しかし、アタリは続かなかった。船長から1時30分に「移動します」とアナウンスがあった。このポイントは他の魚の好ポイントでもある。イワシ餌の“ノマセ”でスズキのほかに、マダイも釣れる可能性があるという。水深は40m程。オモリはそのまま30号を使った。しかし、ここでもアタリは無く、船長は早々に見切ってすぐに移動のアナウンス。カギは海水温の上昇とイワシの群れ!次のポイントは有名な“小磯”周り。時間は2時を回っていた。誰もが知っている一級ポイントなのだが、キジハタはおろかカサゴすら当たらなかった。これには船長もお手上げ。30分程流した2時45分に沖上がりとなった。 船長は「今年はまだまだ水温が上がらない。そのためイワシの群れもまだこれからだ」という。しかし、この季節の瀬戸内海の海水温は日に日に高くなる。そうすればイワシの確保もスムーズとなり、アコウも“イワシパターン”に入って活性もピークとなるはず。例年なら6月に入るとキジハタの活性も一気に上がり、数釣りも容易となるので、今回は厳しい取材となったが、取材後は順調にイワシも確保出来るようになり、釣果も日毎に上がっている。今後に期待したい。