2025年のハイシーズンに向けて、ぜひチェックして欲しい。特にMVN賞(最高のなるほどネタ)に輝いた金澤マスターのなるほどネタは必見!来年こそ夢の50kgオーバーを目指してイメージを膨らませては如何だろうか。