底を取り直すことが誘いになるオニカサゴ釣りだが、当日はアタリのインターバルが長く、そんな中、どうしたらアタリを出すことが出来るか工夫を試みた。まず、シイラ餌は皮が固く餌持ちが良いのが特徴だが、中には身の部分が厚いものもあり、キッチンバサミを使って身を削ぐようにカット、自然落下中のヒラヒラ感を演出しアピールアップを狙ってみた。また、ホタテのヒモはよりたなびくのではないかと野口さんに頂き使ってみた。ポイント移動後、仕掛けを投入、底立ちを取って聞き上げ、アタリが無ければ竿一杯にシャクリ上げてフリーフォール、オモリが着いたらゆっくり聞き上げる間にアタリが来た。一呼吸送って合わせを入れたら重量感溢れる手応え!渋い時合いに“特餌”に食って来た。悪条件での十分な釣果!次第に風が強くなる中、残念ながらアタリも遠のき納竿となった。それでも大型も交じり、4人で3匹ずつのオニカサゴを釣り上げ、大きな“ゲスト”のカンコも上がった。風が強く、ウネリ風波が高く、尚且つ潮が動かなかったことを考えればまずまずの釣果と言えよう。この布良沖、大きなポテンシャルを秘めた釣り場なのは間違いない。※オニカサゴは、広く知られているようにヒレに毒を持った魚。釣り上げたらフィッシュキーパーなどを下アゴに差し入れ、背ビレ、胸ビレ、尻ビレ、エラブタにあるトゲ類をキッチンバサミなどで切り落としておくと安全だ。