“コッパ”は十分に釣れたので、大型を求めて剣崎沖に移動した。剣崎沖は、“根”が林立しているポイントが多く、潮も速い為に筋肉質で引きのよいカワハギが多い。根掛かりに注意しながら、オモリで根をコンタクトしながらの“根歩き”をしながら、カワハギのアタリを探す。小型程掛けるのが難しい大型カワハギを釣り上げる確率を上げるために、“動かさない”という釣り方がある。“コッパ”と違い緩慢な動きの大型ならではの釣り方だ。“コッパ”が幼稚園児、大型が力士に見立てれば、ちょこちょこと走りまわる幼稚園児の方がすばしっこく、力士の動きは緩慢だ。そして極小のおちょぼ口なので、“尺ハギ”も価値があるが、いかに“コッパ”を数釣るかも、カワハギ釣り師の腕の見せ所。この日の竿頭は42匹、次頭は33匹、私は取材の傍ら32匹のカワハギを釣り上げることが出来た。カワハギシーズン真っ只中、冬の海で是非熱くなられてみてはいかがだろう。