かくして当日の釣果は1~6尾で、平均3、4尾と、シーズン開幕直後にはよくある控えめな数字となったが、あくまでもこれは「カイワリの釣果」。五目釣りと掲げているのは、“外道”と呼ぶには申し訳ない魚たちが交じるためだ。この他にも大サバやウルメイワシ、オニカサゴに沖メバルと、これからの季節に味覚を増す魚種がクーラーを賑わせた。 当日、42cmの見事なアマダイを釣り上げたのは南部新五さん(葛飾区)。シャクリの幅を小さくしたり、通常より高いタナまで誘い上げたりと様々なパターンの誘いを試みて、ほかにも多くの魚種を釣り上げていた。「今年はどこに居るのかを探している」と言っていた早川船長。その後、日を追って釣果が伸びている。 今シーズンは、是非南房総へ足を運んで、釣らなきゃ味わえないカイワリの“釣味”と“食味”をご堪能頂きたい。ちなみに、カイワリの皮を剥くときは、包丁で引くのではなく、手でやさしく丁寧に剥がすことを強くお勧めしたい。食べるときの見目と旨みが違います。