「ムラはあるが悪くない」と今シーズンを語る長崎功船長。コツはと聞くと、「難しく考えない方がイイ」とのことで、ジギングだからといって派手にシャクらず、ルアーが着底したら船長の言うタナまでルアーを巻き上げ、再び海底へ沈めることが、まずは基本となるそうだ。フック(ハリ)はチラシバリが有効で、バーブ(カエシ)を潰した方が手返しがよくなり、安全性も高くなる。またリーダー(先糸)は30lb(ポンドテスト=およそ8号)以上が船長のお勧め。常連のみなさんは40lb(約12号)を使う人も多い。「スズキ釣りにそんな太いハリス?」と感じる名人もいらっしゃるだろうが、ルアー釣りのリーダーは餌釣りのハリスと考え方が全く異なり、細くしても何一つ良いことはない。また、同じベイジギングでも、一部のタチウオ釣りで用いる繊細な竿では、折れたりオマツリの原因になる恐れがある。サワラやイナダなどライトめな青物ジギングで使うような、タフで粘りのある竿の方が扱いやすいので念のため。80cmクラスもコンスタントに釣れ始め、4月中旬まで楽しめる『長崎屋』のシーバス・ジギング。シンプルでテクニカルなこの釣りを、冬の楽しみのひとつに是非お勧めしたい。