この釣り、ワラサを始め、ハタやアマダイ、イサキなど多彩な高級魚が交じるのも大きな魅力となっている。特にワラサは、言わずと知れたブリの“成年魚”。ブリはワカシ→イナダ→ワラサ→ブリと成長するにつれて呼び名が変わる“出世魚”である。正月用の魚としては、マダイと共に欠かせない魚の一つだ。日本海側・北陸地方では、どの魚よりも珍重され、“氷見のブリ”は全国区で知られたブランド魚である。 今シーズンの内房地区では、脂の乗ったブリ(ワラサ級)が船中で何匹も交じっている。この日は、マダイ、ブリとも一息の釣果だったが、取材前日までは“爆釣”とも呼べる好成績が上がっていた。条件さえよければ確実に釣れるはずだ。正月用の魚調達には持って来いの釣りと言えよう。